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柴部 禎巳; 葉田 可林
Radioisotopes, 34(6), p.266 - 269, 1985/00
99%重水(DO)でも発芽するライムギの生理的性質をしらべた。ライムギ幼植物にDOを吸収させると、組織水のDO濃度は、根では30min以内、茎葉では5~6hで、吸収液の濃度と平衡した。平衡値は、根で各吸収濃度の87%,茎葉で55%であった。茎葉へのDOの移行速度は高濃度側でおそくなった。ライムギのKの吸収速度は、イネと同様に、DO濃度が増加すると低下し、0%DO下での39mol・g・hが97%DOでは18mol・g・hになった。この相対吸収速度の対数と各DO濃度との関係は、直線すなわち指数関数で表現できた。DOの生理抑制作用には濃度しきい値はみいだせなかった。50%の種子が発芽するに要する時間もDO濃度と相関した。DOはライムギの発芽,水およびイオン吸収の過程を抑制し、その制御の割合は濃度に相関したが、イネの場合ほどおおきくなかった。