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中田 寿穂*; 秋光 純*; 片野 進; 荻田 典男*; 宇田川 真行*
Physica C, 255, p.157 - 166, 1995/00
被引用回数:10 パーセンタイル:55.08(Physics, Applied)炭酸基を含む超伝導体の関連物質SrCuO(CO)の構造相転移をX線、中性子線並びにラマン散乱の実験により調べた。X線回折によって、構造相転移は490Kで起こることがわかった。この温度より下では空間群I4の正方晶で、転移温度より上では、空間群P42,2の正方晶に変わる。この転移温度の上下で中性子回折実験を行い、詳細な構造パラメータを明らかにした。又、ラマン散乱では、転移温度より上で新しいピークが観測されたが、フォノンのソフト化は見られなかった。これらの実験結果は、この相転移が、COの配列の変化による秩序無秩序転移であることを示す。
大林 康二*; 塚本 英明*; 山下 浩之*; 福本 彰*; 宇都宮 吉治*; 荻田 典男*; 宇田川 真行*; 舩橋 達
Journal of the Physical Society of Japan, 59(4), p.1372 - 1383, 1990/04
被引用回数:18 パーセンタイル:74.23(Physics, Multidisciplinary)La系の高温超電導物質では、250~800cmのエネルギー領域の赤外吸収スペクトルに3本のフォノンによる吸収線があり、エネルギーの高い側からP、P、Pと名付けられている。このうちPの強度はLaを置換するイオンによって敏感に変化する。この現象を赤外異常と呼んでいるが、超電導は強度比I(P)/I(P)がほとんど0に近いものにおいて出現する。この赤外異常と超電導出現の相関は(LaM)CuO(M=Ca、Sr、Ba)にかぎらず、(LaS)(CuN)O(N=Ni、Zn)においても一般的に見られることが確認された。振動モード解析から、異常ピークPはC軸に垂直な方向のCu-O結合の伸縮運動に対応するものであると考えられる。