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黒岩 芳弘*; 小西 明夫*; 菖蒲 敬久*; 野田 幸男*; 淵崎 員弘*; 森井 幸生; 山田 安定*; H.R.Child*; H.Chou*; S.C.Moss*
Journal of the Physical Society of Japan, 66(4), p.1033 - 1043, 1997/04
被引用回数:1 パーセンタイル:19.24(Physics, Multidisciplinary)CuZn合金のマルテンサイト相転移機構を解明するために、中性子散乱研究を行った。母相においてマルテンサイト相転移点に温度が近づくにつれて、q=1/6[110]や1/3[110]点近傍の擬弾性散漫散乱強度が増加したが、TA[110]フォノンには全q領域でエネルギーの低下が若干見られただけで特に異常は見い出されなかった。マルテンサイト相の結晶構造は、これまで報じられてきたものではなく、斜方晶と単斜晶の混合構造であると考える。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 浅野 雅春; 山田 明夫*; 桜井 靖久*; 中村 光司*; 高崎 健*; 羽生 富士夫*; 中井 克幸*; 山中 英寿*; et al.
人工臓器, 12(2), p.689 - 692, 1983/00
MMC-高分子複合体を低温放射線重合法により、またTS-ポリペプチドあるいはTS-タンパク質複合体を加圧加熱溶解法により試作した。ビニルポリマー系複合体は複合対中の薬物濃度が高いにも拘らず血液障害を認めずかつ抗腫瘍効果を示した。しかしながら、埋入物周辺の癌細胞に対する有効な作用領域は比較的限局性であることが判明した。そこで上述した作用領域を拡大するため、薬物の生体での拡散透過を促進するような物質、例えばUK,PEG,DMSOあるいはSDSを複合体に共存させてその効果を検討した。一方、消化性担体については、放射線照射によって担体の消化速度を早くしたり、あるいは遅くしたりすることが可能であることを見出した。このような担体特性を薬物の情報化に応用し、担体-薬物複合体の試作条件および薬理機能との関連において検討した。
嘉悦 勲; 山田 明夫*
バイオマテリアルサイエンス第2集, p.173 - 184, 1982/00
徐放機能を有する高分子材料の總説であり、内容は二部に分かれている。前半は、徐放機能へのニーズとその意義、徐放機能化に用いられる高分子(担体)の種類と性質、徐放機能高分子の製法、放射線重合を利用した製法とその特徴、徐放機能の調節制御方法、特殊な徐放機能への応用、など、徐放機能を有する高分子材料の合成法とその性能設計の基本的な問題をまとめたものである。後半部は、この技術を制癌剤の徐放化に適用し、局所化学療法を試みて好成績を得ている動物実験、臨床試験の概要、用いられた高分子担体の生体親和性、などを中心にまとめたものである。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 浅野 雅春; 山田 明夫*; 桜井 靖久*; 羽生 富士夫*
人工臓器, 11(1), p.217 - 220, 1982/00
低温放射線重合法により、約5mg力価のMMCを包含した針状ポリマーカプセル(0.8mm径、7mm長)を作成した。そして、重合後のポリマーとガラス鋳型との離型性、針状ポリマーの機械的性質、制癌剤の放出性およびポリマー自体の生体適合性について検討した。ポリマーの離型は液体窒素中で容易に行なうことができた。この場合、ポリマーの親水性、柔軟性が増加すると離型回収率は顕著に低下した。ポリマーの強伸度は湿潤状態の方が乾燥状態のポリマーに比較して、若干低下する傾向が認められた。80%2G-20%14G組成での湿潤時のポリマーのヤング率は2.110dyne/cmで、この値はNylon66のそれに匹敵する。針状ポリマーからMMCのin vivo放出は約2ヶ月間持続した。また、用いたポリマーの生体適合性はラット皮下部に埋入することによって検討した。その結果、1年間の埋め込みにもかかわらず組織に対する異物・炎症性は非常に軽度であることが判明した。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 熊倉 稔; 山田 明夫*; 桜井 靖久*
Biomaterials, 1(1), p.17 - 22, 1980/00
被引用回数:16 パーセンタイル:69.27(Engineering, Biomedical)マイトマイシンC,アドリアマイシン,FT-207のような多成分制癌剤を重合物の存在下ガラス化性モノマーの放射線重合によって単一マトリックス中に包括した。各々の制癌剤の溶出挙動はマトリックス中に含まれる三つの制癌剤の組成,含有量によってコントロールできる。そして各制癌剤の溶出速度は吸着剤の添加によって抑制され、pore-making剤の添加によって加速された。一方、MMC ウロキナーゼのように著るしく異なった分子量を有する薬物の溶出についても検討した。この場合二重包括法を用いることにより、両者の薬物の溶出をコントロールできることが判明した。また、マトリックスの構造は電子顕微鏡を用いて検討した。さらに、マトリックスの抗凝血性(thrombogenicity)についても調べた。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 山田 明夫*
