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阿部 有希子*; Liang, N.*; 寺本 宗正*; 小嵐 淳; 安藤 麻里子; 橋本 昌司*; 丹下 健*
Geoderma Regional (Internet), 29, p.e00529_1 - e00529_11, 2022/06
被引用回数:1 パーセンタイル:16.4(Soil Science)本研究では、火山灰土壌における土壌呼吸速度の空間変動の要因を明らかにするために、火山灰母材の35年生のスギ人工林において調査区を設置した。2013年1月から2019年8月の期間に土壌呼吸速度を定期的に測定し、空間変動の経年変化を調べた。さらに、2019年8月に全ての測点内からリターと土壌を採取し、Ao層の炭素量、土壌炭素量(SOC)、比重の軽い画分(1.6g cm)の炭素量(LF-C),細根量,容積重を測定した。土壌呼吸速度の測点間の空間的なばらつきの傾向は7年間維持されていた。重回帰分析の結果、LF-Cのみを説明変数とするモデルが土壌呼吸速度を最も精度高く予測しており、他の要因を加えても精度は向上しなかった。また、SOCは土壌呼吸速度との関係が認められなかった。火山灰土壌では土壌呼吸速度の説明変数としてSOCよりもLF-Cの方が適していることが示唆された。
橋本 昌司*; 田中 拓*; 小松 雅史*; Gonze, M.-A.*; 坂下 渉*; 操上 広志; 仁科 一哉*; 太田 雅和; 大橋 伸太*; Calmon, P.*; et al.
Journal of Environmental Radioactivity, 238-239, p.106721_1 - 106721_10, 2021/11
被引用回数:11 パーセンタイル:56.59(Environmental Sciences)本研究は、福島の主に常緑針葉樹林内における放射性セシウムの移行について、複数の研究チームによるモデルを用いた解析を行い、比較を行うことで、モデルのパフォーマンスを分析したものである。また、落葉層の除去と樹木更新の2つの管理シナリオ、および落葉広葉樹林を対象とした補助シナリオについても比較、分析した。いずれのモデルも実測の放射性セシウム濃度の変化傾向などを再現できたが、事故から50年後の予測についてはばらつきが大きく、継続した調査、解析による評価が必要である。
杉本 純; 橋本 和一郎*; 山野 憲洋; 日高 昭秀; 丸山 結; 上塚 寛; 更田 豊志; 中村 武彦; 早田 邦久; 片西 昌司*
日本原子力学会誌, 39(2), p.123 - 134, 1997/02
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)日本原子力研究所は1982年以来、米国原子力規制委員会(NRC)が主催するシビアアクシデント研究に関するCSARP(旧称SFD)計画に参加し、原子炉を用いた大規模実験のデータやNRCが開発した解析コード等を入手してきた。また、入手するデータを分析・評価し、解析コードを検証するため、原研でも事故時格納容器挙動試験(ALPHA)計画などの実験を実施するとともに、原研独自の解析コードの開発を進めてきた。本稿では、これまでのCSARP計画で得られた主な成果を中心に、CSARP計画の概要、我が国への反映と貢献について解説する。
阿部 有希子*; Liang, N.*; 小嵐 淳; 安藤 麻里子; 寺本 宗正*; 橋本 昌司*; 丹下 健*
no journal, ,
土壌呼吸速度の森林内における空間的なばらつきを調べるために、東京農業大学奥多摩演習林のスギ人工林内の21カ所において2013年1月から2019年8月にかけて土壌呼吸速度を測定した。2013年に土壌呼吸速度が高かった測点は7年間を通じて高く、低い測点は7年間を通じて低い傾向が認められた。2019年8月に各測点で採取した表層土壌の炭素量と土壌呼吸速度には相関が認められなかったが、比重1.6g cmより軽い画分の土壌量や細根量と土壌呼吸速度の間に有意な正の相関が認められた。比重の軽い画分の土壌には、微生物によって分解されやすい比較的新しい有機物が多く含まれるとされることから、微生物分解されやすい有機物の多寡が測点間の土壌呼吸速度のばらつきの要因と考えられた。
橋本 昌司*; 田中 拓*; 小松 雅史*; Gonze, M.-A.*; 坂下 渉*; 操上 広志; 仁科 一哉*; 太田 雅和; 大橋 伸太*; Calmon, P.*; et al.
no journal, ,
森林でのCs-137の過去から将来にわたる動態を評価するためにモデリングアプローチを適用した。構造,プロセス,パラメータ,数値アプローチの異なる6つのモデルがモデル相互比較に参加し、予測と不確実性について分析した。適切なキャリブレーション後のモデル相互比較により、フォールアウト後初期に対して、モデルは実測データを信頼ある範囲で再現することが確認された。一方、50年後の長期予測では大きな相違が示された。本モデル相互比較は、将来予測のためのモデルを改善するために、様々な森林タイプに対して10年オーダーのデータ、および総合的で長期のデータを用いた検証の繰り返しが重要であることを示した。
阿部 有希子; Liang, N.*; 寺本 宗正*; 小嵐 淳; 安藤 麻里子; 橋本 昌司*; 丹下 健*
no journal, ,
土壌呼吸は同じ森林内であっても空間的なばらつきが大きい。本研究では、東京農業大学奥多摩演習林内の火山灰土壌のスギ人工林に調査区を設置し、2013年3月から2019年8月にかけて土壌呼吸速度を定期的に測定し、ばらつきの経年変化とその要因について検討した。2013年に土壌呼吸速度が高かった測点は7年間を通じて高く、低かった測点は7年間を通じて低い傾向を示した。重回帰分析の結果、土壌中の比重の軽い画分( 1.6g cm)の炭素量(LF-C)のみを説明変数とするモデルが土壌呼吸速度を最も精度高く予測しており、他の要因を説明変数として加えても予測精度はほとんど向上しなかった。また、土壌炭素量と土壌呼吸速度には相関が認められなかった。したがって、火山灰を母材とする土壌では、LF-Cが土壌呼吸速度を規定する要因になっていると考えられた。