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下川 知子*; 中村 雅哉*; 長澤 尚胤; 玉田 正男; 石原 光朗*
森林総合研究所研究報告, 6(1), p.27 - 34, 2007/03
コーンコブ,米ぬかを主原料とした菌床栽培により生じるエノキタケ廃菌床の、酵素分解処理における線照射の影響について検討を行った。菌床の全重量は培養過程で34%減少していたが、リグニンは残存していた。廃菌床の主な糖組成はグルコースとキシロースであった。500kGyの線照射処理により廃菌床の酵素糖化率はほぼ倍になり、一定時間のブレンダー処理によって生じる細粒子の量も増加した。照射処理によって廃菌床中のホロセルロースは明らかに低分子化しており、試料がもろくなった原因と考えられた。また、照射によって、キシラン由来の糖成分の水溶解性が高まった。そのため、セルラーゼのほかに、キシラナーゼ,キシロシダーゼが含まれているトリコデルマ由来の酵素製剤セルロシンTP25を用いることで、酵素糖化率は48%から80%にまで上昇した。