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甲斐 健師; 米谷 佳晃*
no journal, ,
放射線照射による生体の突然変異やがんが誘発され得る初期要因を知る上で、DNA損傷の生成を解明する研究が重要となる。ここで、DNAの塩基損傷に注目した場合、酸化・還元的損傷と比較して、分子解離に由来した脱塩基損傷はあまり検出されないことが知られている。この理由を解明するため、動的モンテカルロコードを利用し、水中で電子線により誘起された2次電子の詳細挙動を解析した。その結果、ほとんどの電子が電離することで酸化損傷が主に生成され、分子解離に由来する脱塩基損傷の生成量はわずか15%程度であることを解明した。この成果は、放射線生物影響を誘発する複雑なDNA損傷の生成メカニズムを解析するにあたって、重要な基礎知見となるものである。
甲斐 健師; 石田 明*; 大島 永康*
no journal, ,
凝縮相に陽電子を照射した場合、電子と陽電子の束縛系であるポジトロニウム(Ps)が生成することがある。このPsを利用したボース・アインシュタイン凝縮(BEC)は、反物質の重力精密測定や消滅ガンマ線レーザー発生等、新しい物理学的な技術を開拓する可能性があるが、未だに実現されていない。そこで、凝縮相における陽電子減速シミュレーションにより、Ps生成の基礎解明を目指すと共に、Ps-BECが実現するための最適条件を解明することを目的とした研究に着手した。この目的を達成するため、先ずは電子の動力学モンテカルロコードを改良し、凝縮相に照射された陽電子バンチの減速シミュレーションに適用した。本講演では、陽電子バンチ(陽電子数:1万粒子)を水に照射した条件の試計算を紹介し、凝縮相における高密度陽電子輸送シミュレーションコード開発の現状、今後の展望について発表する。