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副島 吾郎; 瀧谷 啓晃; 水井 宏之; 藤田 義彦*; 明里 栄策*; 遠藤 伸之*; 久米 恭*
平成27年度公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,18, P. 14, 2016/10
アスファルト固型物を技術基準に適合させるための検討の一環として、リコンディショニング予備試験を実施した。試験体の性状確認により、技術基準の一つである固型物の均質性を確保できる見通しを得た。
遠藤 章; 浜田 信行*
Isotope News, (745), p.42 - 43, 2016/06
2016年2月18日、東京大学本郷キャンパスおいて、国際放射線防護委員会(ICRP)のシンポジウム「ICRP Symposium on Radiological Protection Dosimetry」が開催された。ICRP第2専門委員会は、内部被ばく及び外部被ばくの線量評価に用いる線量係数の評価を担っており、その評価に必要な体内動態モデル、線量評価モデル、基礎データの開発を進めている。本シンポジウムは、ICRPが現在取り組んでいる線量係数評価のための一連の活動を紹介するとともに、今後必要な研究について議論することを目的として開催された。本稿ではシンポジウムの概要を報告する。
手塚 将志; 香田 有哉; 藤田 義彦*; 遠藤 伸之*; 久米 恭*
平成26年度公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,17, P. 78, 2015/10
「ふげん」には、濃縮廃液を固型化したアスファルト固化体が保管され、それらの中には廃棄体の埋設処分に係る基準(埋設技術基準)に適合しないものも存在する可能性があるため、これらは現状のままでは埋設処分できない。そこで、上記の基準に適合しない可能性のある「アスファルト固型物」が基準に適合するよう「再度処理」することを想定し、具体的方策に関する机上調査に加え、予備的な試験も合わせて行った。机上調査では、アスファルトやアスファルト固化体となった時の性状、「アスファルト固型物」の取り扱いや検査方法等について情報を整理した。机上の調査・検討結果から得られた情報をもとに、ごく小規模な「アスファルト固型物」の模擬体や再度処理を想定した固化体(セメント固化体、充填固化体)を試作し、それらの固化特性や化学的特性に関して予備的な試験を行うことで、今後の「再度処理」の検討に資する知見を得た。以上の調査・検討及び試験の結果を踏まえ、現在の埋設技術基準への適合を図っていくための考え方を整理した。そして、整理した考え方に基づき、今後取り組んでいくべき項目を提示し、35か年程度の期間を想定したロードマップを作成した。
上出 英樹; 小野 綾子; 木村 暢之; 遠藤 淳二*; 渡辺 収*
Proceedings of International Conference on Fast Reactors and Related Fuel Cycles; Safe Technologies and Sustainable Scenarios (FR-13), Companion CD (CD-ROM), 11 Pages, 2015/04
自然循環による崩壊熱除去は長期の全電源喪失時など高速炉の安全性評価において重要な特性である。ここでは7集合体炉心モデルを有するナトリウム試験装置を用い、自然循環時の炉心部熱流動現象並びに崩壊熱除去系における自然循環特性を明らかにした。炉心部では集合体間ギャップ部を通る自然対流(インターラッパーフロー)の顕著な除熱効果を確認するとともに、長期崩壊熱除去における空気冷却器の低温条件下での自然循環特性を明らかにした。また、崩壊熱除去系熱交換器の自然循環時の3次元熱流動現象(温度成層化やバイパスフロー)について3次元解析手法の適用性を実験との比較により示した。
菅田 信博; 大天 正樹; 遠藤 裕治; 吉田 英明; 美田 豊; 長縄 弘親; 永野 哲志; 柳瀬 信之
JAEA-Technology 2015-007, 43 Pages, 2015/03
