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岡本 芳浩; 福島 和子*; 岩舘 泰彦*
Journal of Non-Crystalline Solids, 312(314), p.450 - 453, 2002/10
溶融臭化亜鉛の構造を、Zn及びBr双方のXAFSを測定することによって調べた。解析から、融体中で(ZnBr)四面体錯体が存在し、Brイオンを共有することで複数の四面体がネットワーク構造を作り上げている可能性があることを示唆する結果が得られた。これは溶融ZnClの構造に良く似ている。得られたXAFSデータを、分子動力学計算とその出力を使用したFEFF計算から再現した。XAFSデータを良好に再現するMD計算では、四面体錯体の存在やネットワーク構造の存在を示す結果が得られた。
片山 芳則
Journal of Non-Crystalline Solids, 312-314, p.8 - 14, 2002/10
被引用回数:29 パーセンタイル:83.93(Materials Science, Ceramics)最近、われわれはSPring-8の原研ビームラインBL14B1を用いた高温高圧X線回折その場観察法によって、液体リンの二つの特徴的な構造の間で急激な圧力誘起構造変化が起こることを世界で初めて見いだした。本講演では、この研究について紹介する。X線回折実験の解析から明らかにされた特徴、すなわち、リンに分子性液体と重合した液体の二つの特徴的な構造があること、その間で急激かつ可逆的な変化が起こること、変化の途中で二つの構造が共存することなどは、この変化が1次の液体-液体相転移であることを強く支持している。さらに、最近のわれわれのX線回折実験による融解曲線の決定と、X線吸収実験による密度測定から、この二つの液体相が実際に大きく異なった密度を持っていることが明らかとなった。また、より高圧では、液体ヒ素の構造に良く似ていることも明らかになった。
鈴谷 賢太郎; 柴田 薫*; 瀬戸 誠*; 北尾 真司*; 依田 芳卓*; 柏原 泰治*; Tsai, A.*
Journal of Non-Crystalline Solids, 312-314, p.508 - 512, 2002/10
被引用回数:2 パーセンタイル:30.84(Materials Science, Ceramics)X線と中性子による非弾性散乱では、散乱体がそれぞれ電子と原子核と異なっていることに起因して、フォノン振動状態密度(VDOS)の物質構成原子からの寄与が異なるため、互いに異なったVDOSが得られる。特にX線核共鳴非弾性散乱の場合には、Feなどのメスバウア核からの部分振動状態密度の測定が可能になる。そこでわれわれは、SPring-8での高強度X線を利用したFe核共鳴(14.4keV)散乱と既存の中性子非弾性散乱との組み合わせによって、正20面体準結晶Al-Cu-Fe合金及び近似結晶の部分振動状態密度の導出を試みた。その結果、FeとCuは、異なる部分状態密度を持つ、つまり、それぞれ異なる環境構造を持っていることが明らかになった。これは、「FeとCu原子は遷移金属のサイトにランダムな原子配置をしている」という従来の解釈とは大きく異なっている。さらに詳しい議論を行うには、さらに統計精度を向上させたデータが必要である。