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中村 秀夫; 久木田 豊; 秋永 誠*; 田坂 完二
JAERI-M 85-015, 179 Pages, 1985/02
ROSA-III実験RUN901は、4次模擬燃料集合体を用いた初の実験で、全ECCSの作動を仮定した、再循環ポンプ吸込側配管の200%両端破断を模擬している。この実験結果を、RELAP4J、RELAP5/MOD1/001コードを用いて解析した。両計算コード共に、系の圧力挙動、下部プレナムフラッシング(LPF)前の炉心入口流量は、実験結果と良い一致を示した。RELAP4Jコードは計算速度が速く、また、炉心水位挙動を良く計算することができた。しかし、気液ニ相流挙動、特に上部タイプレートでの気液対向流の計算ができず、実験結果に反してECCS水が上部プレナムに蓄積された。RELAP5コードは、非均質非平衡ニ相流モデルに依り、LPF後の炉心冷却や、炉心露出後の炉心上部からの冷却(top-down quench)を計算することができた。しかし、炉心水位挙動をより正確に計算するためには、気液対向二相流限界(CCFL)モデルを取り入れるか、相間抗力関係式を改良する必要がある。また、正確な破断流計算のためには、適当な放出係数が必要である。
与能本 泰介; 秋永 誠*; 安部 信明*; 田坂 完二; 青木 英人*; 斯波 正誼
JAERI-M 83-046, 144 Pages, 1983/03
HPCS故障を仮定した再循環ポンプ入口側配管での両端破断LOCAを対象とし、RELAP4/MOD6/U4/J3コードにより、BWRとROSA-IIIの両体系を同じモデルで解析し、実験データとあわせて比較検討し相似性を調べた。その結果、系圧力の変化は両者とも実験結果とほぼ一致すること、水位および被覆管表面温度挙動は、こまかい点に関しては、さらに検討が必要であるが、全体的傾向は実験データと一致しROSA-III実験によりBWRの大破断LOCAの主要現象が充分な精度で模擬しうることがわかった。
安濃田 良成; 田坂 完二; 小泉 安郎; 熊丸 博滋; 村田 秀男; 中村 秀夫; 秋永 誠*; 鈴木 光弘; 斯波 正誼
JAERI-M 82-010, 180 Pages, 1982/03
本報は、ROSA-III実験装置によるBWR.LOCA模擬実験のうち、小口径破断実験シリーズのRun912の実験データレポートである。Run912は、HPCS系統の単一故障を仮定した再循環ポンプ吸込側配管の5%破断実験である。この実験は、OECD/NEA-CSNIの第12番目の国際標準問題(ISP-12)として行なわれた。主な初期条件は、蒸気ドーム圧力7.30MPa、下部プレナム未飽和度10.8K、炉心入口流量16.4Kg/s、炉心発熱量3.97MWである。最高被覆管温度は、最高出力燃料棒の炉心中央高さにおける839Kであった。LPCSとLPCI作動後、燃料棒はクエンチし、ECCSは有効に働いた。