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松田 雅昌; 大山 研司*; 吉居 俊輔*; 野尻 浩之*; 植田 浩明*; 上田 寛*; Regnault, L.-P.*; Vignole, B.*; Duc, F.*; Frings, P.*; et al.
no journal, ,
スピネル型磁性体ACrO(A:非磁性元素Zn, Cd, Hg)では、1/2磁化プラトー状態が広い磁場領域で観測されており、スピン-格子相互作用に起因すると理論的に予測されている。これまでに、HgCrOにおいて1/2磁化プラトー状態(10T)での中性子回折及びX線回折実験が行われており、磁気構造,結晶構造ともに32の対称性を持つことが明らかになった。これは、スピン-格子相互作用により結晶歪みが磁気構造を安定化させていることを意味する。この機構がHgCrOに特有なのかACrOに共通しているかを調べるためには、他の物質での実験が必要であるが、候補物質のCdCrOでは28Tであり、実験は困難であった。われわれは、最近開発されたパルス磁石を用いて、30Tまでの磁場中で中性子回折実験を行った。その結果、磁気構造が32の対称性を持つことを示した。このように、ACrOにおける磁場誘起のスピン-格子相互作用には、Aサイト元素によらず共通の機構が働いていることを実験的に明らかにした。
松田 雅昌; 大山 研司*; 吉居 俊輔*; 野尻 浩之*; 植田 浩明*; 上田 寛*; Regnault, L.-P.*; Vignole, B.*; Duc, F.*; Frings, P.*; et al.
no journal, ,
強いフラストレート磁性を示すスピネル磁性体CrO(:非磁性元素Zn, Cd, Hg)では1/2磁化プラトー状態が広い磁場領域で観測されており、スピン-格子相互作用に起因すると理論的に予測されている。これまでに、HgCrOにおいて1/2磁化プラトー状態(10T)での中性子回折及びX線回折実験が行われており、磁気構造,結晶構造ともにP432の対称性を持つことがわかっている。これは、スピン-格子相互作用により結晶歪みが磁気構造を安定化させていることを意味する。この機構がHgCrOに特有なのかCrOに共通しているかを調べるためには、他の物質での実験が必要であるが、候補物質のCdCrOでは28Tであり、従来の手法を用いての実験は困難であった。われわれは、最近開発された中性子散乱実験用パルス磁石を用いて、30Tまでの磁場中で中性子回折実験を行った。その結果、で(1,1,0)磁気ブラッグ反射が出現し、(2,2,0)磁気ブラッグ反射は観測されないことを明らかにした。
松田 雅昌; 大山 研司*; 吉居 俊輔*; 野尻 浩之*; Frings, P.*; Duc, F.*; Vignole, B.*; Rikken, G. L. J. A.*; Regnault, L.-P.*; Lee, S.-H.*; et al.
no journal, ,
Using an elastic neutron scattering technique under a pulsed magnetic field up to 30 T, we determined the magnetic structure in the half-magnetization plateau phase in the spinel CdCrO. The magnetic structure has a cubic 432 symmetry, which is the same as that observed in HgCrO. This suggests that despite their different zero-field ground states a universal field induced spin-lattice coupling mechanism is at work in the Cr-based spinels.