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西田 洋巳*; 鳴海 一成
Bioscience Biotechnology and Biochemistry, 71(4), p.1015 - 1020, 2007/04
被引用回数:2 パーセンタイル:10.87(Biochemistry & Molecular Biology)放射線抵抗性細菌デイノコッカス・ラジオデュランスは高度好熱菌サーマス・サーモフィルスと進化的に近縁種である。両者ともL-アスパラギン酸のリン酸化を触媒するアスパラギン酸キナーゼ(AK)の遺伝子を一つずつ持っている。サーモフィルスは、アミノアジピン酸経路でリジンを生合成するが、この経路ではAKが使われない。系統学的解析によって、ラジオデュランスAKはサーモフィルスAKと異なるタンパク質構造を持ち、進化過程が異なることがわかった。また、遺伝子破壊解析によって、ラジオデュランスAKはリジン生合成には使用されず、スレオニン及びメチオニン生合成に使われることがわかった。このように、ラジオデュランスAK遺伝子破壊株はサーモフィルスAK遺伝子破壊株と同様の形質を示すことから、両者のAKは異なる進化的起源を持つにもかかわらず、機能的には違わないことが明らかになった。
西田 洋巳*; 鳴海 一成
Microbiology, 148(9), p.2911 - 2914, 2002/09
放射線抵抗性細菌デイノコッカス・ラジオデュランスは、アミノアジピン酸経路とジアミノピメリン酸経路の2つのリジン生合成経路に働く遺伝子を持っている。現在知られている限り、これら2つの経路を同時に持っている細菌は見つかっていない。ラジオデュランスにおいてこれらの経路が機能しているかどうかを調べるために、遺伝子破壊解析を行った。はアミノアジピン酸経路に必須なの相同遺伝子であり、はジアミノピメリン酸経路に必須なの相同遺伝子である。破壊株,破壊株,との二重破壊株は全て、野生株と同様にリジンを含まない最少培地で増殖することができた。この結果は、ラジオデュランスが特殊な方法でリジン生合成を行っていることを示している。