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論文

Multiple mechanisms in proton-induced nucleon removal at $$sim$$100 MeV/nucleon

Pohl, T.*; Sun, Y. L.*; Obertelli, A.*; Lee, J.*; G$'o$mez-Ramos, M.*; 緒方 一介*; 吉田 数貴; Cai, B. S.*; Yuan, C. X.*; Brown, B. A.*; et al.

Physical Review Letters, 130(17), p.172501_1 - 172501_8, 2023/04

 被引用回数:5 パーセンタイル:93.15(Physics, Multidisciplinary)

大きなフェルミ面非対称性を持つ陽子過剰な$$^{14}$$O原子核からの100MeV/nucleonでの陽子による陽子・中性子除去反応について報告した。この結果は、quasi-freeノックアウト反応、非弾性散乱、核子移行反応を含む複数の反応機構の定量的寄与を初めて示すものである。このようなエネルギー領域では通常無視される非弾性散乱と核子移行の寄与が、弱束縛陽子と強束縛中性子の除去反応断面積にそれぞれ約50%と30%寄与していることが示された。

論文

Morphological reproductive characteristics of testes and fertilization capacity of cryopreserved sperm after the Fukushima accident in raccoon (${it Procyon lotor}$)

小松 一樹*; 岩崎 亜美*; 村田 康輔*; 山城 秀昭*; Goh, V. S. T.*; 中山 亮*; 藤嶋 洋平*; 小野 拓実*; 木野 康志*; 清水 良央*; et al.

Reproduction in Domestic Animals, 56(3), p.484 - 497, 2021/03

 被引用回数:9 パーセンタイル:86.02(Agriculture, Dairy & Animal Science)

福島第一原子力発電所事故後、野生アライグマは長期的な低線量率被ばくを受けた。捕獲したオスの野生アライグマの精巣の形態的特徴と、凍結保存精子の体外受精能力を調べたところ、長期的・低線量率被ばくはアライグマの生殖特性および機能に悪影響を及ぼしていないことがわかった。

論文

Suppression of decay widths in singly heavy baryons induced by the $$U_A(1)$$ anomaly

川上 洋平*; 原田 正康*; 岡 眞; 鈴木 渓

Physical Review D, 102(11), p.114004_1 - 114004_9, 2020/12

AA2020-0439.pdf:0.47MB

 被引用回数:7 パーセンタイル:46.51(Astronomy & Astrophysics)

ダイクォーク描像をもとに作られたカイラル有効理論に基づいて、ヘビークォークを1個含むバリオン励起状態の崩壊幅を計算した。その結果、軸性U(1)対称性をあらわに破るアノーマリーの効果が、崩壊の結合定数を大きく減らすため、幅が10倍程度抑制されることを発見した。

論文

Microstructural features and ductile-brittle transition behavior in hot-rolled lean duplex stainless steels

高橋 治*; 渋井 洋平*; 徐 平光; Harjo, S.; 鈴木 徹也*; 友田 陽*

Quantum Beam Science (Internet), 4(1), p.16_1 - 16_15, 2020/03

The characteristics of texture and microstructure of lean duplex stainless steels with low Ni content produced through hot rolling followed by annealing were investigated locally with electron backscatter diffraction and globally with neutron diffraction. Then, the ductile-brittle transition (DBT) behavior was studied by Charpy impact test. It is found that the DBT temperature (DBTT) is strongly affected by the direction of crack propagation, depending on crystallographic texture and microstructural morphology; the DBTT becomes extremely low in the case of fracture accompanying delamination. A high Ni duplex stainless steel examined for comparison, shows a lower DBTT compared with the lean steel in the same crack propagating direction. The obtained results were also discussed through comparing with those of cast duplex stainless steels reported previously (Takahashi et al., Tetsu-to-Hagane, 100(2014), 1150).

論文

Contrast variation by dynamic nuclear polarization and time-of-flight small-angle neutron scattering, 1; Application to industrial multi-component nanocomposites

能田 洋平*; 小泉 智*; 増井 友美*; 間下 亮*; 岸本 浩通*; 山口 大輔; 熊田 高之; 高田 慎一; 大石 一城*; 鈴木 淳市*

Journal of Applied Crystallography, 49(6), p.2036 - 2045, 2016/12

 被引用回数:19 パーセンタイル:78.42(Chemistry, Multidisciplinary)

We have reported the first attempt with dynamic nuclear polarization (DNP) and contrast variation small-angle neutron scattering (SANS) experiments on model mixtures for industrial tyres conducted at the MLF of J-PARC. We performed time-of-flight SANS (TOF-SANS) experiments, employing neutrons with a wide range, which causes imperfect neutron polarization and variations in the coherent and incoherent scattering lengths. By carefully eliminating the effect of imperfect neutron polarization, separation of the partial scattering functions was successfully demonstrated for the ternary system styrene-butadiene-rubber/silica/carbon.

