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Lan, K. N.*; Lam, N. D.*; 長澤 尚胤; 吉井 文男; 久米 民和
Chitin and Chitosan; Chitin and Chitosan in Life Science, p.289 - 290, 2001/00
照射キトサンを用いてコーティングすることにより、果実の保蔵期間の延長を試みた。本技術は、照射キトサンの抗カビ活性及び膜のガス透過性の変化を利用するものである。キトサンは粉末状態で25kGy照射することにより、フザリウム,ペニシリウム,アスペルギルスなどの糸状菌を抑制する活性が増大した。照射キトサンを用いて、マンゴー及びバナナの表面コーティングを行い、貯蔵試験を行った。いずれの果実においても、照射キトサンを用いたコーティングを行うことにより、糸状菌の発生抑制、ブラック・スポット発現の防止、良好な熟成による好ましい色と香りなどの食味、水分損失の抑制効果が認められた。これらの結果から、照射によって低粘度化したキトサンは、果実保蔵に適しコーティング剤として利用できるものと考えられた。
Lan, K. N.*; Lam, N. D.*; 吉井 文男; 久米 民和
食品照射, 35(1-2), p.40 - 43, 2000/09
ベトナムでは、マンゴーなどの熱帯果実が大量に腐敗し廃棄されている。そこで、マンゴーの保存性改良のため、照射キトサンによるコーティング効果について予備的検討を行ったので、その結果を報告する。キトサンは照射により著しく粘度が低下し、また抗菌活性が増大する。未処理、非照射キトサンコーティング、照射コーティングについて検討した結果、未処理のマンゴーは貯蔵7日で腐敗が始まった。非照射キトサンコーティングでは、15日間ほとんどカビの発生はなかったが、熟成が進まず青いままであった。照射キトサンコーティングでは、15日間の貯蔵期間中カビの発生は完全に抑制され、熟成も進んで食用に適した状態であった。これは、照射キトサンが抗菌性を有していることと、適度なガス透過性(果実の呼吸が可能)によるものと考えられる。
Lan, K. N.*; Lam, N. D.*; 久米 民和
JAERI-Conf 2000-003, p.101 - 106, 2000/03
照射キトサンの植物への利用として、果実保蔵への応用を検討した。マンゴーのコーティング剤としての効果を検討した結果、予備試験の段階ではあるが興味ある効果が明らかとなった。非照射キトサンのコーティングでは腐敗が認められたが、照射キトサンでは15日間腐敗もなく、熟成の進んだ品質の良いマンゴーが得られた。一方、非照射キトサンに抗カビ剤を混ぜたところ、腐敗を防止することができた。しかし、熟成が進まずマンゴーの品質は悪かった。照射キトサンには抗カビ作用が誘導されることから、この抗カビ作用とガス透過性(CO及びO)が照射により改善されたため、果実のコーティング剤としての性能が向上したものと考えられる。