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瀬口 忠男; 工藤 久明; 杉本 雅樹; 浜 義昌*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 151(1-4), p.154 - 160, 1999/00
被引用回数:25 パーセンタイル:84.89(Instruments & Instrumentation)高分子のイオン照射効果を力学的特性、分子鎖切断や二重結合の生成量を測定して調べ、電子線や線照射効果と比較した。特にLET効果を中心に検討した。その結果高分子の化学反応はLETにはほとんど依存しないという結論に達した。これをもとに、イオン照射のLETの作用をモデルで示した。
杉本 雅樹; 工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 浜 義昌*; 浜中 健一*; 松本 英哉*
JAERI-Conf 97-003, p.269 - 272, 1997/03
高分子材料にイオン照射し、その生成物の分布を顕微FT-IRにより測定して照射効果を調べた。H, D, Heの照射では、化学反応により生成する2重結合の分布は、TRIMコードより計算した線量分布と一致するが、O, Ne, Ar, Krなどの重イオンでは、TRIMコードによる線量分布と異なりより長い飛程を示すことが明らかになった。
浜 義昌*; 浜中 建一*; 松本 英哉*; 高野 友晴*; 工藤 久明; 杉本 雅樹; 瀬口 忠男
Radiation Physics and Chemistry, 48(5), p.549 - 554, 1996/00
被引用回数:18 パーセンタイル:80.29(Chemistry, Physical)イオンビームを照射された低密度ポリエチレンの化学構造変化を顕微FT-IR測定によって調べた。主たる生成物は、トランス2重結合、水酸基、カルボニル基であった。それらの深さ方向分布はブラッグ曲線に類似するが、計算コードによる阻止能とは異なる分布形を示し、特に飛程末端付近では計算による飛程よりも深い位置まで反応が起きていることがわかった。
浜 義昌*; 勝村 庸介*; 河内 宣之*; 幕内 恵三
JAERI-Conf 95-003, 630 Pages, 1995/03
本プロシーディングは平成6年11月6-11日に早稲田大学において開催された第6回日中放射線化学シンポジウムに関するものである。2件の基調講演と22の招待講演を含み、合計125件の発表があった。そのうち35件がポスター発表として行われた。基調講演において、田畑教授から日本におけるビーム利用加速器の最近の進歩について、呉教授からは中国における生物関連分野の放射線化学および放射線プロセスの進歩についての発表が行われた。照射施設と線量測定に関する2特別セッションが設けられ、それぞれ7件と10件の発表が行われた。そのほかの発表は5セッションに分類された。ガス・液相関係では24件、高分子関係では32件、生体システム関係では14件、放射線プロセス関係では26件、固相関係では10件の発表がそれぞれ行われた。各セッションでは2-5件の招待講演が行われた。
浜 義昌*; 加藤 厚樹*; 浜中 健一*; 松本 英哉*; 工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 矢田谷 文夫*
Proceedings of of the Yayoi Symposium on Ion-Beam Radiation Chemistry; NIRS-M-101, HIMAC-007, 0, p.9 - 12, 1994/00
ポリエチレンなどのポリオレフィンにイオン照射したときの化学構造変化をマイクロFT-IRで測定し、イオン透過方向のプロファイルを解析した。二重結合生成のプロファイルはブラッグカーブに近似していた。
松本 英哉*; 浜中 建一*; 浜 義昌*; 工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
DEI-93-153, 0(0), p.1 - 8, 1993/12
ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)にエネルギーの異なるH,Heを照射し、生成される二重結合とカルボニル基を顕微FT-IRで測定した。イオンの深さ方向に対する生成物の分布はブラッグ曲線と類似し、阻止能の分布とほぼ一致することを見い出した。生成物の収率(G値)はイオンのエネルギーに依存しないことがわかった。
平出 哲也*; 武田 展雄*; 宇田川 昂; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 浜 義昌*
Advanced Composite Materials, 1(4), p.321 - 331, 1991/00
