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野川 憲夫*; 橋本 和幸; 栗原 雄一*; 小池 裕也*; 森川 尚威*; 井尻 憲一*
no journal, ,
がん治療に適したエネルギーの線及び核医学イメージングに適した
線を同時に放出する優れた特性を持つレニウム-186及びレニウム-188について、われわれは、(1)高比放射能
Reの製造技術の開発,(2)放射性レニウム標識化合物の実用的調製法の開発、を行っている。(1)については、タングステンの吸着容量がアルミナの数十倍以上もあるジルコニウム系無機高分子PZCを用いた新規の小型
W-
Reジェネレータの開発を目指し、
WのPZCへの吸着率の時間変化を調べた。その結果、pH4-6の範囲において、90
Cで180分間加熱すると吸着率は90%以上を示すことが明らかになった。(2)については、がんの診断・治療のための放射性薬剤として注目される
Re及び
Re-ジメルカプトコハク酸(DMSA)の簡便な操作法による合成法の開発を目指し、収率のpH依存性及びその化学形について検討した。その結果、収率は、酸性条件で高く、アルカリ性条件で低いことがわかった。また、アルカリ溶液中で合成した
Re及び
Re-DMSAの分子量を推定するにはゲルSephadex G-10を用いればよいことがわかった。
栗原 雄一*; 野川 憲夫*; 橋本 和幸; 小池 裕也*; 森川 尚威*; 井尻 憲一*
no journal, ,
Reは、がん治療に適したエネルギーの
線及び核医学イメージングに適した
線を同時に放出する優れた特性を持ち、親核種である
W(半減期69.4日)の
崩壊により生成する娘核種であるために高比放射能(無担体)であり、数か月間繰り返し入手することが可能である。しかしながら、親核種の
Wは比放射能が低く、アルミナジェネレータではカラム容積が大きくなる。そこで、小型の新規
W/
Reジェネレータの開発をタングステンの吸着容量がアルミナの数十倍以上もあるジルコニウム系無機高分子PZCを用いて実施している。基礎的検討として、製造方法及び粒径の異なるPZC(化研製)に対してトレーサー量の
Wを用いた吸着実験を行った。その結果、
W溶液のpHが7前後, 90
C, 180分間反応させることにより、粒径によらず、
WのPZCへの吸着率は90%以上を示す場合がある一方、製造ロットが異なるPZCでは、その吸着率が40
80%とばらつくものもあり、製造方法の違いにより、PZCの物性が異なることが示唆された。
栗原 雄一*; 野川 憲夫*; 橋本 和幸; 小池 裕也*; 森川 尚威*; 井尻 憲一*
no journal, ,
放射性レニウム(Re)は、がん治療に適したエネルギーの
線及び核医学イメージングに適した
線を同時に放出する優れた特性を持つ。がん細胞へ放射性レニウムを運ぶために抗体に標識する必要があるが、直接標識することは困難であり、抗体を標識するための中間体を放射性レニウムで標識する方法が一般的である。そこで、中間体として、MAG3錯体及びトリカルボニル錯体の合成条件の検討を行った。
Re-MAG3の合成条件は、
Tc-MAG3の合成条件に比べて、還元剤であるSnCL
・2H
Oの量を多く必要とし、加熱時間も90
Cで25分以上を要することがわかった。また、pHを1から12の範囲で収率を調べた結果、pHを中性に制御することで90%の収率を得られた。一方、
Re-トリカルボニル錯体を市販の
Tc錯体合成用キット(IsoLink Kit)を用いて合成したところ、反応終了時のpHが中性であると収率が高くなった(約45%)。また、トリカルボニル錯体の他に副生成物の生成が認められた。合成条件の改善(試薬の量比・混合順序,反応温度・時間など)により、副生成物の量を抑え収率が向上すると考えられる。
栗原 雄一*; 野川 憲夫*; 橋本 和幸; 小池 裕也*; 森川 尚威*; 井尻 憲一*
no journal, ,
Reは、がん治療に適したエネルギーの
線及び核医学イメージングに適した
線を同時に放出する優れた特性を持ち、親核種である
W(半減期69.4日)の
崩壊により生成する娘核種であるために高比放射能(無担体)であり、数か月間繰り返し入手することが可能である。しかしながら、親核種の
Wは比放射能が低く、アルミナジェネレータではカラム容積が大きくなる。そこで、小型の新規
W/
Reジェネレータの開発をタングステンの吸着容量がアルミナの数十倍以上もあるジルコニウム系無機高分子PZCを用いて実施している。基礎的検討として、製造方法及び粒径の異なるPZC(化研製)に対してトレーサー量の
Wを用いた吸着実験を行った。その結果、
W溶液のpHが7前後、90
C、180分間反応させることにより、
WのPZCへの吸着率は90%以上を示す場合がある一方、製造ロットが異なるPZCでは、その吸着率が40 - 80%とばらつくものもあり、PZC製造方法の違いにより、PZCの物性が異なることが示唆された。さらに、PZCジェネレータから、生理食塩水を用いた
Reの溶出率についても検討した。