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Tran, V. H.; 佐藤 大樹; 高橋 史明; 津田 修一; 遠藤 章; 斎藤 公明; 山口 恭弘
JAERI-Tech 2004-079, 37 Pages, 2005/02
空気中に一様分布する光子放出核種からの外部被ばくに対し、年齢依存線量換算係数を計算した。6種類の年齢群の数学ファントム及びモンテカルロ放射線輸送コードMCNPを用いて、半無限の空気中線源からの照射による臓器及び組織線量を計算した。臓器線量は、10keVから5MeVまでの12種類の単一エネルギー線源に対して計算した。得られた臓器線量から各光子エネルギー及び年齢群に対する実効線量を算定し、これに基づき原子力施設の安全評価上重要とされる160核種に対する実効線量換算係数を計算した。換算係数は、単位濃度及び時間あたりの実効線量(Sv per Bq s m)で与えた。
木名瀬 栄; Zankl, M.*; 船曳 淳*; 野口 宏; 斎藤 公明
Journal of Nuclear Science and Technology, 41(Suppl.4), p.136 - 139, 2004/03
本研究では、C-14,Na-24,P-32,Co-60,Sr-89,Sr-90,Y-90,Y-91,Cs-137,Pm-147,Tl-204 のベータ線放出核種について、モンテカルロ法により、MIRD5型ファントムの膀胱壁のS値を評価した。また、原研で開発したボクセルファントムについても同様にS値を評価し、MIRD5型ファントムのS値と比較した。さらに、それぞれのS値は、ICRP30の簡易仮定法から算出したS値とも比較した。その結果、膀胱壁の吸収線量は、膀胱内容物の吸収線量の半分にはならないこと,膀胱壁の重量に大きく依存することがわかった。また、簡易仮定法から算出したS値は、膀胱内ベータ線放出核種に対し保守的な値になることがわかった。
高橋 史明; 山口 恭弘
Radioisotopes, 52(2), p.94 - 97, 2003/02
光子照射において、線量計校正用スラブファントムの材質が後方散乱線の発生に与える影響に関して解析した。連続エネルギーモンテカルロコードMCNP-4Bを用いた計算により、異なる材質からなる3030
15cm
の寸法のファントム表面の散乱線を解析した。また、改良したMIRD-5型ファントムを用いた計算により、人体表面における線量を評価した。散乱線による線量値は、国際標準機関(ISO)が推奨する水ファントムの表面及び軟組織材ファントム表面の間で大きな差が見られなかった。一方で、PMMA材のスラブファントム表面の線量は、水または軟組織からなるファントムよりも高い値を示した。また、人体胴体部の表面においた線量計の応答値は、ISOファントム表面における線量計のものに近くなることがわかった。
高橋 史明; 山口 恭弘; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*; 船曳 淳*; 斎藤 公明
Radiation Protection Dosimetry, 103(2), p.125 - 130, 2003/01
被引用回数:4 パーセンタイル:31.13(Environmental Sciences)光子外部被ばくに対して歯エナメル質が受ける線量を、頭部物理ファントム内に置いた歯のサンプルを用いたESR線量計測法により調査した。この他に歯領域における線量をTLD検出器を用いて測定した。ボクセル型ファントムを物理ファントムのCT画像から作成した。このボクセル型ファントムを用いたモンテカルロ計算により、実験結果の解析を行った。これらの手法により得られたデータは、既に改良MIRD型ファントムを用いた計算により得られたエナメル質線量と比較,検討した。本研究により、MIRD型ファントムを用いた計算により得られたエナメル質線量から臓器線量への換算係数は、ESR線量計測によるレトロスペクティブな個人線量推定に適用可能であることが明らかとなった。その一方で、100keV以下の光子入射に対しては、頭部の大きさ及び構造がエナメル質線量に影響を与える可能性があることが示された。
高橋 史明; 山口 恭弘
Radiation Risk Assessment Workshop Proceedings, p.71 - 78, 2003/00
