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山口 徹治; 中山 真一; 川田 千はる*
原子力バックエンド研究, 9(1), p.61 - 66, 2002/09
稲田花崗岩についてBaイオンの透過拡散実験を行い、有効拡散係数()と分配係数()を取得した。実験は、溶液として10, 1, 10 mol m BaCl溶液を用い、25Cにおいてそれぞれ3ランを行った。10 mol m BaCl溶液を用いた実験で得られた有効拡散係数は細孔拡散モデルから予想される値と一致していた。これに対して塩化バリウムの濃度が低い場合ほど、分配係数が高く、有効拡散係数も高くなった。バリウムの溶存形態は同じであり、同時に拡散させたIの挙動から花崗岩試料による間隙構造にも差がないことが明らかになった。それにもかかわらず、有効拡散係数が分配係数に対して正の相関を持っていることは、表面拡散(吸着状態での拡散)の寄与を強く示すものである。
梅津 浩; 天本 一平; 金子 昌章*; 川田 千はる*; 村井 正人*
JNC TJ6400 2001-012, 51 Pages, 2002/03
製錬転換施設では種々の研究開発に伴い発生する各種固体及び液体放射性廃棄物を現在施設内で保管している。これら廃棄物の中でフッ素を含有する固体廃棄物(殿物)については、発生量が多いことから処理技術を開発し、処理を進めていく予定である。本検討では、伝物の処理に用いられている湿式処理プログラム(塩酸系処理プロセス、硝酸系処理プロセス)の他の廃棄物への適用性を調査する。対象廃棄物としては、ケミカルとラップ材(NaF)とフッ化炉の流動媒体(Al2o3)とした。調査は、湿式処理プロセスの各処理工程(溶解、ウラン分離、廃液回収等)における適用性検討とマスバランス検討について行った。NaFの処理が可能であると評価できた。硝酸系処理はNaF処理後の硝酸の回収方法が課題であることが分かった。Al2O3への湿式処理プロセスの適用性を検討した結果、塩酸系処理、硝酸系処理ともにAl2O3の溶解方法が課題であることが分かった。
梅津 浩; 天本 一平; 川田 千はる*; 水口 浩司*; 藤田 玲子*
JNC TJ6400 2001-011, 35 Pages, 2002/02
製錬転換施設で発生する金属廃棄物からのウラン等除染技術について、除染係数、2次廃棄物発生量の観点から溶融塩電解法の有効性が既に確認されている。今後、実機設計を行っていく際、配管半径、配管長さ、電極間距離などのパラメータが溶融塩電解除染の除染効率に対しどのように影響するかを把握しておくことは重要である。本研究では、2次元電位分布計算コードDEVONを用い、配管半径、配管長さ、電極間距離をパラメータとし、各パラメータが除染効率に与える影響を検討した。結果として、配管半径、配管長さは指数関数的に影響を与えるが、電極間距離は除染効率に影響を与えないことが分かった。
中村 等*; 藤田 玲子*; 八幡 秀胤*; 川田 千はる*; 宇都宮 一博*
JNC TJ8400 2001-029, 52 Pages, 2001/01
乾式再処理技術は、より経済性の高い再処理技術の候補技術として有望である。乾式再処理技術のうち、米国アルゴンヌ国立研究所で先行して研究開発が行われている金属燃料リサイクル技術を我が国が進めている酸化物燃料リサイクルに適用するためには、酸化物燃料を金属に還元する必要がある。昨年度は前処理法としてボロキシデーションを想定し、還元材として金属リチウム(Li)を用いた酸化ウラン(U3O8)の還元試験を行い、生成物の回収用のメッシュバスケットの材料について検討することが重要であることがわかった。そこで本年度はメッシュ材料に係わる調査を行い、その結果に基づき昨年度用いたU3O8と同等の粒径の酸化ウラン(UO2)を用いた還元試験を行い、昨年度の結果と比較評価した。また、模擬FPとして粉状の酸化物を混合し、模擬FPの影響を比較評価した。その結果、1.各種メッシュ材料の調査によりTiおよびWを候補として試験を行ったが、いずれもLi還元条件では破損すること。しかしながら、SUS製のメッシュホルダーの構造を工夫することによりメッシュを破損せずにLi還元できること、2.UO2単独、FP共存系いずれの場合にも還元生成物中の金属ウラン量から評価される還元率は80100%と高く、模擬FPを添加してもUO2の還元率には影響を及ぼさないこと、3.還元生成物中に模擬FPの大部分が混入することが明らかになった。今後、模擬FPのLi還元における挙動および還元生成物中のUと模擬FPの分離法について検討することが重要である。
川田 千はる*; 中山 真一
原子力バックエンド研究, 4(2), p.97 - 99, 1998/03
Migration'97が、1997年10月26日から10月31日の6日間、仙台国際ホテルで開催された。この会議の目的は、放射性廃棄物処分の長期安全評価に必要な化学的性質に関する研究発表である。国内から198人、海外から189人が参加する盛況ぶりだった。会議は3つのセッションからなり、(A)天然水中のアクチニド及びF.P.の化学、(B)地球化学的相互作用と輸送現象、(C)データベース開発とモデリングである。どのセッションにおいても活発な議論が行われた。会議に参加してみて感じたことや、勉強になったことを記述し、今後この会議に是非参加してみようと思っている人に参考になるようにまとめた。