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山岸 秀志; 鈴木 勝男; 角田 恒巳; 伊藤 浩; 深草 伸二*; 田村 政和*
JAERI-Research 99-002, 18 Pages, 1999/01
位置検出型核分裂計数管(PSFC)の開発を進めているが、それには、PSFC内で発生する極めて微小、かつ高速の電流パルスに大きな遅延を与え、しかしながら低い減衰特性を有したソレノイド電極構造(SEST)が必要不可欠である。このため、SESTを設計試作し、その性能を評価した。試験の結果、SESTにより同軸ケーブルの45倍に相当する長い遅延時間が得られることがわかった。パルスの減衰については、一般の核分裂計数管と比較して、電極間キャパシタンスの影響が極めて少なく1/4程度に相当する優れたパルス伝播特性が得られることがわかった。また高インダクタンス電極が中性子計測に障害となるような誘導ノイズを与えないこともわかった。本実験により、SESTがPSFCに十分適用できることを確認した。
坂佐井 馨; 若山 直昭; 山岸 秀志; 伊藤 浩; 田村 政和*; 深草 伸二*; 家喜 洋司*
IEEE Transactions on Nuclear Science, 37(3), p.1405 - 1410, 1990/06
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Engineering, Electrical & Electronic)高温ガス炉の初期臨界試験及び出力上昇試験等のため、高温耐熱のワイドレンジインコアチェンバ(HTIC)を開発試作し、その炉内作動試験をJRR-4で実施した。試作したHTICは、外径10mm、熱中性子感度0.01cps/nvで、電離ガスにはXe-N混合ガスを用いている。本HTICは、その電離ガスとしてXe-N混合ガスを使用することにより、その封圧ガス圧を高くすることなく、しかも低電圧で充分な性能を得ることが可能である。印加電圧100V、封入ガス圧2kg/cm adsで、従来使用されてきたAr-N混合ガスと比較すると、約2倍の出力パルス波高値が得られている。JRR-4での高温炉内作動試験では、試作HTICは、常温から800Cの範囲で8桁以上の良好な出力直線性を有しており、この温度範囲で正常に作動することが確認された。