論文

Applications of $$^{3}$$He neutron spin filters on the small-angle neutron scattering spectrometer SANS-J-II

坂口 佳史; 吉良 弘; 奥 隆之; 篠原 武尚; 鈴木 淳市; 酒井 健二; 中村 充孝; 相澤 一也; 新井 正敏; 能田 洋平; et al.

Journal of Physics; Conference Series, 294(1), p.012017_1 - 012017_7, 2011/06

 被引用回数:2 パーセンタイル:65.41(Physics, Applied)

A polarized $$^{3}$$He neutron spin filter has been applied to polarization analysis on the small-angle neutron scattering spectrometer SANS-J-II at JRR-3. Measurements were taken on silver behenate, which has several coherent peaks in the small-angle region with a background of spin incoherent hydrogen scattering. Here we demonstrate that the coherent and spin incoherent scattering were successfully separated by the polarization analysis using the $$^{3}$$He spin filter on the instrument.

論文

Anisotropic and inhomogeneous magnetic interactions observed in all-organic nitroxide radical liquid crystals

内田 幸明*; 鈴木 克明*; 田村 類*; 伊熊 直彦*; 下野 智史*; 能田 洋平; 山内 淳*

Journal of the American Chemical Society, 132(28), p.9746 - 9752, 2010/06

 被引用回数:51 パーセンタイル:75.37(Chemistry, Multidisciplinary)

ラセミ体及び非ラセミ体の純有機ラジカル液晶化合物が示す各種の液晶相において、異方的かつ不均一な磁気的相互作用が観測された。温度可変ESR測定の結果から、液晶の示す超構造が、いかにしてスピン双極子相互作用及び交換相互作用といった磁気的相互作用を誘起するのかという点について考察を行った。磁気的相互作用の大きさは液晶相の種類及びその構造に依存して変化した。一方で、これらのラジカル液滴は液晶状態において、水面上で永久磁石によって引きつけられた(結晶状態では、そのような応答は起こらなかった)。このような液晶液滴の永久磁石の接近による振る舞いは、ESR測定によって決められた磁気的相互作用とつじつまの合うものであった。

報告書

高速増殖炉サイクルの実用化戦略調査研究フェーズII中間報告; 原子炉プラントシステム技術検討書

此村 守; 小川 隆; 岡野 靖; 山口 浩之; 村上 勤; 高木 直行; 西口 洋平; 杉野 和輝; 永沼 正行; 菱田 正彦; et al.

JNC TN9400 2004-035, 2071 Pages, 2004/06

JNC-TN9400-2004-035.pdf:76.42MB

ナトリウム冷却炉、鉛ビスマス冷却炉、ヘリウムガス冷却炉及び水冷却炉について、革新技術を導入し炉型の特徴を活かした炉システム概念を構築し、その概念の成立の見通しを得るための検討を行うとともに、設計要求への適合性を評価した。その結果、2015年頃に高速増殖炉技術を実用化するためには、現状の知見で課題とされた項目で画期的な技術革新がないかぎり、ナトリウムを冷却材して選択することが合理的であることが明らかとなった。

論文

Crystal chemistry and microstructures of uranyl phosphates

鈴木 洋平*; 村上 隆*; 小暮 敏博*; 磯部 博志; 佐藤 努

Mat. Res. Soc. Symp. Proc., 506, p.839 - 846, 1998/00

ウラニル鉱物はウランの壊変などに起因する性質やpH,Eh依存性などにより、それが形成した地球化学的条件や年代などの重要な情報をもたらす。本研究では、サレアイト(Mgウラニルリン酸塩)とメタトーバナイト(Cuウラニルリン酸塩)の形成過程に関する結晶化学的条件について報告する。サレアイトは、室温または30$$^{circ}$$Cで湿度によって可逆的に水和と脱水が起こる。電顕観察によると、サレアイトとメタトーバナイトはそれぞれ独立に形成されたと思われる。結晶層間の水分子とMg,Cu間の距離は10%以下しか違わないが、局所的な構造の違いによりこれら2つの鉱物は別の層として形成し、複合層や固溶体を作らない。この結果から、他のウラニルリン酸塩についても同様に固溶体や複合層の形成は起こらないものと思われる。

