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大場 弘則; 小倉 浩一; 西村 昭彦; 田村 浩司; 柴田 猛順
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 39(9A), p.5347 - 5351, 2000/09
被引用回数:5 パーセンタイル:27.40(Physics, Applied)電子ビーム加熱で生成したウラン電子ビームの速度をレーザードップラー法で測定した。原子ビームの生成には、磁場偏向型電子銃あるいは斜入射直進型電子銃を用い、加熱方式の違いによる原子ビーム速度への影響を比較した。磁場偏向型電子銃で生成した原子ビームは、斜入射直進型電子銃加熱で生成したそれよりも200m/sも加速されることがわかった。これは蒸発部近傍での入射電子ビームエネルギーが蒸発原子の励起やイオン化により損失し、イオン化のエネルギーが原子間衝突時にビームの並進エネルギーに転換されるとして説明できた。
大場 弘則; 小倉 浩一; 西村 昭彦; 田村 浩司; 柴田 猛順
JAERI-Research 99-043, 17 Pages, 1999/07
原子法レーザーウラン濃縮における装置設計上、重要なパラメータである、電子ビーム加熱生成ウラン原子ビームの速度をレーザードップラーシフト法で測定した。ウラン原子ビームの生成には磁場偏向型電子銃あるいは斜入射直進型電子銃を用い、加熱方式の違いによる原子ビーム速度への影響を比較した。磁場偏向型電子銃で生成した原子ビームは、斜入射直進型電子銃加熱で生成したそれよりも加速されることがわかった。これは蒸発部近傍での入射電子ビームエネルギーが蒸発原子の励起やイオン化により損失し、損失エネルギーが原子間衝突時に原子ビームの並進エネルギーに転換されるとして説明できた。
大場 弘則; 西村 昭彦; 柴田 猛順
Japanese Journal of Applied Physics, 32(12A), p.5759 - 5764, 1993/12
被引用回数:4 パーセンタイル:27.62(Physics, Applied)電子ビーム加熱で原子ビームを生成させると蒸発部でプラズマが発生する。これらプラズマは真空蒸着等には好都合であるが、原子法レーザー同位体分離では逆に取除く必要がある。いずれの場合でも蒸発部で生成したプラズマの特性を知ることが重要である。本研究では直進型電子銃でガドリニウムを蒸発させた時に生成するプラズマの特性をラングミュアプローブを用いて調べた。その結果、電子温度は蒸発面温度に比べはるかに低く、蒸発原子の原子励起温度に近かった。原子ビーム中のイオン量の割合は0.4%程度で、磁場偏向型電子銃でガドリニウムを発生させたときに比べて低い値であった。これは蒸発原子と電子ビームの衝突距離、電子銃の加速電圧が異なるためである。どちらの電子銃を使用しても原子ビーム中のイオン量の割合は、蒸発原子の電子ビーム衝突によるイオン化で説明できることがわかった。
大場 弘則; 西村 昭彦; 柴田 猛順
JAERI-M 92-216, 13 Pages, 1993/01
電子銃蒸発源で金属蒸気を生成させると蒸発部でプラズマが発生する。原子法レーザー同位体分離ではこれらプラズマを取除く必要がある。ここでは直進型電子銃蒸発源でガドリニウム原子を大量に蒸発させて、原子ビーム中の蒸発部近傍生成プラズマの除去試験を行った。原子ビームの流れに沿って設けた平行平板の除去電極に正または負の電圧を印加した。除去電極に正電圧を印加すると電極に数Aの電流が流れ、プラズマの除去ができなかった。これに対して、除去電極に負電圧を印加すると、原子ビーム中のプラズマが除去できた。プラズマが除去電極を通過する間にプラズマを完全に消滅させるのに必要な除去電極電位を蒸発部生成プラズマの特性値を用いて推定した。推定値は実験値と一致した。
大場 弘則; 西村 昭彦; 柴田 猛順
JAERI-M 92-194, 15 Pages, 1992/12
電子ビーム加熱で金属を蒸発させると蒸発部でプラズマが発生する。これらプラズマは真空蒸着等には好都合であるが、原子ビーム衝突実験や原子法レーザー同位体分離では逆に取除く必要がある。どちらの場合も蒸発部生成プラズマの特性を知ることが重要である。本研究では直進型電子銃でガドリニウムを蒸発させた時に生成するプラズマの特性を静電プローブを用いて調べた。その結果、電子温度は蒸発面温度に比べはるかに低く、光吸収で測定した蒸発原子の原子励起温度に近いこと、原子ビーム中のイオン量の割合は0.4%程度であることがわかった。電子温度が原子励起温度に近いのは、プラズマ内電子と蒸発原子との衝突によるエネルギー変換の結果と考えられる。また原子ビーム中のイオン量は蒸発面近傍で蒸発原子が加熱用電子ビームにより電離されるとして説明できた。