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片岡 隆浩*; 迫田 晃弘*; 吉本 雅章*; 豊田 晃章*; 山本 祐紀*; 石森 有; 花元 克巳*; 川辺 睦*; 光延 文裕*; 山岡 聖典*
Radiation Safety Management, 10(1), p.1 - 7, 2011/12
マウスの肝臓と脳の急性アルコール性酸化障害に対する連続ラドン吸入の効果を検討した。抗酸化機能の分析より、アルコールを投与したマウスの肝臓と脳の過酸化脂質のレベルは、生理食塩水を投与したマウスより有意に高いことがわかった。しかし、アルコール投与マウスの肝臓中の過酸化脂質のレベルはラドン吸入によって有意に減少した。一方、生理食塩水投与マウスの脳中の過酸化脂質のレベルはラドン吸入によって有意に増大した。これらの結果は、ラドン吸入が抗酸化機能を亢進し、肝臓のアルコール性酸化障害を抑制すること、脳のラドン吸入効果は1週間だけ続くことを示唆している。
迫田 晃弘*; 西山 祐一*; 花元 克巳*; 石森 有; 山本 祐紀*; 片岡 隆浩*; 川辺 睦*; 山岡 聖典*
Applied Radiation and Isotopes, 68(6), p.1180 - 1184, 2010/06
被引用回数:53 パーセンタイル:95.3(Chemistry, Inorganic & Nuclear)花崗岩質の物質を構成する主要な鉱物間の放射性特性の相違を調査した。鉱物中の自然放射能(UとRa)とラドン散逸係数は、線スペクトロメトリーにより測定した。土壌鉱物のラドン散逸係数(27-43%)は、岩石鉱物のそれら(0.6-4.6%)より高かった。さらに、散逸係数は岩石の場合も土壌の場合も鉱物の種類によって大いに異なった。これらの結果について、表面積と鉱物粒子中のラジウム分布の相違の観点で議論した。岩石と土壌サンプルの石英について、予想外に散逸係数が大きかった。バルクのサンプルから発生するトータルのラドン散逸量へのそれぞれの組成鉱物の寄与を見積もった。結果はラドン散逸係数だけでなく、Ra放射能の強さと鉱物含有量に依存することがわかった。
斉藤 泰司*; 三島 嘉一郎*; 日引 俊*; 山本 晃弘*; 杉本 純; 森山 清史
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 424(1), p.142 - 147, 1999/00
被引用回数:16 パーセンタイル:74.02(Instruments & Instrumentation)水蒸気爆発の粗混合過程における溶融物液滴の水中での挙動を調べるため、溶融物液滴を加熱したステンレス鋼粒子で模擬し、原研のJRR-3Mにおいて新たに開発された高速度中性子ラジオグラフィによる可視化実験を行った。また、撮影された画像をもとにしてボイド率の定量化を行った。実験体系は、高さ40cm、幅20cmの重水プール中に直径6~12mm、初期温度600~1000Cのステンレス鋼球を落下させるもので、撮影速度は毎秒500コマである。ボイド率測定から、蒸気発生量は粒子サイズと粒子の初期温度にほぼ比例して増加していることがわかった。