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再処理建設所 管理課
PNC TN844 80-07, 66 Pages, 1980/04
再処理施設における核物質の国際査察を、より効率よく高い精度で連続的に行なうことができるようにするため、日本、US、フランス、及びIAEAの参加の下で国際保障措置技術開発、いわゆるTASTEXプロジェクトが発足した。このTASTEXという名称は必らずしも上記四者間で合意を得た正式名称ではなく東海保障措置技術開発-Tokai Advanced Safeguards Technology Exercise-の頭文字を取ったもので米国が名付け親といわれている。保障措置技術は現在では、まだ端を発したに過ぎず、実際に再処理施設にルーチン稼動を目標として全システムが適用されるのはまだ先のことと思われる。しかし、日米再処理交渉の成り行きに見られる様に、この種の研究は国家間の政治的negotiationがあくまでも骨子となっており、場合によってはIAEAの直接介入も考えられないことではない。当初開催された合同調整委員会-Joint Steering Committee Meeting-でもこの件については明らかになっており、これを踏まえ、実際に1980年に入ってからはIAEAはR&D部門からデモンストレーションに参加するため東海施設にエンジニアを派遣して来たそもそも保障措置技術の開発は査察官の査察時におけるロードを少しでも軽減し、同時に精度を上げることにある。その意味ではIAEAが主幹となって行なっても少しもおかしくない研究でもあり、TASTEXには、我が国の保障措置に対する積極的な姿勢が現われているといえる。また一般的に云えることではあるが、国際共同研究には必らず各国の事情による障害が生ずるものでTASTEXについても例外ではない。特にフランスの技術が導入されている東海工場では研究遂行にあたり、その技術情報の取り扱いには慎重を期した。また研究の進行過程における報告内容の扱いについても配慮を行なった。当然この種の全般的な取り決めは各国で確認されるものであり、TASTEXにおいては次の様な合意がプロジェクト発足当時、文書で確認された。
再処理建設所 管理課; 渡辺 昌介*
PNC TN851 77-02, 472 Pages, 1977/02
本巻では,第1巻第2章で類別した超U元素を含む廃棄物の処理及び固定化の各種の方法についてのべる。ここで用いる処理(treatment)とは,輸送,貯蔵あるいは処分のために1次廃棄物の形態を変える何等かの行動を指し,また固定化(immobilisation)は,廃棄物の置かれる環境の作用をより受けにくいように1次廃棄物の形態を変えることを意味する。場合によっては,処理及び固定化の必要がないこともありうる。これら2つの作業は,公象の健康及び安全を防護するかあるいは公衆の健康及び安全を損うことなしにコストを低減する場合に有利であると考えられる。第5章から第16章に示す各種の方法は,燃料サイクルバックエンドから生ずる特定の性状の廃棄物に適用する処理を詳述したものであるが,これに加えてその処理法の状況すなわち利用可能性の有無の観点からも論じている。現在利用できない方法についてはその開発の段階を示し,あわせて工業的な実用化に必要な研究項目を記述する。ここにまとめた情報は個々の処理に関連する技術のみを示し,読者に各処理法の技術的な様相及び開発状況を評価する基準を提供するものである。処理法はまだ最適化されておらず,その効力について結論づけあるいは勧告する企図はない。(ERDA-76-43)
渡辺 昌介*; 再処理建設所 管理課
PNC TN851 76-04, , 1976/08
この報告書は,商業用軽水炉燃料サイクルのバックエンドから発生する廃棄物の技術的な管理の諸方法について,廃棄物の種類及びその管理に利用できる各種の技術ならびにこれら技術の利用の可能性を記述したものである。この報告書の目的は,将来の決定,評価及び環境へのインパクト陳述書の根拠に役立つと考えられる技術情報を包括的に要約することにあり,従って,ある特定の廃棄物管理技術をとりあげたり,比較評価することはさけた。技術は発達の過程にあって,この報告書は将来見直しが必要であるが,その場合は,この内容は今後の補遺,改訂の基準となろう。廃棄物の管理は,処理,暫定貯蔵,輸送及び最終貯蔵あるいは処分の4段階に大別されるが,この報告書はこれをうけて下記のように5巻に分割した。第1巻:軽水炉燃料サイクルにおいて,原子炉及びそのバックエンド(再処理及び燃料加工など)より生ずる廃棄物の各種管理方法第2巻:廃棄物の各種処理方法第3巻:暫定貯蔵と輸送第4巻:最終貯蔵及び処分第5巻:付録,特に今後最終貯蔵あるいは処分に利用できる地質構造の特性に重点をおいた補足情報この報告書の作成は,ERDAのNuclear Fuel Cycleand Production部の指示を受けて,1975年8月に開始され,執筆には,ERDAの契約者,民間工業及び大学の専門家が当たり,調整はBattelles Pacific NorthwestLaboratoriesが行った。完成したのは,1976年の3月であるが,各種技術の状況は,1975年9月1日現在について記述した。