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ROSAグループ*
JAERI-M 7737, 168 Pages, 1978/07
本報は加圧水型炉(PWR)の冷却材喪失事故(LOCA)の模擬試験であるROSA-II試験の結果の一部をまとめたものである。各Run(502,505,506,507)の実験条件、実験データおよび現象の解釈が示されている。在来の低温側配管注入を基本としたECCSの注入方式よりも有効性の高い注入方式の開発試験を行った。その結果低温側破断においてブローダウン早期に高温水を上部プレナムに注入し、続いて低温の蓄圧注入系を下部プレナムに注入するのが最も炉心冷却に有効であることが確められた。また低圧注入系は高温側配管に注入するのが、直接的な冷却効果と早期冠水のためによいことが明らかにされた実炉に対する一般化のためには信頼性のあるコードによる解析が必要とされよう。
ROSAグループ*
JAERI-M 7656, 150 Pages, 1978/05
ROSA-III/UHI試験装置による全10回の試験の内、前報$註$で取上げなかった4回の試験データについて、前報で考察を加えた試験結果との比較ならびに綜合した検討を行なうと共に、全データの報告をする。本報では燃料棒の発熱量の影響、UHI水の注入流量の影響、実験の再現性などについて調べた他に、次の2つの現象についても注目し検討を加えた。(1)UHI水の注入急停止時に上部ヘッドに生ずる圧力スパイク。(2)上部プレナムに注入されたUHI水の影響とみられる流出流量の振動 註)JAERI-M670
ROSAグループ*
JAERI-M 7505, 162 Pages, 1978/02
本報は、加圧水型原子炉において想定される冷却材喪失事故の模擬試験として行われた一連のROSA-II試験の中で、高温側配管破断における破断口面積の配分および循環ポンプが炉心冷却に及ぼす影響を検討した試験(Run327,328,329,330)のデータ報告である。これら4Runはほぼ同じ初期流体条件、ECCS作動条件、炉心発熱条件、および二次系条件の下で行なわれた。主な結論は以下の通りである。(1)各4Runは、高温側配管における両端ギロチン破断(Run419)に比べ、破断直後の燃料温度上昇とACC水注入後比較的早い時期の炉心再冠水という同様のパターンを示した。(2)最大破断口径に比べ蒸気発生器側破断口径を小さくした場合は上記Run419より炉心冷却はよくなり、一方、圧力答器側の破断口径を小さくした場合には炉心冷却は改善されていない。(3)循環ポンプを破断後15秒間回転させた場合、低温側配管破断の場合のポンプ効果より小さな影響が生じた。
安全工学第一研究室; ROSAグループ*
JAERI-M 7437, 151 Pages, 1977/12
本報は軽水炉の冷却材喪失事故(LOCA)の模擬試験であるROSA-II試験の結果の一部をまとめたものである。各Run(415,417,421,422)の実験条件、実験データおよびその現象の解釈が示されている。明らかにされた事象には次のようなことがある。小口径でも低温側破断の場合にはすぐに炉心部がポイド中に露出し、温度上昇を生じるが、高温側破断の場合には比較的残存水量が多く、炉心の上向き流が続くため、炉心は冷却され続け、温度上昇しない。高圧注入系の減圧速度への影響は直接的には小さいが、蓄圧注入系の注入量を増加させる原因となって早く炉心冠水に至らせる。また炉心の上部からの冷却を早める。二次系を減圧させた影響は一次系の減圧速度と流出流量の増加となって現れ、蓄圧系の注入開始と炉心冠水の時刻を早める結果をもたらす。
ROSAグループ*
JAERI-M 7239, 177 Pages, 1977/09
本報は軽水炉の冷却材喪失事故(LOCA)の模擬試験であるROSA-II試験の結果の一部をまとめたものである。各Run(Run418,419,420,423)の実験条件、実験データおよびその現象の解釈が示されている。高温側破断では破断後数秒で炉心部の水は失われ、燃料棒は露出し、温度上昇する。しかし蓄圧注水系の蓄水作用をダウンカマ部の気液対抗流が相対的に弱いため大きくなり冠水は早く行われる。燃料棒への通電が続いている場合はクエンチが大幅に遅れ、炉心水位が下がる。低圧注入系によってゆっくり水位が回復することによって冷却が炉心上中部でも行われ、上部から燃料棒をつたい落ちつつ直接冷却する効果と相乗的に冷却が行われた。ポンプ回転の影響は全体の挙動に対しては、他の実験の相違のため明瞭でなかった。
ROSAグループ*
JAERI-M 7236, 137 Pages, 1977/09
本報告は、一連のROSA-II試験装置を用いた低温側配管破断試験の中で、従来の装置よりダウンカマ-間隙を広げた効果を検討した試験データに関するものである。本報に示す3Runは、いずれも最大口径両端破断であり、ECCS注入条件は既報のRun310と同じである。上記3Run相互、およびそれらとRun310を比較し、次の結論を得た。ダウンカマ-の間隙を広げると、炉心への蓄水速度は増加したが、しかしまだ充分冷却効果を上げるだけの蓄水量には至らず、途中で燃料への通電を停止した。ECC水注入流量を1.5倍に増加した所、炉心への蓄水速度は6倍にも増加した。破断ループポンプの出入口部を広げたところ、そこでは二相臨界流は生じなくなり、そこを通過する流出流量が増加した。この結果、系の減圧速度は大きくなり、かつ、2つの流出経路の流出量のバランスが変化したことにより、ブローダウン中および再冠水過程の炉心流れ、蓄水量が変化した。
ROSAグループ*
JAERI-M 7106, 181 Pages, 1977/06
本報は軽水炉の冷却材喪失事故(LOCA)の模擬試験であるROSA-II試験の一部をまとめたものである。各Run(Run318,320,321,322,323)の実験条件、実験データおよびその現象の解釈が示されている。
ROSAグループ*
JAERI-M 6241, 75 Pages, 1975/09
本報は軽水炉の冷却材喪失事故(LOCA)の模擬試験であるROSA-II試験の結果の一部をまとめたものである。各Run(Run 307、308、309)の実験条件、実験データおよびその現象の解釈が示されている。
ROSAグループ*
JAERI-M 6240, 118 Pages, 1975/09
本報は軽水炉の冷却材喪失事故(LOCA)の模擬試験であるROSA-II試験の結果の一部をまとめたものである。各Run(Run 202、203、303、304、306)の実験条件、実験データおよびその現象の解釈が示されている。