日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターのウラン濃縮施設には、ウラン濃縮技術開発に使用した核不拡散に係わる機微情報を有する遠心分離機が存在している。この遠心機は希硫酸及び水による超音波洗浄等の湿式除染により部品表面へ付着した放射性物質を分離処理し、処理した廃液中のウランを除去することにより、廃液処理後に発生する澱物の放射能濃度を低減させることで、澱物処理が削減できるかの可能性を検討している。このため、平成19年度より原子力基礎工学研究部門と連携を図り、エマルションフロー法によるウラン抽出分離技術の開発を進めてきている。開発したエマルションフロー法を利用した試験装置について、希硫酸及び水の実廃液を用いた試験を行い、基礎試験で確認した性能が得られるかを検証した。
大谷 洋史; 水井 宏之; 東浦 則和; 坂東 文夫*; 遠藤 伸之*; 山岸 隆一郎*; 久米 恭*
平成25年度公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,16, P. 66, 2014/10
若狭湾エネルギー研究センターは、「ふげん」の受託研究として、イオン交換樹脂を減容安定化処理した後の残渣を用いたセメント混練固化に関する手法の調査及び試験を行い、以下の結果を得た。(1)粉砕による脱気処理を低減容処理灰化樹脂に施した上でセメント混練を行い、膨張の発生が無いことを確認するとともに、セメント混練固化体について各種試験を行い、均質・均一なセメント固化体が得られること及び強度条件も満足することを確認した。(2)脱気処理した低減容処理灰化樹脂を用いたセメント混練物に、化学混和剤(減水剤)を添加することで、流動性が25%以上増すことを確認した。(3)化学混和剤を添加したセメント混練固化体について各種試験を行い、均質・均一なセメント固化体が得られ、強度条件も満足することを確認した。(4)低減容処理灰化樹脂及びセメント混練固化体からの溶出試験を行い、各々、脱気処理及び化学混和剤添加による影響はないこと、セメント混練固化することによって溶出が抑制されることを確認した。以上の結果から、低減容処理灰化樹脂に対して粉砕による脱気処理及び化学混和剤の適用したセメント混練固化体は、廃棄体の技術要件を満たす見通しが得られた。
永野 哲志; 柳瀬 信之; 長縄 弘親; 三田村 久吉; 半澤 有希子; 美田 豊; 菅田 信博; 大橋 裕介; 遠藤 裕治; 松原 達郎
日本原子力学会和文論文誌, 12(4), p.277 - 285, 2013/12
人形峠環境技術開発センターで発生するウラン含有除染廃液を効率的に処理するために、エマルションフロー抽出装置を利用した廃液処理システムを開発した。エマルションフロー抽出装置は、機械的な撹拌なしに大量の廃液を処理できる連続抽出装置である。このシステムでは、鉄を大量に含む希硫酸溶液から第3相を生成することなくウランを選択的に抽出できる、トリノルマルオクチルアミンと1-オクタノールを含むイソオクタン溶液を抽出溶媒として使用する。このシステムを実廃液及び模擬廃液に適用したところ、装置から微細な抽出溶媒が漏えいしないようなマイルドなエマルションフロー条件下で、除染廃液中の90%以上のウランを抽出できることがわかった。
大谷 洋史; 坂東 文夫*; 遠藤 伸之*
平成24年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,15, P. 89, 2013/10
若狭湾エネルギー研究センターは、「ふげん」の受託研究として、イオン交換樹脂を減容安定化処理した後の残渣を用いたセメント混練固化に関する手法の調査及び試験を行い、以下の結果を得た。(1)減容安定化処理中の排気ガス及び処理後の模擬灰化樹脂のダイオキシン濃度を測定し、排出及び処理の基準値を満足することを確認した。(2)事前に浸漬等の前処理をしない模擬灰化樹脂のセメント混練固化試験を実施し、著しい膨張が発生することを確認し、必要な強度条件も満足しないことを再確認した。(3)灰化樹脂の脱気方法を調査・検討し、真空減圧脱気と粉砕による脱気の効果を評価し、粉砕による脱気方法が適当な処理方法であることを確認した。(4)粉砕による脱気方法を施した模擬灰化樹脂のセメント混練固化試験を実施し、均質・均一なセメント混練固化体が得られ、強度条件も満足することを確認した。(5)以上の試験結果及び検討結果から、灰化樹脂に粉砕による脱気処理を施し、セメント混練固化することで、廃棄体の技術要件を満たすセメント混練固化体を得られることを確認し、実機への適応が可能なことの見通しを得た。
