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山田 知典
計算工学講演会論文集, 14(1), p.247 - 248, 2009/05
原子力プラント等の重要施設の健全性評価のため大規模有限要素法解析に大きな期待が寄せられており、原子力機構では原子力プラント全体の耐震シミュレーションを実行可能な3次元仮想振動台の構築を行っている。原子力プラントは多くの部品から成り立っており、これらの部品の動的挙動を連成させ全体シミュレーションを行う必要がある。また、実稼働中の原子力プラントを取り扱うためには熱,流体等の効果を考慮したマルチフィジックスシミュレーションへの展開も期待されている。本研究では高並列環境において各部品ごとに独立に生成された剛性行列を強に連成させ、連立一次方程式ソルバーの求解を行う解析プラットフォームについて基礎的検討を行う。
宮村 浩子; 鈴木 喜雄; 武宮 博
no journal, ,
物理量を持つ時系列3次元モデルの時間,空間情報を可視化するための時空間マップを提案する。近年時間変化を伴うシミュレーション結果の大規模化,複雑化によって、これらの結果を対話的に可視化することが困難になった。そのため、このような大規模,複雑データから興味ある領域を特定することは難しい。そこでわれわれは、このような大規模,複雑な時空間データを容易に観察できるようにすることを目指す。
鈴木 喜雄; 林 幸子; 宮村 浩子
no journal, ,
原子力プラント全体規模の耐震挙動等、理論や実験で直接扱うことが困難な現象を扱える大規模・複雑シミュレーションが可能となっている。このようなシミュレーションを用いて現象を正確に把握するには、結果の妥当性評価が不可欠である。しかしながら、このような大規模・複雑シミュレーションから得られる結果の妥当性を評価するための方法論は十分確立されていない。本研究の目的は、このような大規模・複雑シミュレーションの結果の妥当性を評価可能とすることである。このため、人間の思考過程のように多様なアプローチから得られる結果を統合的に処理することにより、妥当性を推定できる方法論として、思考的コンピューティングを提案し、システムを構築した。原子力プラントの熱応力シミュレーションに本システムを適用し、シミュレーション結果の妥当性を定量的に求めることに成功し、提案方法論により妥当性評価できる可能性があることを確認した。