歯を用いたESR線量計測法による個人線量推定を行う際に必要となる歯エナメル質線量から臓器線量への換算関係を解析した。改良を行ったMIRD-5型ファントム及びEGS4コードを用いたモンテカルロ計算により、光子外部被ばくに対する歯エナメル質線量と臓器線量の換算関係を解析した。歯のサンプル及びTLD検出器を頭部物理ファントム中に挿入し、ESR線量計測法及び線量測定により歯の部分の線量を調査した。頭部物理ファントムのCT画像より作成したVoxel型ファントムを用いたモンテカルロ計算を行い、実験結果及びMIRD型ファントムを用いた計算結果の検証をした。得られた結果は、歯エナメル質を用いたESR線量計測により過去の被ばく事例における個人線量推定を行う際に有益になると考える。
高橋 史明; 山口 恭弘; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*; 斎藤 公明
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(9), p.964 - 971, 2002/09
被引用回数:6 パーセンタイル:38.78(Nuclear Science & Technology)光子外部被ばくに対するESR線量計測法によるレトロスペクティブな個人線量評価手法の確立を目的として、歯エナメル質から臓器線量への換算に関して解析した。歯エナメル質の線量は、MIRD型ファントムを用いたモンテカルロ計算により解析した。頭部物理ファントムに埋め込まれたTLDを用いた測定により、計算結果を検証した。エナメル質線量の入射光子に対するエネルギー及び方向依存性は、他の臓器線量のものと比較した。物理ファントムのCT画像を基にしたvoxelファントムを用いて、頭部構造がエナメル質線量の値に与える影響を調査した。散乱線を考慮に入れた仮想的な場における外部被ばくについて、MIRD型ファントムにより得られたデータを用いて、エナメル質線量から骨領域の線量への換算について解析した。その結果、歯エナメル質を用いたESR線量計測法による精度のよい個人線量推定は、人体に入射する光子のエネルギー分布に関する情報を必要とすることがわかった。
高橋 史明; 山口 恭弘; 斎藤 公明; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*; 船曳 淳*
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.1314 - 1317, 2002/08
光子外部被ばくに対して、歯エナメル質を用いたESR線量計測法による臓器線量及び実効線量の推定を可能とする技術を確立するため、エナメル質の線量の解析を行った。エナメル質の吸収線量は、EGS4コード及び新たに歯を定義したMIRD-5型の数学人体模型を用いたモンテカルロ計算により得られた。また、組織等価物質で構成され人骨を埋め込んだ頭部物理ファントムを用いた実験を行った。歯及びTLD検出器を物理ファントム内の歯の位置に設置し、歯エナメル質部の線量を測定した。実験結果は光子が頭部の前方から入射する場合は計算結果とよく一致した。しかし、後方入射の場合、実験結果は計算結果より小さい値を示した。そこで、実験に用いた物理ファントムのCT画像からVoxel型ファントムを作成し、このVoxel型ファントム及びEGS4コードを組み込んだ計算コードUCPIXELを用いた検証計算を行い、実験結果の妥当性を確認した。
高橋 史明; 山口 恭弘; 斎藤 公明; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*
KEK Proceedings 2000-20, p.48 - 55, 2000/12
光子外部被ばくに対し、歯のエナメル質を用いたESR線量計測法の結果から実効線量を推定する手法を確立するため、歯の線量について解析を行った。歯の線量及び実効線量については、数学モデル(MIRD-5タイプ)及びEGS4コードを用いたモンテカルロ計算より評価した。また、ファントム内にTLD検出器を置いて、口腔内の線量を測定した。計算結果から、歯の線量は実効線量と比較してエネルギー依存性が大きいことが確認されたので、光子のエネルギー分布が考慮されていた場において、これら2つの線量の解析をした。また、いくつかの照射条件下において、測定結果と計算結果の間に差が見られた。そこで、測定に用いたファントムのCT画像を基にVoxelタイプのファントムを作成し、モンテカルロ計算を行うこととした。
木名瀬 栄; 吉澤 道夫; 桑原 潤; 野口 宏
KEK Proceedings 2000-20, p.31 - 40, 2000/12
本研究では、全身カウンタによる放射性物質の人体内負荷量測定について、電磁カスケードモンテカルロ計算コードEGS4を適用し、全身カウンタの校正手法の妥当性、人体内放射能分布変化に伴う全身カウンタの応答変化、全身カウンタによる人体放射能評価の体格補正法を明らかにした。
