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小野澤 淳; 原田 晃男; 本田 順一; 仲田 祐仁; 金沢 浩之; 佐川 民雄
JAEA-Conf 2008-010, p.325 - 332, 2008/12
反射電子像の画像解析による被覆管の水素濃度測定手法(BEI法)は、スタズビック社により開発された照射後試験技術である。当該技術は被覆管中に析出した水素化物の反射電子像を撮影し、得られた像中の水素化物の面積率を画像解析にて計測することにより水素濃度を算出する手法であり、被覆管中の局所的な水素濃度を測定するのに非常に適した水素濃度測定法である。燃料試験施設では、このBEI法の試料調製法と画像解析法に改良を加え、より精度の高い「改良BEI法」を開発した。前回のJoint Seminarで既報の未照射被覆管を用いた確認試験において、改良BEI法と高温抽出法それぞれによって得られた水素濃度は良好な一致を示し、改良BEI法の信頼性の高さを確認することができた。今回はこの改良BEI法を用いて、照射済被覆管の軸方向及び半径方向の水素濃度分布測定を行った。その結果、改良BEIは他の水素濃度測定手法と比較し、局所水素濃度をより詳細に分析できることが確認できた。
上薗 裕史; 橋本 昌亮*; 田村 行人; 佐川 民雄; 松本 征一郎
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.353, 0, p.71 - 78, 1995/00
地層処分後数百年経過しても、ガラス固化体はCs等によるガンマ線のため、周辺の地下水の液性に影響を及ぼす。この時期にガラス固化体が直接地下水と接触すると、ガラス固化体の浸出挙動はガンマ線による影響を受ける可能性がある。本研究では、玄武岩質合成地下水中で、多数の板状模擬ガラス固化体に、10R/hのガンマ線を照射し、実環境に近い条件での浸出挙動について解析を進めた。その結果、1000ml/yの流量では、酸化還元電位(Eh(V))は、Eh=0.78-0.069pHのように変化し、pHとの相関が認められた。これは非照射の場合と比較すると、同一pHの値では約0.12Vの還元側シフトであった。この状態での多イオン価元素(Fe,Ce等)の浸出液中濃度は0.05ppm以内の変動であり、非照射の場合と比較して有意の差は認められないことが分った。
熊田 政弘; 佐川 民雄
Radioisotopes, 40(6), p.240 - 243, 1991/06
花崗岩薄片にNpとPuの核種を収着させ、固体飛跡検出器を用いて薄片表面のオートラジオグラフィーを実施した。核種は花崗岩中に10%程度しか含有されていない黒雲母に選択的に収着しており、プルトニウムはネプツニウムに比較して相対的に黒雲母に濃集した。薄片の顕微鏡観察とトラック密度から、黒雲母への核種の収着を鉱物学的に検討し、核種はイオン交換により吸着していると推定した。
三田村 久吉; 松本 征一郎; 宮崎 崇*; White, T. J.*; 額賀 清*; 冨樫 喜博; 佐川 民雄; 田代 晋吾; D.M.Levins*; 菊地 章
Journal of the American Ceramic Society, 73(11), p.3433 - 3441, 1990/11
被引用回数:10 パーセンタイル:56.03(Materials Science, Ceramics)ナトリウムの多い模擬高レベル廃棄物を含むシンロックに、0.78wt%のCmOを添加して加速試験を行った。出来た試料のオートラジオグラフィから、微細気孔や調製時に加えたチタンの酸化物部を除き、20mの解像度でキュリウム添加が均一に行なわれたことが観察された。試料の構成鉱物相としては、オランダイト、ペロブスカイト、ジルコノライトの主相の他に、フロイデンバーガイトやローベリンガイト相が含まれていた。試料の密度は、崩壊数の蓄積とともに減少し、5000年の加速年数で1%の減少が見られた。浸出特性については、キュリウムの浸出率が加速年数とともに幾分高くなる傾向を示し、可溶性の元素(Na、Csなど)の浸出率が、2000年の加速年数で増加傾向を示した。
熊田 政弘; 岩井 孝幸*; 佐川 民雄; 鈴木 隆次*; 西山 勝栄*
JAERI-M 90-179, 21 Pages, 1990/10
高レベル放射性廃棄物に含まれる長寿命核種の一つであるNpの大気雰囲気中における有効拡散係数を直径40mm厚さ5mmの花崗岩試料を用いて求めると共に、厚さ20mmの花崗岩試料中に拡散したネプツニウムの様子を切断面のオートラジオグラフィーにより調べた。その結果、地下水に飽和した花崗岩中を拡散するNpの有効拡散係数は2.510m/secとなった。また、固体飛跡検出器を用いたオートラジオグラフは花崗岩中の黒雲母がStrage poreとなる間隙を有し、拡散種を保持していることを示した。
上薗 裕史; 佐川 民雄; 田代 晋吾
Journal of Nuclear Science and Technology, 26(8), p.811 - 813, 1989/08
高レベル廃棄物ガラス固化体の低流速浸出試験では、ガラス固化体の表面積を高めるために、1つの浸出容器に約50枚の板状試料を並べて設置する場合がある。そのような浸出容器の中でも浸出液の均一性が保たれているか実験的に検討した。約10g/cmの濃度のモリブデン溶液をあらかじめ浸出容器の中に注入し、その中に徐々に脱イオン水を送り込んで、排出されるモリブデン溶液の濃度低下の時間変化を観察した。その結果、モリブデン溶液の濃度低下は、浸出容器内で均一な混合が起こっていると仮定した理論式で説明できることを確認した。さらに、均一な混合を達成する一条件として、浸出液中の元素の拡散速度が重要な役割りを持つことを指摘した。
馬場 恒孝; 額賀 清*; 佐川 民雄
Journal of Nuclear Science and Technology, 26(7), p.705 - 711, 1989/07
類似組成の非放射性及びプルトニウム-238含有ガラス固化体のISO浸出試験を行い、浸出率の温度依存性を検討した。その結果、Na、Sr、及びCsの初期浸出はガラスマトリックスの溶解反応と同一の活性化エネルギー、789kJ/molを有することがわかった。しかるに、プルトニウムの浸出は初期においてさえも、2210kJ/molという低い活性化エネルギーを有し、この値は、浸出期間中にガラス表面に形成される酸化プルトニウムの水和物Pu0xH0の溶解反応に伴うものであると推測された。プルトニウム浸出の温度依存性は、浸出表面層の成長及びその表面層中に形成されるPu0xH0の溶解度の影響を受けて、浸出時間の増加とともに一層減少する。
上薗 裕史; 佐川 民雄; 田代 晋吾
Wastes Manage., 9(3), p.189 - 194, 1989/00
90Cの玄武岩質合成地下水中で180日間に亘り、模擬高レベル廃棄物ガラス固化体の低流速浸出試験を行った。浸出試験装置は、MCC-4ハンドブック記載の概念に基づき、さらに予定されているホット試験にも対応可能なものを試作した。試作した浸出試験装置は、コールド試験で問題なく運転され、比較の基準となるべき浸出データが得られた。浸出液中のホウ素の濃度はケイ素の濃度よりも常に高くなり、ホウ素の浸出初期での役割りが重要であることを指摘した。110cm/day以上の線流速では、使用した合成地下水中でのケイ素の浸出率は約610g/cm/dayの一定値になることがわかった。
馬場 恒孝; 田代 晋吾; 額賀 清*; 佐川 民雄; 野村 正之
Nucl. Chem. Waste Manage., 8, p.45 - 54, 1988/00
高レベル廃棄物ガラス固化体の浸出実験において問題となる浸出容器表面への放射性核種の吸着挙動を検討した。