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飯村 秀紀; Buchinger, F.*
European Physical Journal A, 42(3), p.559 - 563, 2009/12
被引用回数:1 パーセンタイル:12.19(Physics, Nuclear)非軸対称変形あるいは非鏡面対称変形(八重極変形)が予想される多数の原子核の荷電半径を、Finite Range Droplet模型にこれらの非対称変形を取入れて計算したところ、実験値との一致が改善された。また、陽子数,中性子数がともに偶数の原子核について、第一励起状態2の線遷移確率(2)あるいはその励起エネルギーから、Finite Range Liquid Drop模型を用いて半経験的にこれらの原子核の荷電半径を計算する手法を開発した。
飯村 秀紀; Buchinger, F.*
Physical Review C, 78(6), p.067301_1 - 067301_4, 2008/12
被引用回数:13 パーセンタイル:62.52(Physics, Nuclear)Finite Range Droplet模型は原子核の質量や変形等の特性をすべての原子核について統一的に計算するために最近開発された核構造模型である。この模型で使用されるパラメータは原子核質量を再現するように最適化されているので、最適化で考慮されていない原子核荷電半径は模型の予測力を検証するのに良い物理量である。本研究では、反転対称でない変形が予想される多くの原子核の荷電半径を、Finite Range Droplet模型に非反転対称性を取り入れて計算した。その結果、実験値との一致は反転対称を含まない計算より改善された。しかし、幾つかの元素については、同位体間での荷電半径の変化量の実験値と理論値との間に不一致が残り、これらは原子核の動的な四重極変形を含んだ計算によっても解消されなかった。これらのことから、Finite Range Droplet模型に非反転対称性を取り入れることの有効性とその限界についての知見が得られた。
飯村 秀紀; Buchinger, F.*
Physical Review C, 76(5), p.057302_1 - 057302_4, 2007/11
被引用回数:5 パーセンタイル:40.55(Physics, Nuclear)非軸対称な変形が予想される多数の原子核の荷電半径を、Finite Range Droplet模型に非軸対称性を取り入れて計算したところ、実験値との良い一致が得られた。この改善の原因は、非軸対称性を含んだ質量計算から得られる四重極変形パラメータを用いたことが主であり、荷電半径の計算に直接現れる非軸対称変形パラメータにはほとんど依存しないことがわかった。
飯村 秀紀; Schuessler, H. A.*; Buchinger, F.*; Cocolios, T.*; Crawford, J. E.*; Gulick, S.*; Lee, J. K. P.*; Levy, C. D. P.*; Pearson, M.*; Lioubimov, V.*; et al.
no journal, ,
希土類元素では、中性子数が74近傍で原子核の変形度が急激に大きくなることが核構造模型から予測されている。この領域を調べるために、La(N=74)の超微細構造を初めて測定した。これは、われわれがこれまで行ってきたLaのオフライン・レーザー分光実験をオンライン実験に発展させたものである。放射性核種であるLa(T=59min)は、TRIUMFサイクロトロンの陽子ビームを用いて核破砕反応により生成した。超微細構造スペクトルは、コリニア・レーザービーム分光の手法により観測した。得られた超微細構造定数よりLaの原子核の電磁気モーメントを決定した。また、particle triaxial-rotor模型をもとに、モーメントの理論値を計算した。両者を比較した結果、Laの原子核が大きく非軸対称変形しいると仮定すると、理論値は実験値を再現することがわかった。
飯村 秀紀; Buchinger, F.*
no journal, ,
Finite Range Droplet模型(FRDM)は原子核の質量や変形等の特性をすべての原子核について統一的に予測するために最近開発された核構造模型である。この模型で使用されるパラメータは原子核質量を再現するように最適化されているので、最適化で考慮されていない核荷電半径は模型の予測力を検証するのに良い物理量である。本研究では、反転対称でない変形が予想される原子核の荷電半径をFRDMに非反転対称性を取入れて計算した。また、模型で含まれていない零点振動の影響を取入れるために、B(E2)の実験値から得られる四重極変形パラメータを用いて、核荷電半径をFRDMで計算した。これらの結果、実験値との一致は改善されたものの依然として差が残り、FRDMの限界が示された。
飯村 秀紀; Buchinger, F.*; Crawford, J. E.*; Gulick, S.*; Cocolios, T. E.*; Kolomenski, A.*; Fahes, M.*; Schuessler, H. A.*
no journal, ,
La(T=59m)の磁気モーメントと四重極モーメントをコリニア・レーザー分光の手法で測定した。実験はTRIUMF(カナダ)のISAC施設で行った。中性子欠損La同位体については、原子核の非軸対称変形がTotal Routhian Surfaces計算などにより理論的に予測されている。これを検証するために、非軸対称変形を含んだ計算を行い、実験と比較した。計算は、TRSで予測されている変形度から、Particle Triaxial Rotor Modelによりモーメントを計算した。その結果、変形度に特に敏感な四重極モーメントについて理論と実験の良い一致が得られた。一方、非軸対称変形を含まない計算では実験値を再現できず、TRS計算などの予測通り、Laが非軸対称変形していることが検証された。同様の計算を、JAEAタンデム加速器で以前に測定したLaのモーメントについても行い、この原子核も非軸対称変形していることを確認した。
飯村 秀紀; Buchinger, F.*
no journal, ,
原子核質量の計算に用いられるFinite Range Droplet模型(FRDM)のパラメータを用いて核荷電半径を計算した。このうち変形パラメータは、Finite Range Liquid Drop模型(FRLDM)に非軸対称変形を取入れた最近のMller達の計算値を用いた。ここで、FRLDMはFRDMからクーロン力による核子の再配置を除いた模型である。得られた核半径を多数の原子核について実験値と比較した結果、従来の計算に比べて一致が改善されることがわかった。これは、FRLDMに非軸対称変形を取入れたことで、変形パラメータの予測精度が上がったことによる。