木名瀬 栄
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(4), p.413 - 414, 2000/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Nuclear Science & Technology)本研究では、ファントムの形状や組織等を容易に変化させることが可能である数学ファントムに着目し、計算シミュレーションによる全身カウンタの校正を行った。また、計算結果と実測結果の比較を行い、モンテカルロ計算による全身カウンタの校正手法の妥当性検証、全身カウンタの光子エネルギー依存性、全身カウンタによる体内放射能評価の体格補正、人体内放射能分布変化に伴う全身カウンタの応答変化を明らかにした。
木名瀬 栄
日本原子力学会誌, 42(3), 1 Pages, 2000/03
本研究では、ファントムの形状や組成等を容易に変化させることが可能である数学ファントムに着目し、計算シミュレーションによる全身カウンタの校正を行った。また、計算結果と実測結果の比較を行い、モンテカルロ計算による全身カウンタの校正手法の妥当性検証、全身カウンタの光子エネルギー依存性、全身カウンタによる体内放射能評価の体格補正、人体内放射能分布変化に伴う全身カウンタの応答変化を明らかにした。
木名瀬 栄
Journal of Nuclear Science and Technology, 35(12), p.958 - 962, 1998/12
被引用回数:5 パーセンタイル:43.80(Nuclear Science & Technology)モンテカルロシミュレーションにより、経口摂取された放射性セシウム-137の人体内分布に対応する全身カウンタの応答について解析した。また、全身カウンタの計数効率の変化に伴う内部被ばく線量推定の不確実性について検討した。全身カウンタの計数効率は放射性セシウム-137の人体内分布に大きく依存し、その計数効率の変化による内部被ばく線量推定の不確実性は最大で係数3程度になることが判った。また、モンテカルロ計算による全身カウンタ校正の実行可能性を調べるため、放射性セシウム-137を含有した簡易幾何形状モデル/ファントムについて、計算及び実測により全身カウンタの計数効率を求め比較した。その結果、計算値は実測値と非常に良く一致し、計算による全身カウンタの校正の妥当性が検証された。
木名瀬 栄
高度人体ファントム専門研究会成果報告書, p.23 - 89, 1998/06
本報告は、物理/数学ファントムを用いた放射線防護や電磁波の生体影響研究分野の現状を紹介し、それぞれの分野でのファントムに関する課題を整理したものである。なお、本報告は、1996~1997年度に渡って活動した日本保健物理学会「高度人体ファントム専門研究会」の成果報告書の一部を成すものである。
山口 恭弘
保健物理, 27, p.143 - 148, 1992/00
光子外部被曝に対する人体各臓器・組織の等価線量、実効線量、実効線量当量を任意の人体姿勢について計算するFANTOME-90コードを開発した。本コードでは、両腕及び両脚の各部を各関節を中心に動かすことができる四肢可動型数学人体模型が用いられ、人体模型表面に最大8個の個人線量計を設置できる。また、光子輸送計算のためにモンテカルロ計算コードMORSE-CGが組み込まれている。本コードを用いて直立姿勢に対する実効線量当量を計算し、従来のMIRD-5型人体模型に対する値と比較した結果、人体模型を四肢可動型に改良したことによる線量評価上の影響は極めて小さいことが分かった。また、この実効線量当量の値は、ICRP Publ.51にある値とも良く一致する。実効線量の計算結果の例として、異なる2姿勢に対して計算し値を示した。
山頭 匡治*; 辻村 憲雄; 星 勝也; 青木 克憲; 谷村 嘉彦; 吉富 寛; 横山 須美*
no journal, ,
散乱線を多く含む高線場においては、遮蔽ベストを着用して作業を行なう場合がある。その場合の作業者の水晶体等価線量は、遮蔽ベストの外側(上腕もしくは胸・頸部)に装着した線量計で評価する。この場合、線量計装着位置の違いによる放射線の入射角度依存性、線量計への後方散乱成分の入射量、そして、作業場の空間分布の違いなどの考慮すべき要素が挙げられる。また、頭部や眼の近傍に線量計を着用することによる負荷についても考えなければならない。そこで、これらの線量評価上の影響要因を明らかにするため、散乱線場の寄与が大きな作業場における作業者の水晶体等価線量を計算によって評価した。