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T.Morii*; T.Fukuc*; T.Yamad*
PNC TN9410 87-088TR, 56 Pages, 1987/06
[目的]より現実的な配管からのナトリウム漏洩形態とそれに伴うナトリウム燃焼を明らかにする。[方法]「もんじゅ」二次主冷却系配管の1/3.5縮尺試験体をサファイア施設の鋼製密閉容器SOLFA-2に組み込み、ナトリウム圧力3.8kg/cmGを加えて、その時のナトリウム漏洩形態を観測し、また漏洩に伴う燃焼発熱量の測定を行う。なお、試験体の配管は水平に設置し、漏洩孔はその上部に開ロした。漏洩孔の断面積は、実機配管の1/4 Dtを(1/3.5)に縮尺したもので、また配管周囲には実機と同様に保温構造を取りつけた。試験条件は、ナトリウム温度505C、漏洩流量3.1 kg/sec、漏洩時間は13分である。[結果]配管周囲の保温構造は、漏洩時のナトリウム流動圧および漏洩ナトリウムの燃焼熱に起因する高温によっても損傷することなく、漏洩ナトリウムがスプレー状となって飛散することを防止する機能を発揮した。漏洩形態は、このため棒状であった。また、漏洩時の燃焼速度は、漏洩ナトリウム流量の約4%であり、前回のスプレー・ノズルを使用したスプレー燃焼試験の対応する値が約30%であったことを考慮すると、保温構造によって燃焼がより穏やかになることが明らかにされた。[結論]配管からの漏洩形態は、従来想定していたようなスプレーではなく、より穏やかな棒伏流で、このため漏洩時の燃焼速度もスプレー燃焼の約1/7に過ぎない。
T.Morii*; T.Fukuc*; T.Yamad*; Himeno, Yoshiaki*
PNC TN9410 86-124TR, 64 Pages, 1987/05
〔目的〕FBRの設計基準のナトリウム漏洩事故で想定されている空気雰囲気におけるナトリウム・スプレー燃焼について、従来と比べてより長時間かつ大型施設での試験を行い、コード検証用の実験テータベースの拡充を計る。〔方法〕サファイア施設の鋼製密閉試験容器SOLFA-2(内容積:111 m, ステンレス製)を用い、ナトリウム量1,000 kg, スプレー流量510 kg/sec, スプレー継続時間30分, 流出ナトリウム温度505C, スプレーノズル高さ4mで試験を行った。〔結果〕試験開始と共に雰囲気ガスの温度および圧力は急上昇し、1.2分後にはそれぞれ700Cと1.24kg/mGとなった。内部の酸素は、約4分後には完全に消費された。酸素消費速度から求めた燃焼速度は160g-Na/secで、これはスプレー・ノズルからの流出ナトリウム流量の約30%に相当する。容器内部に設置した多数の熱電対は、スプレー燃焼時の約1,000C近くの高温のため損賜した。燃焼時の激しい自然対流のため、容器内高さ方向の酸素濃度分布は均一であった。ナトリウム・エアロゾル濃度は、最高17.5g-Na/mが5分後に検出されたが、その後は減少し、20分後には1g-Na/mまで低下した。〔結論〕長時間、大型施設による試験で、燃焼速度, エアロゾル濃度などについて従来とほぼ同様な結果を得た。コード検証用の実験データベースが拡充された。