J.Biomed.Mater.Res., 14(3), p.185 - 197, 1980/00
被引用回数:33 パーセンタイル:82.91(Engineering, Biomedical)低温放射性重合法を用いて種々の制癌剤をポリマーマトリックス中に包括し、その薬物に10~60日の除放性を付与した。特に本研究においては、膜状,棒状,粉末状,マイクロスフィア状,錠剤状のマトリックスを合成し、溶出挙動を調べた。また、Higuchi式を用いて動力学的な解析も試みた。ポリスチレンを含むグリシジルメタクリレート系をキャリアーとした場合、低温放射線法で得られたマトリックスは電子顕微鏡による観察から1~4mの球状グリシジルメタクリレートポリマーの集合体から成り立っていることが分った。この場合、ポリスチレンは球状グリシジルメタクリレートポリマーを被覆した状態で存在する。このマトリックスからの溶出挙動を他の形態のそれと比較検討した。
嘉悦 勲; 熊倉 稔; 浅野 雅春; 山田 明夫*; 桜井 靖夫*
J.Biomed.Mater.Res., 14, p.199 - 210, 1980/00
被引用回数:13 パーセンタイル:65.18(Engineering, Biomedical)いくつかの医療酵素を-78Cで放射線重合法を用いてポリマー表面に固定した。グルコースオキシダーゼとグルコースパーオキシダーゼはポリエチレンフィルム上に、もしくは塩ビ管の内部に薄い膜状で固定した。これらの膜はプラスチック基材とよく接着しており、また膜表面に固定された酵素は繰り返し反応をおこなっても高い活性収率を保持した。この場合、固定膜とプラスチック基材の接着は放射線グラフト法あるいはアンダーコーチィングによる放射線キュアリングによって可能となった。 一方、ウロキナーゼも上記方法によってプラスチック基材表面に固定した。そして得られた基材は著しい抗凝血性を有することがわかった。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 山田 明夫*; 桜井 靖久*; 中村 光司*; 羽生 富士夫*; 安井 平造*; 多嘉良 稔*; 洒徳 治三郎*
人工臓器, 9(6), p.1128 - 1131, 1980/00
人工材料には生体器官を模擬し、その機能を代行するために用いられる代用人工臓器と、治療のためにデザインされシステム化されたdrug delivery systemのような新しい人工臓器とがある。我々は、埋め込みによって生体内で化学療法を行うための制癌材-高分子複合体を開発し、臨床的にも試験利用される段階に達した。この複合体はビニル系合成高分子を素材とし、放射線重合法により調製されるもので、埋め込み使用に適した長期の薬品作用を有している。 この複合体の利用に当っては、癌の種類、治療の狙いなどによって、きわめて多様な形状と構造への制癌剤の高分子による複合加工が要求され、それぞれの形状、構造と溶出、薬理機能の関係を検討・把握することが求められる。
嘉悦 勲; 熊倉 稔; 山田 明夫*; 桜井 靖久*
人工臓器, 8(1), p.226 - 228, 1979/00
2,3の医用酵素例へばグルコースオキシダーゼ、ウロキナーゼなどを、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック細管もしくはプラスチックフィルムの表面に有効に固定化する方法を低温放射線重合法を用いて研究した。固定化の方法としてモノマーと酵素緩衝溶液の混合物をプラスチック表面にコーティングし、放射線重合を行わせたが、単純なコーディングでは重合した皮膜と基材の接着性が不足しているため簡単に剥離した。そのため、基材に予め下塗り処理をする方法や、基材にビニルモノマーをグラフトして表面の接着性を改善し、しかるのちコーティングを行って有効な固定化物の皮膜を形成させることができた。また得られた材料の2,3の物性をしらべた。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 熊倉 稔; 山田 明夫*; 桜井 靖久*
人工臓器, 8(6), p.797 - 799, 1979/00
放射線を手段としてビニルポリマーに各種制癌剤を複合し、体内埋め込みに適した多様な形状と所望の溶出速度を付与する技術を開発した。動物試験、臨床試験の結果も良好であり、制癌剤の溶出が長期にわたって可能であること、副作用が認められないこと、成形加工が容易であることなどの特長をもっている。このような技術および材料は人工臓器の分野における適用の可能性について考察と提案を行う。(「人工臓器の基礎と周辺技術」のセクションにおいてワークショップの指名発言を行う)