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河村 聖子; 中島 健次; 稲村 泰弘; 辻本 吉廣*; 北田 敦*; 竹入 史隆*; 陰山 洋*; 網代 芳民*; 西 正和*; 加倉井 和久
Journal of Physics; Conference Series, 320, p.012037_1 - 012037_5, 2011/09
被引用回数:0 パーセンタイル:0.03(Physics, Condensed Matter)(CuCl)LaNbOの磁気基底状態はギャップmeVを持つスピン1重項状態であることが提唱されており、一方(CuCl)LaTaOは反強磁性秩序を基底状態に持つ。これらの系は、最近接及び次近接の交換相互作用の競合によりフラストレートした量子スピン系としてふるまうことが示唆されている。われわれは、ToF中性子非弾性散乱法を用いて、これらの系における磁気励起の研究を行ってきた。測定は、J-PARCに設置されたディスクチョッパー型分光器アマテラスを用いて、(CuCl)LaNbO及び(CuCl)LaTaO粉末試料に対して行った。両試料において、バンド状の励起が、meV近傍で観測された。(CuCl)LaNbOについては、観測された2meV周辺での磁気励起の積分強度の依存性は3軸分光器で観測された結果をよく再現しており、スピン1重項ダイマーの性質を示している。一方、反強磁性相における(CuCl)LaTaOは、それとは異なる依存性を示した。
辻本 吉廣*; 山浦 一成*; 林 直顕*; 樹神 克明; 井川 直樹; 松下 能孝*; 勝矢 良雄*; 白子 雄一*; 赤荻 正樹*; 室町 英治*
Chemistry of Materials, 23(16), p.3652 - 3658, 2011/08
被引用回数:27 パーセンタイル:61(Chemistry, Physical)トポタクティック合成法を用いることで、従来法よりもフッ素含有率の高いRuddlesden-Popper型鉄酸化物を合成することに成功した。粉末中性子回折,放射光X線回折及びFeメスバウアー法によってその結晶構造を解析したこところ、合成した物質は化学式がSrFeOF(x0.44)であり、室温における格子定数が=0.387264(6)nm及び=2.13465(6)nm、陰イオン欠陥のない正方晶オキシフッ化ペロブスカイト型構造を有する新規物質であることがわかった。また、この物質中でフッ素イオンは酸化物イオンとともに、鉄を中心とした四角錐の頂点に位置する結晶サイトを選択的に占有することを明らかにした。
富安 啓輔*; 陰山 洋*; Lee, C.*; Whangbo, M. H.*; 辻本 吉廣*; 吉村 一良*; Taylor, J. W.*; Llobet, A.*; Trouw, F.*; 加倉井 和久; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 79(3), p.034707_1 - 034707_4, 2010/03
被引用回数:16 パーセンタイル:66.2(Physics, Multidisciplinary)The magnetic excitations of an infinite-layer antiferromagnetic insulator SrFeO were examined by powder inelastic neutron scattering to find dispersive magnetic excitations from 15meV up to 63 meV. The scattering intensity distribution is well described by a spin wave model, confirming that the out-of-plane direct Fe...Fe exchange is comparable in strength to the in-palne Fe-O-Fe superexchange. SrFeO shows an additional magnetic excitation mode around 30meV, which is suggestive of an orbital magnon arising from small orbital moment on Fe brought about by spin-orbit coupling.
竹安 正則; 飯田 孝夫*; 辻本 忠*; 山崎 敬三*; 小川 喜弘*
Journal of Environmental Radioactivity, 88(1), p.74 - 89, 2006/00
被引用回数:25 パーセンタイル:49.03(Environmental Sciences)雨水中に含まれるPbとBiの濃度を低バックグラウンドゲルマニウム検出器を用いて測定した。PbおよびBiの濃度は、降雨強度と逆相関の関係にあることがいくつかの降雨イベントで観測された。また、Pb濃度に対するBiの濃度の比は、降雨強度と弱い逆相関の関係にあることが多かった。降雨によるラドン改変生成物の洗浄過程に関するモデルを仮定し、これらの結果について考察した。
水牧 仁一朗*; 田口 宗孝*; 安居院 あかね; 河村 直己*; Tassel, C.*; 辻本 吉廣*; 陰山 洋*
no journal, ,
Fe酸化物としては非常に珍しい平面四配位をとるSrFeOは2次元構造を持つにもかかわらず、磁気秩序は3次元的であり、特異な電子配置をとる興味深い物質である。今回われわれはFeの3p1s発光を用いて、Feの電子状態を調べた。SrをCaに置換したCaFeOと比較し、Feの電子構造と局所対称性の相関と3次元磁気構造におけるFe-3d電子の役割を報告する。
富安 啓輔*; 陰山 洋*; 辻本 吉廣*; 吉村 一良*; Taylor, J. W.*; Llobet, A.*; 加倉井 和久; 山田 和芳*
no journal, ,
無限枚層鉄酸化物SrFeOの磁気励起の測定を粉末中性子非弾性散乱により行った。その結果分散を持つ磁気励起を15meVから63meVのエネルギー遷移領域で観測した。この散乱強度分布はこのスピン系の3次元性を表しており、スピン波モデルフィッティングにより面間の磁気相互作用が面内のそれの半分以上もあることを明らかにした。
河村 聖子; 中島 健次; 稲村 泰弘; 辻本 吉廣*; 北田 敦*; 竹入 史隆*; 陰山 洋*; 網代 芳民*; 西 正和*; 加倉井 和久
no journal, ,
(CuCl)LaO(=Nb,Ta)は、スピン1/2を持つ2次元量子スピン系である。(CuCl)LaNbOの基底状態は、2.3meVのギャップを持つスピン一重項状態であることが報告されており、一方(CuCl)LaTaOでは、7K以下で反強磁性秩序の発現が示唆されている。これまでわれわれは、パルス中性子非弾性散乱測定により、(CuCl)LaTaOの磁気励起を調べてきた。そして今回、スピン一重項の(CuCl)LaNbO粉末試料に対し同様に磁気励起の観測を行い、両者を比較した。実験は、J-PARC物質・生命科学実験施設のチョッパー型分光器アマテラスを用いて行った。両試料において、meV付近に、1meV程度のエネルギー幅を持つバンド状の励起が観測された。図は、この磁気励起の積分強度の依存性を示している。(CuCl)LaNbOでは、ダイマー特有の依存性が観測され、3軸分光器の測定結果とよい一致を示した。一方、反強磁性相における(CuCl)LaTaOでは、Nb系とは異なる依存性が観測された。
辻本 吉廣*; 山浦 一成*; 松下 能孝*; 室町 英治*; 林 直顕*; 樹神 克明; 井川 直樹; 白子 祐一*; 赤荻 正樹*
no journal, ,
本研究では、アニオン格子とフッ素化試薬の関係を調べるために、Ruddlesden-Popper型層状物質SrFeOのフッ素化反応とその結晶構造を調べた。本研究では、フッ化剤としてテフロンポリマー(-CF-)を、前駆体としてSrFeOを用い、そのフッ素化反応の検討を行った結果、これまでの報告よりも多くのフッ素が導入されたSrFeOFを合成することに成功した。中性子回折法及びFeメスバウアー法による解析の結果、この物質中のフッ素アニオンは選択的に頂点サイトを占有し、これを反映してFeは正方ピラミッド配位をとることがわかった。本発表ではさらに詳細な反応機構や結晶/磁気構造等についても報告する。