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大久保 浩; 加藤 正道*; 嘉悦 勲
J.Appl.Polym.Sci., 22(2), p.487 - 496, 1978/02
被引用回数:5筆者らが開発したコーティングは物性がすぐれていることともに、プレポリマーを放射線重合で調製する点に大きな特徴があり、放射線を全工程の一部に利用してメリットのある反応を行なわせた実例の一つとして紹介する必要がある。本報では、耐磨耗性コーティングについて、スクリーニングの概要と物性について報告するとともに、照射条件と粘度・膜厚・ヘイズ値の関係を明らかにした。また、耐摩耗性の生じる原因を考察する意味でヘイズ値と磨耗性係数さらにエンピツ硬度との関係を示して、耐摩耗性は表面硬度(エンピツ硬度で表される場合)とかなり異なった性質であり、より直接に摩擦特性と関連していることを推論した。すなわち、本コーティングはシリコンモノマーとビニルモノマーの二成分系より成り、シリコン成分の低摩擦係数が耐摩耗性に寄与しているとともに、ビニル成分が基材との接着性や耐候性、耐熱性に寄与していると考えられる。
大久保 浩; 加藤 正道*; 嘉悦 勲
J.Appl.Polym.Sci., 22(1), p.27 - 42, 1978/01
被引用回数:3現在代表的な有機ガラスにはCR-39樹脂とメタクリル酸メチル樹脂がある。それぞれ物性には定評があるが単独ではガラス化性を有せず、放射線キャスティング法を十分適用できない。本報ではCR-39を主成分としてこれを組成的にmodifyしてガラス化性を賦与し、CR-39樹脂と同等以上の耐熱性および耐衝撃性を保持しつつ放射線キャスティングを適用できるようにした研究の結果をとりまとめたものである。この系列において、ガラス化性を賦与するためにCR-39とビニル系多官能性モノマーの二成分系およびCR-39-メタクリル酸メチルービニル系多官能性モノマーの三成分系が適当であり、上記の条件を満足することを見出した。重合方法として、CR-39成分が放射線重合反応性に乏しいため、予め系にCR-39用の触媒を加えておき、歪みを制御するメインのキャスティング段階は放射線で行い、この段階が過ぎてから加熱をして重合を完結させる二重重合法が最も有効に短時間で歪みのないポリマーを得る方法であること