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外川 織彦; 北村 敏勝*; 水島 俊彦; 藪内 典明; 小林 卓也
JAERI-Research 98-062, 50 Pages, 1998/10
原研は、1995年8月15日から9月15日まで実施された第2回日韓露共同海洋調査に参加した。この調査の目的は、旧ソ連とロシアが北大西洋とその周辺海域へ投棄した放射性廃棄物、及び韓国と日本が過去に領海内へ試験的に投棄した放射性廃棄物による海洋の放射能汚染状況を調査することであった。原研が実施した船上簡易測定の結果、海水と海底土の試料中に検出されたCsの濃度は、北西大西洋とその周辺海域で一般的に観測されるグローバル・フォールアウト起因のレベルと同程度であった。本報告書は、第2回日韓露共同海洋調査の概要、海洋調査における原研の調査研究、海洋放射能の測定結果を記述する。
木内 伸幸; 加藤 正平
KURRI-KR-30, p.12 - 19, 1998/00
放射能レベルが極めて低いコンクリート廃棄物の合理的な埋設処分に関する安定性の検討において、コンクリート廃棄物の取扱い作業時の被ばく評価を行う際には、作業時の塵埃の挙動等の知見が必要となる。このため、模擬コンクリート廃棄物を落下させて塵埃を発生させる塵埃発生実験を行い、作業場における空気中塵埃濃度等を測定するとともに、コンクリート取扱時の塵埃発生に対する発塵・飛散抑制対策の効果を明らかにした。
岡 皓一*; 辻 博史; 西 正孝; 島本 進
JAERI-M 8726, 21 Pages, 1980/03
現在、設計および製作を進めているIEA-LCTコイルについて、コイルクエンチに伴う電気的諸問題を解析的および実験的に検討した。我国が製作するヘリウム浸漬冷却コイルでは、耐電圧の面からクエンチ保護抵抗0.1を選定し、それでコイル温度上昇の面でも問題ないことを確認した。6個組合せコイル試験では、1個のコイルがクエンチした場合他の全てのコイルもダンプする必要があり、その場合でも、コイル保護抵抗が互いに大きく相異すると、ダンプ電圧の上昇を招き、好ましくない。ダンプ時発生電圧に対する巻線スペーサの絶縁耐力については、パンケーキ間絶縁を模擬した試験試料を製作し、液体ヘリウム、気体ヘリウム、ならびに液体ヘリウム中に気体ヘリウム気泡が発生した状態で絶縁破壊試験を行い、実コイルについてはかなりの裕度があることが判明した。
松元 章
日本原子力学会誌, 20(2), p.87 - 89, 1978/02
放射性廃棄物の処分法のうち「封じ込め」を原則とする処分について、基本原則と方法論を紹介した。廃棄物の種類に応じ、必要な封じ込め期間と封じ込め性能に差があることを数量的に表示し、低レベル廃棄の処分実施例と問題点、高レベル・TRU廃棄物のために提唱されている各種処分法(案)の概要を示した。(なお、本稿は、表題で企画されている特集の一部である。特集は、1.緒論、2.原子炉、3.ウラン加工・再処理、4.処分技術、5.処分に関するリスク・アナリシス、6.処分に関する環境問題、7.社会とのかかわり合いの全7章から構成される。)