峰原 英介*; 遠藤 伸之*
平成23年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター年報,14, P. 49, 2012/10
若狭湾エネルギー研究センターは「ふげん」の受託研究として、使用済イオン交換樹脂等を安全かつ効率的に放射性廃棄物として処理・処分するため導入を計画している減圧酸素プラズマ方式による減容安定化処理方式の調査の一環として、本処理装置の原型となる実証機を用いた低減容処理(以下「1stステージ処理」)後の灰化樹脂について、廃棄体の技術要件等への適合性を踏まえた処分の可能性を調査し、以下の結果を得た。(1)均質・均一固化体の仕様の詳細調査を実施し、1stステージ処理後の灰化樹脂がこれに適合する見通しを得た。(2)減容性能等を把握するため、実樹脂を模擬した樹脂の作製及び1stステージ処理を行い、減容性能等を確認した。(3) 1stステージ処理の灰化樹脂を分析することにより、灰化樹脂中に含まれる成分と減容状況を明確にした。(4) 1stステージ処理の灰化樹脂をセメント固化試験を実施することで、必要とされる強度を満たすための混合割合を明確にし、そこで得られる強度を確認した。(5)上述の試験の結果により、1stステージ処理で得られる灰化樹脂のセメント固化体が、廃棄体の技術要件を満たす見通しを得るとともに、ここで考えられる課題を整理した。
重田 達雄*; 笹瀬 雅人*; 遠藤 伸之*; 長友 仁郎*
平成22年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター年報,13, P. 73, 2011/10
新型転換炉原型炉施設「ふげん」の廃止措置においては、放射能レベルが比較的高い原子炉を水中解体することとしており、原子炉解体時における粉じんをいかに抑制していくかという点が、作業員等の被ばく低減を図るうえで重要となる。熱的切断であるレーザ切断は、切断速度が速く切断幅が狭いことから、工期の短縮化や二次廃棄物発生量の低減が望め、原子炉領域の解体作業へ適用する有力な工法の一つとして検討しているが、レーザ切断時の粉じん挙動に関する知見は得られていない状況にある。このため、今後の解体計画策定や作業員の被ばく低減に向けた検討に資するため、水中切断試験に先立って、気中雰囲気においてレーザ切断時の粉じん挙動試験を実施し、粉じん挙動の基礎データを取得し、切断速度,出力,切断対象材料の材質及び厚さ等の切断条件が気中浮遊物や落下固形物に与える影響を調査した。
重田 達雄*; 天田 健一*; 笹瀬 雅人*; 遠藤 伸之*; 長友 仁郎*
平成21年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター年報,12, P. 78, 2010/10
新型転換炉原型炉施設「ふげん」の廃止措置においては、放射能レベルが比較的高い原子炉を水中解体することとしており、原子炉解体時における粉じんをいかに抑制していくかという点が、作業安全上重要となる。「ふげん」は、炉心を構成する圧力管(Zr-2.5%Nb合金),カランドリア管(Zry-2)にジルコニウム合金が使用されているが、これらの水中切断時における粉じん挙動データにかかわる知見が少ないことから、炉心を構成する材料の水中解体を模擬できる水中切断時粉じん挙動評価試験システムを構築し、粉じん挙動データを取得している。平成22年度は、21年度までに水中熱的切断の代表として実施してきたプラズマ切断工法に引き続き、水中機械切断の代表としてアブレイシブウォータージェット(AWJ)切断工法にて、圧力管,カランドリア管,上部圧力管延長管,炭素鋼及びステンレス鋼の平板材を対象とした切断試験を実施するとともに、プラズマ切断工法の追加試験として、ステンレス鋼,炭素鋼,アルミニウムの平板材を対象とした切断試験を実施し、切断時に発生した気中及び水中浮遊物,沈降固形物の重量測定や成分分析を行った成果を報告する。
重田 達雄*; 天田 健一*; 笹瀬 雅人*; 遠藤 伸之*; 長友 仁郎*
