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森田 貴己*; 丹羽 健太郎*; 藤本 賢*; 葛西 広海*; 山田 東也*; 西内 耕*; 坂本 竜哉*; 牛堂 和一郎*; 田井野 清也*; 林 芳弘*; et al.
Science of the Total Environment, 408(16), p.3443 - 3447, 2010/06
被引用回数:15 パーセンタイル:35.67(Environmental Sciences)日本沿岸域で採取した褐藻からヨウ素-131(I)が検出された。褐藻は高い濃縮係数によって放射性核種を体内に蓄積することから、放射性ヨウ素の生物指標として広く使われている。測定された褐藻に含まれる
Iの比放射能の最大値は0.37
0.010Bq/kg-wetであった。本研究で採取したすべての褐藻からセシウム-137(
Cs)も検出された。これらの海藻における
Iと
Csの比放射能には相関はなかった。
Csの比放射能は0.0034
0.00075から0.090
0.014Bq/kg-wetの範囲であった。褐藻中
Csの低い比放射能と変動幅の少ない濃度から、
Csのソースが過去の核実験であることを示唆している。原子力発電所や核燃料再処理施設は
Iの汚染源であることは知られているが、
Iが検出された海域と核関連施設が立地する地域との関連はなかった。
Iが検出されたほとんどの海域は多くの人口を抱える大都市近傍であった。
Iは医療の放射線診断や治療にしばしば用いられる。本研究結果から、著者らは褐藻から検出された
Iのソースは、原子力発電施設起因ではなく、放射線治療行為によるものであると考えている。