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熊田 政弘; 村岡 進; 下岡 謙司; 岡本 雅道*; 荒木 邦夫
JAERI-M 87-164, 24 Pages, 1987/10
高レベル放射性廃棄物の地層処分に際して、岩盤と廃棄物固化体容器との間に充てんされる緩衝材としては、ベントナイトが有力な候補材料に挙げられている。
下岡 謙司; 石崎 寛治郎*; 岡本 雅道*; 熊田 政弘; 荒木 邦夫; 天野 恕
JAERI-M 9247, 28 Pages, 1980/12
高レベル放射性廃棄物の地層処分において、廃棄物から発生する崩壊熱の岩石に及ぼす影響を考慮し、岩石の耐熱性の観点から廃棄物固化体の処分条件を設定することを目標に岩石の熱特性について検討した。我が国の地層を構成する代表的な岩石である珪藻土、流紋岩、変朽安山岩、砂岩、石灰岩、玄武岩、花崗岩、ゼオライト質岩、安山岩および凝灰岩に関して、比熱、熱伝導率、熱膨張率、一軸圧縮強度および示差熱分析等の熱物性を測定し、これらの結果に基づき処分地層としての岩石の耐熱性について高察を試みた。速報である。凝灰岩(1450C)、安山岩(1300C)、ゼオライト質岩(1250C)、花崗岩(1200C)、玄武岩(1150C)がかっこ内に示した融点まで比較的安定した耐熱性を有することがわかった。石灰岩は650Cで脱炭酸を生じ、珪藻土(200C)、流紋岩(450C)、砂岩(600C)、変朽安山岩(500C)はそれぞれの温度で分解が起こるので、これ以下の温度で工学的貯蔵をする必要がある。
桐山 雄二; 降矢 喬; 加藤 修; 妹尾 宗明; 馬場 恒孝; 三田村 久吉; 石崎 寛治郎*; 岡本 雅道*; 田代 晋吾; 荒木 邦夫; et al.
JAERI-M 8915, 57 Pages, 1980/06
使用済み核燃料の再処理に伴ない発生する高レベル放射性廃棄物の固化処理法は、世界各国で研究が進められており、先進諸国では実用段階の直前まで到達している。この際の固化形態としては、ホウケイ酸ガラスが最も実現の可能性の高いものと考えられており、少なくとも、ここ10~20年間に再処理された核燃料中の廃棄物がこの形態で固化処理されることは必須であると思われる。我国が、当面取り扱うことになる高レベル廃棄物固化体は、現在、海外に再処理を委託した使用済核燃料に由来した返還廃棄物固化体であり、この固化体の受け入れに対する技術的な検討を行なうため、各国で実用化の目標にしている固化組成のガラス固化体についての物性評価を行なった。
岡本 雅道*; 妹尾 宗明; 田代 晋吾; 馬場 恒孝; 三田村 久吉; 荒木 邦夫; 天野 恕
JAERI-M 8574, 28 Pages, 1979/11
原研においては、ガラス固化試験装置にクロムを主成分とする金属製溶融炉を採用し、1200C~1300Cの温度域で約150時間、76回に及ぶ試験を行なった。今回、同一材料の新しい溶融炉と交換し、従来の溶融炉を試料として溶融炉に関する耐久性の検討を行なった。本報告ではフリーズバルブ上端に認められた遊離金属の生成機構について論じた。遊離金属の組織観察及び組成分析により次の結果を得た。遊離金属は溶融炉内壁において、炉材成分であるクロムによって還元された廃棄物元素のモリブデン及び鉄と炉材との反応により生成したものであり、種々の組織の集合体である。各組織の組成はFe-Cr-Mo三元系状態図において、炉材組成から低融点領域(およそ20%Cr55%Fe25%Mo)に向う線上に位置している。こうした機構により生成した遊離金属は溶融炉内壁に沿って沈降し、フリーズバルブ上端に堆積凝固したものと推定される。