平成20年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究成果報告集,11, P. 87, 2009/11
新型転換炉原型炉施設「ふげん」の廃止措置においては、放射能レベルが比較的高い原子炉を水中解体することとしており、原子炉解体時における粉塵をいかに抑制していくかという点が、作業安全上重要となる。「ふげん」は、炉心を構成する圧力管(Zr-2.5%Nb合金),カランドリア管(Zry-2)にジルコニウム合金が使用されているが、これらの水中切断時における粉塵挙動データが少ないことから、炉心を構成する材料の水中解体を模擬できる水中切断時粉塵挙動評価試験システムを構築し、粉塵挙動データを取得している。2009年度は、2008年度に実施した圧力管とステンレス鋼管を対象とした水中熱的切断試験に引き続き、カランドリア管を対象とした試験及び試験体形状にかかわる影響調査試験を実施し、気中及び水中への粉塵移行率は、圧力管やステンレス鋼管と同様に切断速度とプラズマガス種の影響が大きいことがわかった。
重田 達雄*; 安 隆己*; 遠藤 伸之*; 長友 仁郎*
若狭湾エネルギー研究センター10周年記念誌, P. 126, 2008/11
新型転換炉原型炉施設「ふげん」の廃止措置計画において放射能レベルが比較的高い原子炉は、水中解体することとしており、原子炉解体時における粉塵をいかに抑制していくかという点が、作業安全上重要となる。また、「ふげん」は、炉心を構成する圧力管(Zr-2.5%Nb合金),カランドリア管(Zry-2)等の特徴的な材料が使用されているが、それらの材料の水中切断時における粉塵挙動に関する知見が乏しい。このため、これら材料の水中解体を模擬できる水中切断時粉塵挙動評価試験システムを昨年度に構築した。今年度は圧力管(Zr-2.5%Nb合金)と比較用に圧力管模擬材(SUS304製)を対象とした水中プラズマ切断試験を実施し、次のような成果を得た。切断速度や使用ガス等7種類のパラメータを変化させて試験を行った結果、気中や水中への粉塵移行率についてはおもに切断速度とプラズマガス種の影響が大きいことがわかった。また、圧力管と圧力管模擬材の気中粉塵移行率は、ほぼ一致することを確認し、(財)電力中央研究所の先行試験で得られた評価式を用いることにより、気中粉塵移行率を保守側に評価できることを確認した。
佐藤 大樹; 高橋 史明; 遠藤 章; 大町 康*; 宮原 信幸*
Journal of Radiation Research, 49(5), p.503 - 508, 2008/09
被引用回数:7 パーセンタイル:68.96(Biology)中性子の生物影響評価において、生物体内での二次粒子生成を含めた放射線挙動の情報は重要である。本研究ではモンテカルロシミュレーション技術を応用することにより、中性子被ばくにおける生物体内の放射線輸送及びエネルギー沈着過程を解析した。さまざまな照射条件及び照射対象に対する荷電粒子種毎の吸収線量や沈着エネルギーの分布を、汎用粒子輸送コードPHITSを用い計算した。本研究で示すエネルギー沈着過程の微視的な解析は、PHITSのイベントジェネレータモードにより実現されたものであり、従来の線量計算手法では不可能であった。サイズの異なる球ファントムへの中性子照射シミュレーションから、電子の吸収線量への寄与が、ファントムのサイズ増加及び照射中性子のエネルギー減少に伴い増加することを明らかにした。また、マウスのボクセルファントムへの2.0MeV中性子照射により、マウス体内では吸収線量は均一に分布し、おもに荷電重粒子によりエネルギーを沈着することを示した。これらの計算を通して、モンテカルロシミュレーションが、中性子被ばくにおける電子及び重荷電粒子による線量寄与の解析に有用であることがわかった。
重田 達雄*; 安 隆己*; 遠藤 伸之*; 長友 仁郎*
平成18年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究成果報告集,9, P. 84, 2007/09
