Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
幕内 恵三
表面, 22(6), p.342 - 360, 1984/00
放射線乳化重合の特徴と問題点を、塗料や接着剤への応用という実用的な観点からまとめて解説する。特に、無触媒十号がもたらすクリーンラテックスと線量率一定の場合の重合速度制御による芯・皮二層構造粒子ラテックスを重点的に説明し、放射線法の特徴を明確にする。原研(高崎及び大阪)の成果を中心にしたものである。
幕内 恵三; 片貝 秋雄; 中山 博之*
Journal of Coatings Technology, 55(698), p.29 - 37, 1983/00
自己硬化性のモノマーであるN-(n-ブトキシメチル)アクリルアミド(NBM)の共重合体ラテックスを、放射線による半連続重合法により合成した。粒子構造とラテックスのコロイド的性質、硬化フィルム物性を検討し、芯部が橋かけし、皮部が低分子ポリマーから成る粒子のラテックが、最もバランスのとれた物性を示すことが明らかとなった。NBMは芯部には平用で、皮部のNBMだけで十分な自己硬化性を示した。皮膜光沢はスチレンの使用で向上した。芯部橋かけの効果は、耐久性にあらわれた重合プロセス上の因子として、モノマー供給速度と乳化剤の分割について検討した結果、これらの因子によりラテックスのコロイド的性質や皮膜物性が強く影響されることが判った。モノマー供給速度は0.66%/分、乳化剤は半量モノマーに溶解する方法で、バランスのとれたラテックスが保たれた。
幕内 恵三; 片貝 秋雄; 萩原 幸; 荒木 邦夫
色材協會誌, 56(6), p.389 - 394, 1983/00
抄録なし
幕内 恵三; 片貝 秋雄; 伊藤 洋; 早川 直宏; 荒木 邦夫
色材協會誌, 56(6), p.381 - 388, 1983/00
メタクリル酸メチルの放射線乳化重合を0C~19Cで行った。重合温度、乳化剤濃度及び線量率によらず、重合は2段階で進行した。重合率70%前後までの第1段階では、重合速度は大きく、分子量は重合率とともに大きくなった。第2段階では、重合速度は小さく、分子量は重合率とともに小さくなった。エマルション中のメタクリル酸メチルの分布状態を高分解能NMRにより求め、第2段階での分子量低下は、ポリメタリル酸メチルの放射線による崩壊が共存するメタクリル酸メチルによって促進されるためであることを明らかにした。
幕内 恵三; 高木 徹*; 江草 茂則
色材協會誌, 56(7), p.443 - 448, 1983/00
工業用水性塗料として興味のあるメラミン硬化型の反応性エマルションを放射線乳化重合によって合成する際の乳化剤の選定を中心に検討した。線による乳化重合は、過硫酸塩開始剤を使わないため、系中のイオン強度が低く、得られるエマルションの粘度が高い。このため、高濃度のエマルションの合成が困難である。そこで、高濃度でも低いエマルションの合成を検討した結果、ノニオン的性質を有するオニオン界面活性剤が有効であった。しかし、この界面活性剤では重合安定性が劣り、重合中に凝集物が発生しやすかった。この問題は、HLBは16のノニオン界面活性剤の併用で解決できた。得られたエマルションの塗料物性についても触れる。
幕内 恵三; 高木 徹*; 中山 博之*
色材協會誌, 56(8), p.505 - 508, 1983/00
放射線乳化重合の特徴を明らかにする目的で、放射線法及び触媒法により熱硬化性エマルションを合成し、塗膜物性を比較した。放射線法のものは、触媒法に比較して、物理的・化学的性質はすぐれていたが、塗膜表面光沢が劣っていた。光沢不足の原因の一つは、ガラス反応容器とモノマー反応によるケイ素化合物の生成にあった。さらに、ESCAによる検討によって、放射線法では、メラミン樹脂が塗膜表面に浮きあがって光沢を低くしていることも明らかとなった。
小林 昌敏; 幕内 恵三
原子力工業, 27(2), p.11 - 14, 1981/00
第3回放射線利用研究成果報告会において発表した水性塗料の開発研究について、その概要を紹介した。内容の項目は次の通りである。1)水性塗料開発の意義、2)放射線による水性塗料製造プロセスの概要、3)放射線法の特徴と問題点、4)塗膜表面光沢の改善に関する研究、5)塗料性能。
幕内 恵三
Isotope News, (321), p.6 - 7, 1981/00
水性塗料の開発研究の概要について、第3回放射線利用研究成果報告会の報告内容に基づいて紹介した。したがって、内容は「放射線利用のために-1980-、放射線化学とラジオアイソトープの製造・利用」記載と一致するところが多い。内容の項目は次の通りである。1.はじめに、2.水性塗料とは、3.放射線乳化重合の特徴、4.塗料用エマルションの合成プロセス、5.放射線法水性塗料の性能、6.おわりに
幕内 恵三
RI理工学利用文献集,157, P. 93, 1980/00
線乳化重合によって合成されるポリマーエマルションの水生塗料への応用に関する文献を紹介した。放射線乳化重合は、反応制御が容易であり、低温乳化重合が可能である。また、生成するエマルションは、高い分子量ポリマー粒子から成り、不純物が少ない。これらの特徴は、水性塗料の耐水性や耐溶剤性、機械的物性、耐久性などの塗膜性能の向上をもたらすことを示した。
幕内 恵三; 伊藤 洋; 笠原 佑倖; 片貝 秋雄; 萩原 幸; 荒木 邦夫
JAERI-M 8183, 87 Pages, 1979/03
放射線乳化共重合による水性塗料の実用性を明らかにする目的で、改質水性塗料製造試験装置を設計・製作した。本報告は、設計の基本的考え、装置の概要および運転操作手頃について述べたものである。本装置は、塗料性能試験用サンプル作りとプロセスの化学工学的研究のために使われ、容量70lの反応器とモノマー供給系、反応温度制卸系、サンプリング系から構成されている。モノマーの接触する部分には全てステンレス鋼SUS316が使われている。照射線源はCo-60であり、外部線源と内部線源による二照射方式が可能となっている。モノマーは照射中に連続的に仕込むことができる。反応温度は2080Cの任意の温度に設計でき、暴走反応の停止は、反応器への禁止剤溶液の圧送によってなされる