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武久 正昭*; 斉藤 敏夫*; 高橋 徹*; 佐藤 利男*; 田中 進; 上松 敬; 谷口 周一*; 坂本 勇*
Cost-benefit Aspects of Food Irradiation Processing; IAEA-SM-328/22, p.243 - 257, 1993/00
工業利用、照射サービス、デモンストレーション用として世界で数ヶ所のX線照射施設が嫁働している。この報告では、1991年から照射サービス用として稼働しているRIC施設の概要、その施設で食品を照射した場合の性能をDEXコードにより計算した結果を述べる。計算結果から、X線の透過能力は、高密度の食品を大きいコンテナーに入れた場合の照射に有効であることが明らかとなった。また、食品照射用のコンベアシステムを開発すれば、X線は工業的な食品照射用線源として充分な性能を持つことが分かった。
須永 博美; 橘 宏行; 田中 隆一; 岡本 次郎; 寺井 寛*; 斉藤 敏夫*
Radiation Physics and Chemistry, 42(4-6), p.749 - 752, 1993/00
被引用回数:3 パーセンタイル:38.07(Chemistry, Physical)加速器から放出される電子線をターゲットに衝突させることにより発生する制動放射線を用いる加工処理における線量計測法について検討した。制動放射線は電子エネルギーに対応する高エネルギー成分を含む連続エネルギースペクトルの放射線で、一般にコバルト60ガンマ線照射の場合よりも線量率が高いなどの特徴を有し、線量計測を行う場合に問題となる可能性がある。これらの特徴を考慮して、基準線量計としては試作した円筒型電離箱を、実用線量計としてPMMA(Radix)、CTA(FIR-125)およびアラニン(アミノグレイ)線量計についての特性を調べた。その結果、円筒型電離箱では1.810R/h程度の高線量率まで電離電流の飽和が生じない状態で測定を行うことができ、実用線量計ではPMMAとアラニン線量計が510~310R/hrの範囲で線量率依存性を示さず、有用な線量計となり得ることが明らかとなった。
幕内 恵三; 吉井 文男; 石垣 功; 対馬 恭吾*; 茂木 道教*; 斉藤 敏夫*
International Journal of Radiation Applications and Instrumentation, Part C; Radiation Physics and Chemistry, 35(1-3), p.154 - 157, 1990/00
放射線加硫による放射性汚染防護用ゴム手袋の開発に関する62年度の共同研究の成果をまとめたもので、天然ゴムラテックスの大量照射技術の開発とゴム手袋の燃焼試験等の安全性評価について報告する。照射技術の開発では、天然ゴムラテックスの放射線加硫を、100ml、18l、100l、200lの4種類の照射容器を用いて行い、ゴム物性を評価した。その結果、線量率分布の影響は、適当なかき混ぜによって、ゴム物性に影響を及ぼさない程度まで減少できること、また、線量率分布が少ない場合は、かき混ぜ装置が不用であることを明らかにした。
斉藤 敏夫*; 瀬口 忠男; 長野 昭三郎*; 大前 巌*
JAERI-M 89-096, 28 Pages, 1989/08
ポリ(エチレン-2、6-ナフタレート)およびポリ(エチレン-テレクタレート)を真空中および酸素雰囲気で線照射し、分解ガス分析、分子鎖の架橋切断、熱的および機械的特性を調べて照射効果と耐放射性について検討した。PENとPETの分解ガスの主成分はCOであり、H、CO、CHが観察された。G(CO)はPENで0.04、PETで0.07であった。真空中では、PENでは架橋が起るのに対してPETでは主鎖切断が支配的であった。酸素中照射ではPENの架橋は阻害された。引張試験から耐放射線性を評価すると、酸化の起らない条件において、PENは12MGy、PETは2MGyであり、酸化条件においてはPENは4.5MGy、PETは1.4MGyであった。
斉藤 敏夫*; 吉川 正人; 瀬口 忠男; 川上 和市郎
EIM-86-128, p.73 - 82, 1986/00
ポリエチレンを熱水中で線照射し、ゲル分率、膨潤比から化学構造の変化および電気絶縁抵抗と機械的特性の変化を測定して、水や熱の効果、酸素の影響を検討し、複合環境における耐放射線性を考察した。 その結果、酸素が存在しない場合、水の影響は殆んどなく、また熱についても90C程度では大きな効果はないこと、酸素が存在する場合、水中では酸素の溶解度が低く、電気絶縁抵抗や機械的特性の低下は緩やかであること、加熱水中では機械的特性は著しく低下し、複合劣化を起こすことなどを明らかにした。
篠原 厚*; 斉藤 直*; 荒川 隆一*; 音在 清輝*; 馬場 宏; 畑 健太郎; 鈴木 敏夫
JAERI-M 9362, 34 Pages, 1981/02
内殻イオン化による原子励起は、X線放射やオージェ電子放出により失活するが、原子核との間にある条件を満たすと、「電子遷移による核励起」(NEET)による失活が可能となる。本報告では、Puの電子捕獲崩壊時に、娘核種のNpにおいてNEETが起り得る状態が出現することに着目し、そのNpにおけるNEETの検出を試みた。検出は、NEETを引き起こす摂動の結果現われるサテライトX線のうち、KX線のサテライト対を調べることにより行われた。その結果、NEET確立の上限値として、410の値を得た。