口頭

$$beta$$-$$gamma$$陽電子消滅寿命測定法へのデジタルオシロスコープ利用による改善の試み

橋 洋平; 平出 哲也; 鈴木 健訓*

no journal, , 

$$beta$$-$$gamma$$同時計数による陽電子消滅寿命測定を、デジタルオシロスコープを用いて行った。線源から放射された陽電子が通過した情報を得るためにフォトダイオードを使用し、試料内からの反対方向へ放出される2本の消滅$$gamma$$線を検出するために、シンチレータをマウントした光電子増倍管を2つ使用する。この測定は、デジタルオシロを用いた初めての$$beta$$-$$gamma$$での寿命測定であり、従来のアナログ回路での$$gamma$$-$$gamma$$同時計数による寿命測定に比べノイズに対する信号強度が改善された。

口頭

デジタルオシロスコープによる$$beta$$-$$gamma$$陽電子消滅寿命測定

平出 哲也; 橋 洋平; 谷地 洋也; 鈴木 健訓*

no journal, , 

陽電子寿命測定にしばしば用いられるNa-22とは異なり、Ge-68は$$gamma$$線を放出しない。最近、このGe-68を線源に用いた$$beta$$-$$gamma$$同時測定による陽電子寿命測定方法の検討が行われている。陽電子の入射を検出するために、試料と線源の間にアバランシェ・フォトダイオードを配置し、この信号に合わせて511KeVの消滅$$gamma$$線を測定することで、ランダム同時計測によるバックグラウンドを大幅に低減できる。アバランシェ・フォトダイオードの検出能力は80%であるため(実測)、最大で80%バックグラウンドを低減できる可能性がある。デジタルオシロスコープを用いて、すべてのイベントの波形を溜め込み、解析することで、約40%のバックグラウンドを削除することに成功した。今後の問題点なども含め、議論する。

口頭

デジタルオッシロスコープによる陽電子寿命測定の安定性について

谷地 洋也; 橋 洋平; 平出 哲也; 鈴木 健訓*

no journal, , 

従来のアナログ回路(NIMモジュール)に変えて、陽電子寿命測定にデジタルオッシロスコープが使用されるようになってきた。この方法により、シンチレーターと光電子増倍管を組合せた$$gamma$$線検出部からの信号波形を、直接デジタルオシロスコープに入力し、100万イベント以上の波形データを記録した後、すべてのイベントの解析を行うことができる。例えば、Na-22を用いた陽電子寿命測定の場合、従来は数時間かけてアナログ回路で解析した陽電子消滅時刻情報をマルチチャンネルアナライザー(MCA)に100万イベント程度記録していたのに対し、デジタルオシッロスコープでは安定性が高いため優に100倍の時間をかけて多数のデータを記録することが可能となった。ただし、現状では安定性評価や測定についての指針等は未だ作られていない。そこで、安定性等について実験的な検討を試みた。その結果、複数使用している光電子増倍管には、電源を共通させることにより陽電子消滅時刻情報のドリフトを抑えられること、また、取り込み時のアナログ系のゲインを調整し、できるだけ入力波形の分解能が高くなるよう条件を設定することで時間分解能が向上すること等の結果を得た。

口頭

中性子小角散乱装置SANS-J-IIにおける偏極$$^{3}$$He中性子スピンフィルターを用いた偏極中性子散乱実験

坂口 佳史; 吉良 弘; 奥 隆之; 篠原 武尚; 鈴木 淳市; 酒井 健二; 中村 充孝; 新井 正敏; 能田 洋平; 小泉 智; et al.

no journal, , 

われわれは偏極$$^{3}$$He中性子スピンフィルターを用いた偏極中性子散乱実験のための装置開発を行っている。水素を含む系の中性子散乱実験では、水素の非干渉性散乱成分が大きなバックグラウンドとなり、構造を反映した干渉性散乱成分の決定に大きな障害となることがあるが、偏極中性子散乱実験を行うことにより、このバックグラウンド成分を、実験的に正確に分離,除去することが可能となる。われわれは、こうした偏極中性子散乱実験における偏極$$^{3}$$He中性子スピンフィルターの有用性を確かめるため、テストサンプルとしてsilver behenateを用い、JRR-3の中性子小角散乱装置SANS-J-IIにおいて、偏極$$^{3}$$He中性子スピンフィルターを用いた偏極中性子小角散乱実験を行った。講演では、実験装置と結果の詳細を報告する。

口頭

中性子小角散乱装置SANS-J-IIにおける$$^{3}$$Heスピンフィルターを用いた偏極解析

坂口 佳史; 吉良 弘; 奥 隆之; 篠原 武尚; 鈴木 淳市; 酒井 健二; 中村 充孝; 相澤 一也; 新井 正敏; 能田 洋平; et al.

