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兼保 直樹*; 忽那 周三*; 飯田 健次郎*; 眞田 幸尚; 田尻 拓也*
Environmental Science & Technology, 56(17), p.12036 - 12044, 2022/09
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Engineering, Environmental)福島第一原子力発電所事故で放出された放射性核種は、日本の山間部において標高に依存した地表汚染を引き起こした。特徴的な汚染プロファイルを形成した雲水沈着の可能性を探るため、全国に配置された花粉センサーのデータを分析した。散乱光の偏光を利用し、スギ花粉と水滴を識別した。先行研究で表面汚染を模擬した3月15日には、Cs表面沈着域の外側に高い飛沫数密度の密雲が観測され、センサーサイトが雲層中に浸されていることが示された。一方、表面汚染領域と重なる高度約570-840mでは、適度な数密度の雲粒が測定された。雲水組成の鉛直勾配に関する既存の知見を考慮すると、汚染された雲粒は、中程度の雲粒数密度が測定された雲底付近に局在していることが示唆された。この垂直分布の形成過程として、雲底と山の斜面との接点で雲水が沈着して表面汚染が集中的に発生し、下降する雲底が汚染域を形成していることが提案された。本研究は、これまで明らかにされていなかった放射性核種の沈着過程を明らかにするものである。
眞田 幸尚; 堅田 元喜*; 兼保 直樹*
Isotope News, (759), p.18 - 21, 2018/10
福島第一原子力発電所事故直後から継続的に行われてきた、東日本における有人ヘリを用いたモニタリングのデータを活用し、地上からの観測が難しい山岳地域の高線量地帯での標高と空間線量率との関係をWSPEEDI-II(大気拡散シミュレーション)による再現計算結果と比較しながら、地形と放射性セシウム沈着過程の関係について解説する。
眞田 幸尚; 堅田 元喜*; 兼保 直樹*; 中西 千佳*; 卜部 嘉*; 西澤 幸康*
Science of the Total Environment, 618, p.881 - 890, 2018/03
被引用回数:22 パーセンタイル:60.8(Environmental Sciences)福島第一原子力発電所事故による放射性物質の環境中への放出の再現はエアロゾルの沈着に関する詳細な情報を提供する。本論文では、複雑な山地の地形における、事故の間に放出される放射性セシウムの高度の特徴を分析した。分析には、有人ヘリを用いた航空機モニタリングのデータ及びWSPEEDI-IIによる再現結果を利用した。放出源から遠い場所におけるWSPEEDI-IIの結果は、航空機モニタリングの結果とよく整合したが、近い場所での再現性は悪かった。これらの事実から、エアロゾルの沈着過程に関する模式図を構築した。
眞田 幸尚; 中西 千佳*; 卜部 嘉*; 兼保 直樹*; 堅田 元喜*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故により放射性物質が周辺環境に沈着した。放出された放射性核種の分布と沈着過程には関係性があると考えられ、そのメカニズムの解明は大気中での物質移動の理解を深め、予測及び再現計算の精度向上につながると考えられる。地形と放射性物質の分布の関係については、地上のサンプル測定や人による測定では断片的な情報しか得られていないため、全貌は明らかとなっていない。そこで、本研究では、事故直後から行われている有人ヘリを用いた航空機モニタリングのデータに着目した。実際には、特徴的な沈着地域ごとに解析地域を設定し、航空機モニタリング結果から得た標高と線量率との関係と放射性セシウムの大気拡散計算結果を比較しながら、それぞれのエリアでの沈着過程について考察を行った。