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下茂 道人*; 井尻 裕二*; 山本 肇*; 上村 佳司*; 山本 卓也*
PNC TJ1205 96-006, 97 Pages, 1996/03
釜石原位置試験第2フェーズでは、550mレベル坑道周辺の水理地質学な場の理解と既存の解析手法の適用性の検討を目的として、岩盤浸透流解析に関する研究を実施している。平成6年度は、不連続性岩盤に対する連続体モデル化手法の適用性の検討及び問題点の抽出と、原位置試験場周辺の水理地質構造の理解を求める目的で、第1フェーズで把握されていなかった水理境界の存在を考慮した3次元浸透流解析を実施した。その結果、不連続性岩盤に対する連続体モデルの適用上の問題点として、(1)岩盤中の透水性割れ目分布の不均質性の考慮、(2)水理境界のモデルの構築、が抽出された。そこで、今年度においては、(1)解析領域を割れ目ゾーンとその他の領域に分割し、マクロな透水係数の不均一性を考慮したモデル(割れ目ゾーンモデル)と、(2)亀裂分布の不均質性を考慮したモデル(等価不均質連続体モデル)による3次元浸透流解析を行うとともに、逆解析による透水係数の同定を行った。新しく導入した等価不均質連続体モデルでは、平均的な透水係数・異方性の情報だけでなく、原位置の透水性亀裂や透水係数の分布情報を反映することができる。解析結果によれば、原位置の調査・試験データを多く反映することにより、前年度の均質モデルで表現されなかった不均質な水理場をうまく説明し得ることが示された。さらに、逆解析によるモデルの改良を行うことにより、水圧・流量における計算値と観測値が定量的に良く一致した結果が得られた。
下茂 道人*; 井尻 裕二*; 上村 佳司*; 山本 卓也*
PNC TJ1205 95-006, 125 Pages, 1995/03
本研究の目標は、釜石原位置試験場周辺を対象として、複数の解析手法(連続体解析手法、不連続体解析手法)を用いて浸透流解析を実施し、亀裂性岩盤のモデル化手法および各解析手法の妥当性を確認するとともに、上記の解析を通じて原位置試験場周辺の水理地質学的環境を把握すること、である。本年度は、その第一段階として次の2つの項目を主眼とした連続体による岩盤浸透流解析を実施した。1)既存データから構築した連続体モデルを用いた新規坑道掘削時の水理応答解析を行う。また、その結果と実測データとの比較より、構築した解析モデルの妥当性について検討し、連続体解析モデルの改良項目とその方法について考察した。2)連続体解析モデルの改良、不連続体解析モデルの構築、および解析モデルの検証を行う上で必要となるデータの項目・精度・数量・取得方法を明らかにした。