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由良 敬; 塩生 真史*; 萩野 圭*; 土方 敦司*; 平島 芳則*; 中原 拓*; 江口 達哉*; 篠田 和紀*; 山口 昌太*; 高橋 健一*; et al.
Gene, 380(2), p.63 - 71, 2006/10
被引用回数:55 パーセンタイル:72.21(Genetics & Heredity)選択的スプライシングとは、一つの遺伝子から複数個のタンパク質を生み出す分子機構のことである。この論文でわれわれは、ヒトの完全長cDNAのデータを用いて、選択的スプライシングによってタンパク質の機能と構造にどのような多様性が生み出されているのかを解析した。まず、選択的にスプライスされる部分の長さは、ほとんどの場合タンパク質のドメインよりも短いことを見いだした。短い配列の挿入欠失及び置換によって変化がもたらされるタンパク質には、情報伝達や転写翻訳関連のタンパク質が多いことがわかった。アミノ酸配列に変化がもたらされる部分は、機能部位であることが目立つ。興味深いことに67%の場合では、選択的スプライシングがタンパク質のコア領域に変化をもたらしていることがわかった。このことは選択的スプライシングによって、タンパク質の立体構造に大きな変化がもたらされる可能性が示唆される。選択的スプライシングは、タンパク質の立体構造変化を通してタンパク質ネットワークを調整する機構と考えられる。
齋藤 いずみ*; 篠田 剛*; 新井 剛*; 宮崎 康典; 佐野 雄一; 竹内 正行
no journal, ,
使用済燃料再処理で発生する廃液からのマイナーアクチノイド(MA; Am, Cm)分離によって、放射性廃棄物の減容化および有害度低減に係る社会的なインパクトが示唆されている。我々は抽出クロマトグラフィによるMA分離技術を開発しており、TEHDGA含浸吸着材とHONTA含浸吸着材を組み合わせた2段プロセスを提案している。しかし、繰り返した廃吸着材は2次廃棄物となりえるため、適切な処理処分方法を提示する必要がある。本研究では、フェントン反応と光反応を組み合わせたフォトフェントンの適用性を調査した。所定条件下において、HONTA含浸吸着材の有機物の全量分解、活性炭を用いた過酸化水素や分解物の除去を確認し、MA分離プロセスへの導入可能性を示した。