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論文

Solvent extraction of selenium in nitric acid; Evaluation of multiple extractants and proposal of a novel separation process

伊藤 健吾*; 川上 貴大*; 加藤 千図*; 福谷 哲*; 松村 達郎; 藤井 俊行*

Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 333(10), p.5183 - 5189, 2024/10

 被引用回数:0

高レベル廃液からのウラン、プルトニウム、マイナーアクチノイド及び希土類元素の分離プロセスで使用される複数の抽出剤を用いて、硝酸溶液からのSe(VI)の溶媒抽出挙動を調べた。すべての抽出剤が分配比$$<$$1であったことから、プロセス中においてSeは残留水溶液中に残存することが明らかとなった。一方、希硝酸($$<$$ 2M HNO$$_{3}$$)、有機相としてオクタノール、濃硝酸(8M HNO$$_{3}$$)中において、抽出剤o-フェニレンジアミンではSeの分配比は1以上であった。濃硝酸(8M HNO$$_{3}$$)で逆抽出したところ、Seの新しい単一分離プロセスと回収の可能性が示唆された。

口頭

新規抽出剤を用いたユーロピウムの溶媒抽出特性と抽出クロマトグラフィーによる分離・回収

大津 公亮*; 加藤 千図*; 池野 将矢*; 齋賀 忠也*; 二瓶 佑哉*; 福谷 哲*; 松村 達郎; 藤井 俊行*

no journal, , 

分離変換技術の開発において、MA分離は重要な課題である。これまで用いられていたTetradodecyldiglycolamide(TDdDGA)は3価のマイナーアクチノイドMAの回収に有効であるが、MAと共に抽出されるイットリウム(Y)やユーロピウム(Eu)の逆抽出が困難であることが課題の1つとなっている。本研究では、TDdDGAと分子骨格が同じで側鎖に枝分かれ構造を持つ新規抽出剤Tera-2-ethylhexyldiglycolamide(TEHDGA)を用いて溶媒抽出法と抽出クロマトグラフ法によりEuの抽出挙動を分析し、TEHDGAの基本性能を評価した。その結果、硝酸系においてはEu:TEHDGA=1:2で錯体を形成していることを示し、さらに抽出クロマトグラフ法によってEuが有効に吸着されることを明らかにした。

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