炭素繊維強化樹脂(CFRP)の宇宙での構造材料としての使用を考え、曲げ強度と層間破壊靱性を高温・室温・低温で測定し、その照射効果を調べた。120MGyまで従来型も高靱性型も高い曲げ強度を示す。しかし曲げ試験の破壊様式が複雑であり破壊の仕方によって強度が変わると考えられる。そこで層間破壊靱性によって評価を試みる。高靱性型は見かけ上非常に高い値を示すがこれは繊維の切断を結果的に見ていることとなり真の値を測定するのはむづかしい。従来型、高靱性型ともに初期においてはほぼ等しい靱性を示すと考えられるが高靱性型は樹脂が20~30MGyで劣化している可能性がある。従来型は60MGyまで靱性の低下は認められない。
平出 哲也*; 浜 義昌*; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
Polymer, 32(14), p.2499 - 2504, 1991/00
被引用回数:19 パーセンタイル:67.41(Polymer Science)新たに開発された芳香族熱可塑性ポリイミド(new-TPI)の引張り特性及び分子運動性の電子線照射効果について研究を行なった。このポリイミドのガラス転移温度は250Cと高く、高温で良い引張り特性を示す。23Cではヤング率強度とも100MGy程度までほとんど変化しないが、のびは、100MGyで初期値の50%程度に減少する。また、高温でのヤング率、強度は照射によって増大し、この高温での改善は分子運動の変化から非酸化的電子線照射によって生成した架橋によるものと結論できる。
平出 哲也*; 宇田川 昂; 武田 展雄*; 浜 義昌*; 瀬口 忠男
EIM-90-126, p.11 - 18, 1990/12
樹脂を母材にした炭素繊維強化複合材料は多くの分野で使用され始め、その応用は宇宙にまで及びつつある。また将来、核融合炉の超伝導マグネットの構造材として期待されている。このような放射線場での使用を考えた場合、劣化が重要であるのは言うまでもないがそのクリープ速度も重要な設計因子となると考えられる。そこで樹脂のクリープが放射線でどれだけ促進されるかを知る事は重要である。今回我々は3点曲げ荷重を樹脂板にかけ線照射することによってその応力緩和の測定を架橋密度の異なる3種類のエポキシ樹脂について行い、クリープに及ぼす放射線の効果及びそのメカニズムについて検討を行った。
浜 義昌*; 大木 義路*; 日馬 康雄
EIM-90-44, p.75 - 82, 1990/04
電気学会絶縁材料技術委員会の下部委員会である放射線等環境下における誘電・絶縁材料調査専門委員会におけるデータベース構築活動を紹介する。当委員会では前委員会に引続き、耐放射線性に関するデータベース構築のための基本的なデータフォーマットの検討を進めてきたが、本報告では、これらデータフォーマットならびにデータベース構築上の問題点について報告する。
平出 哲也*; 武田 展雄*; 宇田川 昂; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 浜 義昌*
EIM-89-120, p.61 - 69, 1989/12
炭素繊維強化樹脂(CFRP)は宇宙用構造材料として期待されている。今回、炭素繊維とエポキシ樹脂を組み合せたCFRP(従来型T-300/3601、高靱性型IM-6/R6376)について電子線照射効果及び測定時の温度効果を調べた。どちらも照射によって初期に靱性の改善が見られるが、T-300/3601の場合照射によって内部の歪が減少したためであり、IM-6/R6376の場合ファイバーブリッジングする繊維の数が増えるためであると考えられる。また20~30MGyで靱性の低下が少し見られるが60MGyまで大きな低下は見られなかった。しかしながらIM-6/R6376の場合20MGy程度から-100、25、80Cでの靱性がほぼ同じ値を示しこの線量域ですでに樹脂は劣化していると考えられ、材料として使用する場合に本質的に靱性が高いかどうか疑問が残る。
平出 哲也*; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 浜 義昌*
EIM-88-132, p.11 - 18, 1988/12
ポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)を用いた炭素繊維強化材料(CFRP)は高い耐放射線性を有するがガラス転移温度が約150Cであり宇宙・航空分野で使用するには耐熱温度の高い熱可塑性のマトリックス樹脂が要望される。現在、三井東圧化学で開発の進んでいるポリイミドはガラス転移温度が250Cでこのような要求に適合していると思われる。高温特性に及ぼす照射効果、照射による分子運動性の変化から適用性を検討した。これは150~200Cの温度域で23Cの値の50~70%の値を保ち優れた高温特性を持つ。照射に対しては90MGy程度から破断伸びかやや低下するが、強度・ヤング率とも120MGyまでほとんど変化しない。分子運動性測定の結果からガラス転移温度は照射にともない高温側へ移動し、架橋が起こるポリマーであることがわかった。このポリイミドは宇宙・航空用のGFRPのマトリックス樹脂として適していると考えられる。