no journal, , 

JRR-3の集光型偏極中性子小角散乱装置SANS-J-IIには、入射中性子を偏極,輸送するための各種偏極デバイスが整備され、散乱実験に供されている。今回、SANS-J-IIにおいて、現在われわれが開発している偏極$$^{3}$$He中性子スピンフィルターを用いた散乱中性子の偏極解析実験を行ったので、その結果について報告する。$$^{3}$$Heスピンフィルターには、6.7atm cmの$$^{3}$$Heガスの入った封じ切り型スピン交換光ポンピングセルを用い、窓径$$phi$$4cmの大きさで二次元検出器に入るすべての散乱中性子をフィルターできるよう、試料から散乱側17cm離したところにこれを設置した。試料には0.1-0.5$AA$^{-1}$$のQ領域で4つの干渉性散乱ピークを有するsilver behenateを用いた。非偏極中性子を用いた測定からは、干渉性散乱第一ピークに対し水素のスピン非干渉性散乱成分は20%程度の強度を持つと予想されたが、偏極解析測定によって分離され、得られたスピン非干渉性散乱成分はこれとほぼ同程度であった。発表では、スーパーミラーアナライザーを用いた偏極解析実験の結果も報告する。

口頭

可視光応答性酸化チタン光触媒の小角散乱による構造解析

山口 大輔; 能田 洋平; 小泉 智; 長谷川 良雄*; 菱沼 行男*; 鈴木 将*; 児玉 弘人*; 大沼 正人*; 大場 洋次郎*

no journal, , 

半導体光触媒である酸化チタンは、環境浄化への応用等が期待されているが、吸収波長領域が紫外領域に限られているため、その波長領域を可視光領域にまで拡張することが求められている。近年、酸化チタンに窒素を微量ドープすることで、可視光応答性の光触媒が実現された。本研究では窒素ドープが酸化チタンにもたらす構造と機能との関係を調査する目的で、新規な製法により作製されたシート状(厚さ数十$$sim$$数百nm)の酸化チタン光触媒(以下TiO$$_{2}$$ナノシートと記述)と、窒素ドープを行ったTiO$$_{2}$$ナノシート試料を、中性子小角散乱(SANS)及びX線小角散乱(SAXS)により測定し、ナノスケールの構造解析を行った。系を構成する、窒素,酸素,チタンの各元素がX線及び中性子に対して、異なるコントラストを有することから、SANS, SAXSの散乱の比較により、微量ドープされた窒素の分布に関する知見を得た。それによると、ドープされた窒素は酸化チタンの表面近傍に局在している構造が示唆された。また、窒素ドープを行ったTiO$$_{2}$$ナノシート試料を酸化チタンの散乱長に合うように、重水/軽水を混合した水に浸すことにより、ドープされた窒素原子のみからの散乱を捉え、その分布についての検討を行った。

口頭

多成分階層構造解析のための中性子・X線小角散乱の併用

山口 大輔; 能田 洋平; 小泉 智; 長谷川 良雄*; 菱沼 行男*; 鈴木 将*; 児玉 弘人*; 大沼 正人*; 大場 洋次郎*; 湯浅 毅*; et al.

no journal, , 

近年の材料は、高付加価値や高耐久性への要求に応えるため、さまざまな成分の複合体となっている。また、これらの複合材料においてその性能を左右するものが、添加物の分散状態であることが少なくない。このため、材料中のナノレベルの構造及び分散状態を調べる目的で小角散乱や電子顕微鏡等の解析手法が広く用いられている。しかしながら、構成成分が多く構造が複雑である場合には、複数の解析手法を併用しなければ、必要な構造情報を得ることも困難である。本発表では、単純な2成分系ではない試料に対して散乱法により解析を行う場合に、各成分に対して散乱コントラストが異なる中性子小角散乱(SANS)とX線小角散乱(SAXS)を併用することで引き出せる構造情報について、(1)窒素ドープを行った酸化チタン多孔体と、(2)シリカ微粒子又はカーボンブラック微粒子が充填されたゴム材料の2例を用いて考察する。2例ともに、SANSとSAXSの散乱プロファイルを比較することで、微量成分((1)の場合は窒素、(2)の場合は加硫促進剤である酸化亜鉛)の分布状態に関する情報が得られた。

