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森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 佐藤 望*; 住田 貴之*; 米田 晃*; 市川 隆敏*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 78(6), p.064201_1 - 064201_6, 2009/06
被引用回数:30 パーセンタイル:78.29(Physics, Multidisciplinary)Cm(Na,5)反応で合成したBh及びその娘核種であるDbの崩壊特性の研究を、気体充填型反跳分離装置(GARIS)と位置感度半導体検出器(PSD)とを組合せた装置を用いて行った。既知核種であるDbとの相関を調べ、Bhの同定を十分な確度で行った。今回合成・測定を行ったBh及びDbの崩壊特性は以前(理化学研究所、2004年,2007年)に合成・測定を行った113の崩壊特性と一致しており、これは新元素(原子番号113)とされる113の発見の成果を強く補強するものと言える。
森本 幸司*; 森田 浩介*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 佐藤 望; 住田 貴之*; 米田 晃*; 市川 隆敏*; et al.
no journal, ,
理研グループではこれまで、気体充填型反跳核分離装置(GARIS)を用いてBi(Zn,)反応による2例の新元素113を合成している。その崩壊連鎖は既知核Bhとその崩壊娘核Dbに到達しているが、Bhの報告例は乏しい。そこで、113の崩壊連鎖と既知核とのつながりをより確実にするために、Cm(Na,5)反応によるBhの生成を試みその崩壊特性の研究を行った。実験では、理研線型加速器RILACから供給される126, 130及び132MeVのNaビームを、直径10cmの回転式Cm標的に照射し、蒸発残留核をGARISで分離し、焦点面に設置したシリコン検出器箱に打ち込み観測を行った。観測されたBhからの線エネルギーは9.05から9.23MeVに分布しており、娘核Dbは報告されている半減期と矛盾なく崩壊及び自発核分裂することが確認された。これらの結果は、前述の新元素113の崩壊連鎖中に観測されているBh及びDbの観測結果を確認するものとなった。
森本 幸司*; 森田 浩介*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 佐藤 望; 住田 貴之*; 米田 晃*; 市川 隆敏*; et al.
no journal, ,
これまでに、理化学研究所気体充填型反跳核分離装置(GARIS)を用いBi(Zn,n)113反応による2例の新元素113の生成が報告されている。その崩壊連鎖は既知核であるBhとその娘核であるDbに到達しているが、Bhの報告例は乏しい。113の崩壊連鎖と既知核とのつながりをより確実にするために、GARISを用いてCm(Na,5n)Bh反応によりBh及びその崩壊特性の探索を試みた。本講演ではCm(Na,5n)Bh反応によるBhの生成とその崩壊特性について詳しく述べる予定である。
森本 幸司*; 森田 浩介*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 佐藤 望; 住田 貴之*; 米田 晃*; 市川 隆敏*; et al.
no journal, ,
Bi(Zn,n)113反応による113番元素合成実験を、理化学研究所の気体充填型反跳分離装置GARISを用いて行った。その結果、113からの崩壊連鎖が2つ観測され、崩壊連鎖中の既知核BhとDbの性質が文献で報告されたものと一致していたことを、新たな原子核113及び崩壊娘核RgとMtの発見の根拠とした。しかしBhは既知核であるものの、崩壊特性は詳しく知られていなかったため、今回はCm(Na,5n)反応で直接Bhを合成し、その性質の調査を行った。本研究により、直接合成されたBhは113の崩壊連鎖中に観測されたBhと同様の性質を持つことが明らかになり、113の合成に成功したことをより強力に裏付けることができた。