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神村 誠二*; 瀬口 忠男; 岡村 清人*
Radiation Physics and Chemistry, 54(6), p.575 - 581, 1999/00
被引用回数:26 パーセンタイル:85.55(Chemistry, Physical)ケイ素高分子のポリカルボシラ繊維を不活性ガス(He)中で電子線照射して不融化処理し、アンモニアガス中で、1000Cまで焼成する方法により、窒化ケイ素繊維を合成した。アンモニアガス中で焼成した後、窒素ガス中で1000Cから1300Cで処理すると、安定化され、酸化が抑制されて強度が向上した。この窒化ケイ素繊維は1200Cの耐熱性と高い電気絶縁性があり、電線の絶縁に応用した。この電線は可とう性があり、1000Cの高温まで使用できると判定される。
神村 誠二*; 渡辺 清*; 笠井 昇; 瀬口 忠男
Hitachi Cable Rev., 0(15), p.79 - 82, 1996/08
シリコンナイトライド(SiN)繊維を放射線照射利用により開発した。ポリカルボシラン繊維を原料とし、電子線照射で不融化処理した後、アンモニアガス中で焼成し合成した。これは2GPaの強度、10-kmの高電気絶縁性、1300Cまでの耐熱性を有するものである。用途として、家電、原子力、製鉄などの高温環境用電線絶縁材料に適している。シンバー(Sinber)という商品名を登録した。
瀬口 忠男; 岡村 清人*; 神村 誠二*
ニューセラミックス, 8(11), p.13 - 16, 1995/11
放射線利用により、ケイ素系高分子(ポリカルボシラン)繊維から窒化ケイ素繊維を合成した。この繊維は強度が2.5GPaで、耐熱性は1300Cであり、電気絶縁性のきわめて高い材料である。この特徴を活かして、高温環境の電線ケーブルに応用した。可とう性があり、1000Cの高温環境に十分耐えるので、核融合炉の電線として期待できる。
神村 誠二*; 渡辺 清*; 笠井 昇; 瀬口 忠男; 岡村 清人*
High-Temperature Ceramic-Matrix Composites II (HT-CMC2), 0, p.281 - 286, 1995/00
ポリカルボシラン(PCS)繊維を放射線で不融化処理した後、アンモニアガス雰囲気で焼成ことにより、窒化ケイ素繊維を合成した。この繊維の強度は2.5GPaで、耐熱性は1300Cであった。
神村 誠二*; 柳生 秀樹*; 望月 修*; 大西 隆雄*; 八木 敏明; 瀬口 忠男
DEI-91-131, p.11 - 19, 1991/12
原子力発電所の主要な機器の一つである電線・ケーブルの寿命を精度高く予測する方法を開発するために、妥当な促進劣化試験方法およびケーブルの非破壊診断方法の研究を行った。2種類の低圧用CVケーブル(架橋PE絶縁/PVCシース)について、使用環境の基準条件(1Gy/h,50C)での劣化速度の20倍~300倍の加速劣化を行い、機械特性の変化を調べた。また、ケーブルの劣化は開発した劣化診断装置を用い、トルク値の測定より検討した。2種類のCVケーブルについて、加速試験による加速倍率の依存性から寿命を算出できる見通しが得られた。開発した小型の劣化診断装置を用いて求めたケーブルのトルク値とシースの破断伸びの間にはよい相関が得られた。シース材の劣化がケーブルの劣化を支配するとき、本装置によって電線・ケーブルの劣化を非破壊で求めることができる。
日馬 康雄; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*; 大西 隆雄*
EIM-90-123, p.55 - 64, 1990/12
原子力発電所の安全性の確保ならびに長寿命化の観点から、原子力発電所用ケーブルに使用されている代表的な絶縁材料である2種類のポリ塩化ビニルを、広範囲の温度および放射線の複合環境に長時間暴露し、機械的性質の伸びを指標として、重ね合わせ法による解析を試みた。その結果、線量率、温度による加速係数を得、これらを用いて想定される原子炉の通常運転時の環境における寿命を推定した。その値は0.2Gy/h、60Cに対して、伸びが初期値の1/2および絶対値で100%に至る時間は、一般ビニルで29.8(42.6)年、特殊耐熱ビニルで82.5(103.3)年であった。
八木 敏明; 森田 洋右; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*; 望月 修*; 大西 隆雄*
EIM-90-124, p.65 - 74, 1990/12
原子力発電所にとって重要な電線・ケーブルを非破壊的に診断する方法および測定装置の検討を行った。ケーブル試料に周期的なねじり歪を与え、それに応じたトルクを測定する装置を試作し、熱および逐次劣化(放射線熱)した600V級低圧CVケーブルのトルク値と機械的特性の関係を調べた。ケーブル試料に与える歪に応じたトルク値の大きさは試料の硬さや柔らかさの程度によって変化する。本装置で求めたトルクの値と劣化ケーブルのシース材の破断伸びの間にはよい相関性が得られた。シース材の劣化がケーブルの劣化を支配するとき、本方法(歪-トルク応答)によって、電線・ケーブルの劣化状態を非破壊で定量的に求めることが出来る。
森田 洋右; 八木 敏明; 神村 誠二*; 渡辺 清*; 松山 茂樹*
日立電線, 0(9), p.77 - 82, 1990/00
核燃料サイクル関連や高速増殖炉などの新しい原子力施設で要求される10~100MGy級の超耐放射線性ケーブルを開発した。10MGy級については、絶縁体はエチレン-プロピレンゴム、シースはクロロスルホン化ポリエチレンをベースとし、耐放射線性助剤として特定の芳香族油等を添加することにより、固定用と移動用の2種類のケーブルの開発をした。100MGy級に関しては、絶縁材料として無機/有機複合系を検討し、無機はマイカ及びガラス繊維、有機成分は耐放射線性の優れたポリイミドを用い、可とう性の優れたケーブルを開発した。これらは従来にない新しいケーブルであり、多くの応用が期待される。
八木 敏明; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*
EIM-89-114, p.1 - 9, 1989/12
熱可塑性エラストマー(TPE)は加工が容易であることに加えて耐摩擦性等、優れた特性を持つため、電線・ケーブルをはじめ様々な分野で用途開発が進められている。本報告は耐放射線性が良いと期待されるウレタン系TPEについて、その構成成分であるポリオールの種類(エーテル系、エステル系等)およびジイソシアネード成分とポリオールの配合比が、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)の耐放射線性にどのように影響するか調べた。エーテル系材料では、伸びの低下を指標にした場合、ジイソシアネート含有量が40数%付近に最適値を示すピークが観察された。また、ポリオールの種類により照射後のK原子の分布は著しく異なり、エーテル系、カーボネイト系は試料表面のみK原子の分布が見られる。一方、アジペート系、カプロ系、試料は試料全体に見られ、かつゲル分率は前者より小さいことが分かった。
日馬 康雄; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*
EIM-89-116, p.21 - 29, 1989/12
絶縁材料の放射線劣化の主たる要因と考えられる酸化劣化の影響を調べるため、架橋ポリエチレン2種類(純粋及びモデル配合)ならびにポリ塩化ビニル2種類(同上)を種々の条件下(空気中高線量率下、空気中低線量率下におよび酸素加圧下高線量率)で照射し、機械的、電気的特性を調べた。その結果、酸化度と機械的性質の伸びとの間には極めて良い相関が得られた。また、電気的性質の絶縁抵抗と酸化度の間にもある程度の相関があることがわかった。誘電的性質としては誘電正接が酸化の影響を受けることがわかったが、静電容量は酸化の影響を殆ど受けないことがわかった。