口頭

Identification of doped nitrogen in photocatalytic TiO$$_{2}$$

山口 大輔; 長谷川 良雄*; 菱沼 行男*; 児玉 弘人*; 鈴木 将*; 小泉 智*; 能田 洋平; 大場 洋次郎*

no journal, , 

酸化チタン(TiO$$_{2}$$)触媒は、紫外-近紫外光を照射することにより、有機物等の汚染物質を分解する強い酸化力を有するため、環境浄化問題への応用が期待されている。これまでにも様々な応用・開発研究が展開されているが、さらに用途の拡大を図るために触媒効率の向上が求められている。最近の研究ではTiO$$_{2}$$触媒に窒素(N)をドープすることにより、紫外-近紫外光のみならず可視光でも光触媒反応が活性化されることが報告されている。しかしながら、窒素ドープされたTiO$$_{2}$$触媒に含まれる窒素量は約2%以下と微量であり、広角X線回折でもTiとNの結合を示唆する回折線は観測されていない等、可視光応答をもたらす機構に関して未だ解明されていない点が存在する。本研究では新規な製法により作製されたシート状(厚さ数十$$sim$$数百nm)のTiO$$_{2}$$触媒(以下ナノシートと記述)と、同じナノシートに対して窒素ドープを行った試料、および、焼成によって触媒を作製する前駆体のチタンアルコキシド溶液にエチレンジアミンを添加して架橋することによって、窒素を導入した顆粒状の試料の各々に対して、J-PARC BL-15(大観)を用いて、中性子小角散乱(SANS)により測定し、ナノスケールの構造に対して考察を行った結果について報告する。触媒試料は多孔体構造を取っており、軽水と重水の混合水に浸漬して、TiO$$_{2}$$または、ドープされたNの散乱の寄与を選択的に軽減するコントラスト変調実験が構造解析を進める上で効力を発揮した。

口頭

水素核スピン偏極コントラスト変調SANSの高度化とJ-PARCへの展開

能田 洋平; 山口 大輔; 社本 真一; 橋本 竹治; 熊田 高之; 高田 慎一; 小泉 智; 大石 一城*; 鈴木 淳市*; 増井 友美*; et al.

no journal, , 

水素核スピンの向きを一方向に揃えること(水素核スピン偏極)でも、中性子散乱長を制御できるという中性子の特徴を活かし、中性子小角散乱(SANS)におけるコントラスト変調法を実現し、多成分から構成されるナノ構造の解析を展開してきた。今回の発表では、より広幅なコントラスト変調を実現するため行ってきた、水素核スピン偏極効率の向上のための各種の取り組みについて報告する。さらには、先日行った、J-PARC大観での水素核スピン偏極コントラスト変調実験の成果についても報告する。

口頭

The First experiment of spin contrast variation SANS at J-PARC BL15 TAIKAN

能田 洋平; 山口 大輔; 社本 真一; 橋本 竹治; 熊田 高之; 高田 慎一; 小泉 智*; 大石 一城*; 鈴木 淳市*; 増井 友美*; et al.

no journal, , 

水素核スピンの向きを一方向に揃えることによって散乱長が変化するという中性子の特徴を活かし、中性子小角散乱(SANS)におけるコントラスト変調法を実現し、多成分から構成されるナノ構造の解析を展開してきた。先日、実験に成功した、J-PARC大観での水素核スピン偏極コントラスト変調実験の成果について報告する。

口頭

Identification of doped nitrogen in photocatalytic TiO$$_{2}$$

山口 大輔; 長谷川 良雄*; 菱沼 行男*; 鈴木 将*; 児玉 弘人*; 小泉 智*; 能田 洋平; 大場 洋次郎*

no journal, , 

環境浄化やエネルギー問題への応用が期待されている光触媒物質の一つである酸化チタン(TiO$$_{2}$$)は、触媒効率の向上を実現する有力な方法として、触媒に窒素(N)をドープすることにより、反応が活性化される波長領域が紫外-近紫外光から可視光へシフトすることが報告されている。しかしながら、窒素ドープされたTiO$$_{2}$$触媒に含まれる窒素量は微量であり、広角X線回折でもTiとNの結合を示唆する回折線は観測されず、可視光応答をもたらす構造におけるN原子の位置(分布)については未知な部分が存在する。本研究では2種類の異なる製法により作製されたNドープTiO$$_{2}$$触媒に対して、中性子小角-広角散乱(J-PARC BL-15「大観」により測定)で得られた、結晶格子からナノ微粒子径にわたるスケールの構造に対して考察を行った結果について報告する。2種類の製法において、Nの位置に関してドープを行う工程での差異を反映する結果が散乱測定から得られた。また、測定では、TiO$$_{2}$$の散乱を軽減するためのコントラスト変調を行っており、TiO$$_{2}$$の散乱が弱められる条件において相対的にドープ窒素の散乱の寄与が大きくなる傾向が得られた。

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