日本原子力研究開発機構「ふげん」の廃止措置計画においては、原子炉解体時の切断粉塵の周辺雰囲気への移行挙動を明らかにするとともに、それらをいかに抑制できるか、作業安全の評価上重要となる。本研究は、この解体粉塵抑制を目的として、圧力管及びカランドリア管の切断試験が可能な水中切断時粉塵挙動評価試験システムを構築した。本試験システムを使用して、ステンレス(SUS304)材を模擬材料として予備試験を実施し、原子炉本体の構造材の水中切断を模擬する機能や切断粉塵の気中・水中の浮遊状況や沈降状況の測定・分析機能等について所要の機能を具備していることを確認した。
高城 啓一*; 田中 良和*; 畑下 昌範*; 遠藤 伸之*
平成18年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究成果報告集,9, P. 95, 2007/09
低中レベル放射線の生物学的効果を直接反映した簡易な測定装置並びにその測定法を開発することを目的として、遺伝子発現を検出・利用するバイオセンサーの開発を行っている。昨年度からの継続課題として、2007年度は酵母細胞に対する50Gy, 300Gy、及び500Gyのプロトン照射を行い、それらの線量ごとにDNAマイクロアレイ解析を行った。その結果、各々の照射試料中から遺伝子発現に差の認められる複数の候補遺伝子を得ることができた。DNAデータベースの検索を行った結果、今回得られた候補遺伝子群は、個々の遺伝子についてより詳細な遺伝子発現動向を調べる必要があることが示唆された。
伊藤 慶文*; Batchuluun, C.*; 安田 啓介*; 石神 龍哉*; 遠藤 伸之*
平成18年度財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究成果報告集,9, p.27 - 30, 2007/09
化学処理を伴うガスクロマトグラフィ・質量分析法(GC/MS法)を金属中に含まれるHe原子量計測のために適用した。He含有金属小片サンプルの作製には、200kVイオン注入装置を使用した。容積約36cc(又は約9cc)のH型反応管内の1気圧窒素雰囲気でHe含有Cu小片を0.5ccの20%硝酸水溶液に浸し溶解後、Heを含むガスを採取した。GC/MS装置でHeを分析した結果、金属に含まれるHe個数が10個から10
個の範囲で、検出されたHe強度と注入したHe原子数の間には良い比例関係が示された。
遠藤 暁*; 田中 憲一*; 高田 真志*; 鬼塚 昌彦*; 宮原 信幸*; 佐藤 達彦; 石川 正義*; 前田 直子*; 早渕 直文*; 静間 清*; et al.
Medical Physics, 34(9), p.3571 - 3578, 2007/09
被引用回数:7 パーセンタイル:71.46(Radiology, Nuclear Medicine & Medical Imaging)重粒子線治療における線量評価において、荷電粒子による被ばく線量は精度よく測定されているが、2次中性子による被ばく線量を測定した例はほとんどない。したがって、本研究では、290MeV/nの炭素ビームをアクリルファントムに照射したときの2次中性子線量分布をTEPCを用いて測定した。その結果、重粒子線治療における中性子被ばく線量の寄与はそれほど大きくないことがわかった。また、測定値を粒子輸送計算コードPHITSによるシミュレーション結果と比較したところ、比較的よい一致が得られた。
佐藤 大樹; 高橋 史明; 遠藤 章; 大町 康*; 宮原 信幸*
JAEA-Conf 2007-002, p.59 - 65, 2007/02
現在、中性子の生物影響評価にはマウスをはじめとする動物実験から得られたデータが利用されている。このデータを適切にヒトに応用するためには、マウスとヒトの解剖学的な構造差を考慮した解析が必要である。本研究では、マウスの幾何形状を精密に再現した数値モデルと粒子輸送シミュレーションコードを用いて、さまざまなエネルギーの中性子照射における体内放射線場の特性を解析する手法を確立した。これにより、マウスの中性子照射実験データのより詳細な解析が可能となった。
遠藤 伸之*
若狭湾エネルギー研究センター第7回研究報告会予稿集, p.9 - 12, 2006/02
電子スピン共鳴法を用いた放射線線量計測法の確立を目指し、基礎的な研究としてカルシウム塩粉末に線を照射することで生成する安定ラジカルをESR装置で測定し、精密な信号解析を行い、高感度化を目指した線量評価特性の調査を実施した。