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Steppenbeck, D.*; 武内 聡*; 青井 考*; Doornenbal, P.*; 松下 昌史*; Wang, H.*; 馬場 秀忠*; 福田 直樹*; 郷 慎太郎*; 本間 道雄*; et al.
Nature, 502(7470), p.207 - 210, 2013/10
被引用回数:285 パーセンタイル:99.78(Multidisciplinary Sciences)中性子数34の新しい魔法数が中性子過剰核で存在することが10年ほど前に東京大学と発表代表者らのグループによって指摘されて以来、世界各地の不安定核研究施設にてその実験的検証の試みがなされてきた。しかし、中性子数34の魔法数はカルシウムのみに見られる極めて局所的なものであり、カルシウム54を十分に生成するのが困難なことから、これまで実験的な証拠が得られてこなかった。この研究では、理化学研究所のRIBFにてカルシウム54の励起状態を線分光によって初めて観測し、第一励起状態が約2MeVにあることを見つけた。この励起エネルギーは、カルシウム42,44,46,50などの非中性子魔法数のものに比べかなり高いものであり、中性子数34の魔法数の存在が確立された。発表代表者らによる理論解析の結果、中性子数34の殻ギャップは、既に魔法数として知られている中性子数32のものと同程度の大きさであることがわかった。
大塚 孝治*; 鈴木 俊夫*; 本間 道雄*; 宇都野 穣; 角田 直文*; 月山 幸志郎*; Hjorth-Jensen, M.*
Physical Review Letters, 104(1), p.012501_1 - 012501_4, 2010/01
被引用回数:358 パーセンタイル:98.92(Physics, Multidisciplinary)近年われわれのグループにより、安定核から不安定核に移動に伴う原子核における殻構造の変化は、モノポール相互作用と呼ばれる二体力の軌道依存性によってよく記述されることがわかった。その依存性の起源の一つとしてスピンに依存するテンソル力があるが、テンソル力を引いた残りの部分はスピン依存性があまりない単純な構造をしていることが見いだされた。さらに、この部分は、1レンジのガウス型中心力によって定量的によく記述されることがpf殻の現実的相互作用との比較からわかった。以上の知見から、核図表全体に適用できる普遍的なモノポール相互作用を提唱し、それを不安定核研究で注目を集めているNi近傍及びSn近傍に適用した結果、知られている実験の殻変化を説明することができ、非常に有望な手法であることがわかった。
鈴木 俊夫*; 千葉 敏; 吉田 敬*; 東島 浩二*; 本間 道雄*; 梶野 敏貴*; 大塚 孝治*
Nuclear Physics A, 805(2), p.579 - 581, 2008/02
CとHeのニュートリノ反応断面積を、新しく導出した殻模型ハミルトニアンを用いて計算した。従来のハミルトニアンに比べてニュートリノ断面積が増加することがわかった。それによって超新星爆発時に生成するLiとBの量も増加することと、これらの生成量からニュートリノ混合角を決定できる可能性について議論した。鉄及びニッケル領域におけるニュートリノ反応断面積についても新しい殻領域ハミルトニアンを用いて計算した。
日野 竜太郎; 藤崎 勝夫; 小林 敏明; 会田 秀樹; 太田 幸丸; 大内 義弘; 関田 健司; 羽賀 勝洋; 加藤 道雄; 茂木 春義; et al.
JAERI-Tech 96-037, 45 Pages, 1996/09
HTTRという実炉を用いて世界で初めて高温核熱利用系を接続して実証試験を実施するのに先立ち、機器の高性能化、運転・制御及び安全技術の実証、設計・安全評価解析コードの検証のための炉外技術開発試験が不可欠である。そこで、HTTRの最初の熱利用系である水蒸気改質水素製造システムの炉外技術開発試験装置の設計検討を行った。本報告は、試験装置のなかで原子炉システムを模擬して約900Cの高温ヘリウムガスを水蒸気改質システムに供給するヘリウムガス供給系の設計についてまとめたものである。HENDEL全設備を調査してヘリウムガス供給系に再利用可能な機器を評価・整理した。また、新規に製作するヘリウムガス高温加熱器等の熱流動性能及び構造強度の評価を行い、その仕様と構造を定めた。
児玉 幸三; 新井 貴; 神永 敦嗣; 鈴木 道雄*; 笹島 唯之; 高崎 学*; 川辺 勝*; 山本 正弘; JT-60実験運転チーム
高エネルギー物理学研究所技術研究報告, p.1 - 4, 1989/00
JT-60は、昭和60年3月に完成し、同年4月から実験運転が開始された。JT-60の真空リークは、実験運転開始後から時々発生していたものの、その発生頻度は極めて少なかった。本報告は昭和61年7月から62年10月までの間に発生した78件の真空リークとその対策について行うものである。
宇都野 穣; 清水 則孝*; 富樫 智章*; 大塚 孝治*; 鈴木 俊夫*; 本間 道雄*
no journal, ,
中性子過剰カルシウム同位体では、最近中性子数34の新魔法数が発見されるなど、その殻構造に大きな注目が集まっている。その励起準位は、フェルミ面付近の殻構造を強く反映したものであり、殻構造の変化(殻進化)に対して多くの情報を担っている。しかしながら、これらの励起準位の構造に関しては、準位の存在はわかっているものの、スピンパリティのような基本的性質すら明らかになっていない。本研究では、カリウム同位体からの第一禁止遷移確率を実験と殻模型計算とで比べることによって、これらの励起準位の構造に対してより進んだ理解を与えたことを報告する。例えば、Caでは、フェルミ面が軌道にあるが、その下の軌道からの中性子励起をした状態を明らかにし、Caでは、2つ見つかっている励起状態のうちのどちらが中性子数34の魔法数をまたいだ励起に対応するかを明らかにした。
宇都野 穣; 吉田 聡太*; 清水 則孝*; 大塚 孝治*; 富樫 智章*; 本間 道雄*; 鈴木 俊夫*
no journal, ,
ベータ崩壊による中性子過剰核の半減期および遅発中性子放出確率は原子力と天体核物理において最も基本的となる核データであるが、実験的な情報は限られているため、信頼性の高い理論計算が求められている。殻模型計算は核子間の主要な相関を完全な形で取り入れているため、その要求に対する最適な理論手法といえる。この講演では、陽子数が13から19まで、中性子数が22から34までの中性子過剰核の半減期および遅発中性子放出確率を殻模型計算によって系統的に計算した結果を報告する。原子力機構の大型計算機を使ってこれらの値を系統的に計算して実験値と比較したところ、半減期については2倍以内、遅発中性子放出確率については測定誤差が大きいため正確な比較は困難であるが、実験値の傾向をよく再現することに成功した。ガモフテラー遷移の系統性を調べたところ、偶偶核から奇奇核への遷移には低励起状態にピグミー遷移とも呼べる特徴的な遷移が存在し、それが測定量に大きな影響を与えていることがわかった。ガモフテラー遷移のほかに、第一禁止遷移も計算し、カルシウム同位体の構造に対するより深い知見を与えた。