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大宅 薫*; 井内 健介*; 菊原 康之*; 仲野 友英; 河田 純*; 川染 勇人*; 上田 良夫*; 田辺 哲朗*
Journal of Plasma and Fusion Research SERIES, Vol.8, p.419 - 424, 2009/09
CH, CH及びCHのプラズマ対抗壁近傍での輸送と再たい積をEDDYコードを用いて調べた。計算結果では、CH及びCHはCHと比較して発生場所の近傍に再たい積することが示された。これはJT-60Uでの分光測定結果と定性的に一致する。また、EDDYコードで計算されたCの発光に対するCHの電離事象数及びCHの発光に対するCHの電離事象数は電子温度が10eV以上の範囲ではJT-60Uでの分光測定結果と定量的に一致した。
錦野 将元; 川染 勇人*; 永島 圭介
Japanese Journal of Applied Physics, 47(2), p.983 - 985, 2008/02
被引用回数:7 パーセンタイル:29.67(Physics, Applied)軟X線レーザー(波長13.9nm)を位相型フレネルゾーンプレート(FZP)により集光し軟X線サブミクロンビームの生成を行った。用いたFZPは、厚さ50nmのSiN基盤上に厚さ250nmのPMMAを材質として形成されている。FZPの直径は500m、最外殻幅は280nm、波長13.9nmに対する焦点距離は10mmであり、集光効率は約20%である。ナイフエッジスキャン法を用いて生成したビーム径の計測を行った結果、集光径は500nm(半値)程度で回折限界の約2倍程度まで集光していることを確認した。このときの集光強度は約1E11W/cmと見積もられ、実験配置・軟X線レーザーの高出力化により約1E12W/cm程度まで集光強度を上げることができると考えられる。
錦野 将元; 田中 桃子; 川染 勇人; 河内 哲哉; 佐々木 明; 長谷川 登; 越智 義浩; 岸本 牧; 永島 圭介; 大西 直文*
AIP Conference Proceedings 827, p.499 - 504, 2006/04
光量子科学研究センターでは2個のターゲットを用いるダブルターゲット方式により従来よりも高コヒーレントなX線レーザーの生成に成功した。この高コヒーレントX線レーザーを応用研究に利用するために増幅ターゲットのプラズマ長を長くしたりレーザー照射方式を進行波励起に変更することにより増力化に関する実験を行った。この増力化実験により高コヒーレントX線レーザーの空間的な発散角は大きくなったが、その出力は最大約1マイクロジュールとなった。この高コヒーレントX線レーザーは、単色性・高輝度・短パルスという優れた特性も持つため、X線顕微鏡やX線干渉計測などの応用研究への利用が期待されている。そこで固体表面や高密度レーザープラズマの高空間分解計測を目的としたマッハ・ツェンダー型のX線レーザー干渉計測法の開発を行った。過渡励起方式によって発生させた数psのパルス幅を持つ波長13.9nmのX線レーザー光を透過型回折格子に透過させて2つのビームに分け、その後ミラーにより2つのX線レーザービームを重ね合わせてできたX線干渉像の様子を計測することができた。今後、高空間分解の干渉計測法としてバイミラーを使った干渉計測法や軟X線ホログラフィなどの計測手法と比較し、高空間コヒーレンスを利用した計測法を開発していく予定である。
河内 哲哉; 永島 圭介; 岸本 牧; 長谷川 登; 田中 桃子; 越智 義浩; 錦野 将元; 川染 勇人; Tai, R.; 並河 一道*; et al.
Proceedings of SPIE's International Symposium on Optics and Photonics 2005, Vol.5919, p.59190L_1 - 59190L_11, 2005/09
原研におけるX線レーザー開発の現状について報告する。波長13.9nmのニッケル様銀レーザーの応用実験については、X線スペックルを用いた強誘電体の微視的なクラスター構造についての観測や、内殻電子の光イオン化についての実験について紹介する。X線レーザーの高品質化については、高次高調波を種光としてネオン様マンガンレーザー(波長23.6nm)の時間的にコヒーレントなX線レーザーを発生させたことについて報告する。また、現在開発中のX線レーザー発生用高繰返しガラスレーザー(繰返し数0.1Hz)についての紹介も行う。
錦野 将元; 川染 勇人; 田中 桃子; 岸本 牧; 長谷川 登; 越智 義浩; 河内 哲哉; 永島 圭介
IPAP Conference Series 7 (Proceedings of 8th International Conference on X-ray Microscopy (XRM 2005)), p.423 - 425, 2005/00
光量子科学研究センターでは2個のターゲットを用いるダブルターゲット方式により従来よりも高コヒーレントなX線レーザーの生成に成功した。その後の増力化実験により高コヒーレントX線レーザーの空間的な発散角は大きくなったが、その出力は最大約1マイクロジュールとなった。物質の微細構造や高密度プラズマのダイナミクスをプローブ光により高空間分解で計測する場合、より短波長のX線領域の光をプローブ光とする必要があり、また、この高コヒーレントX線レーザーは、単色性・高輝度・短パルスという優れた特性も持つためX線顕微鏡やX線干渉計測などの応用研究への利用が期待されている。そこで本実験では固体表面や高密度レーザープラズマの高空間分解計測を目的としたマッハ・ツェンダー型のX線レーザー干渉計測法の開発を行った。過渡励起方式によって発生させた数psのパルス幅を持つ波長13.9nmのX線レーザー光を透過型回折格子に透過させて2つのビームに分け、その後ミラーにより2つのX線レーザービームを重ね合せてできたX線干渉像の様子を計測することができた。今後、高空間分解の干渉計測法としてバイミラーを使った干渉計測法や軟X線ホログラフィ等の計測手法と比較し、高空間コヒーレンスを利用した計測法を開発していく予定である。
錦野 将元; 田中 桃子; 大西 直文*; 河内 哲哉; 永島 圭介; 川染 勇人; 岸本 牧; 長谷川 登; 越智 義浩
no journal, ,
ダブルターゲット方式により得られた高空間コヒーレントなX線レーザーを応用研究に利用していくために、X線レーザーの高出力化に関する研究を行った。2番目の増幅ターゲットのプラズマ長を長くしたり、レーザーの照射方式を進行波励起に変更することにより高コヒーレントX線レーザーの出力を最大約1マイクロジュールとすることができた。この高コヒーレントX線レーザーは、単色性・高輝度・短パルスという優れた特性を持つため、X線顕微鏡,X線スペックル計測やX線干渉計測などの応用研究への利用が期待されている。本発表では、ダブルターゲットX線レーザーの高出力化に関する実験やX線レーザープラズマ媒質の生成における2次元シミュレーションの結果、及び、X線レーザーの利用実験の結果について述べる。
河内 哲哉; 長谷川 登; 田中 桃子; 越智 義浩; 錦野 将元; 川染 勇人; 助川 鋼太*; 岸本 牧; 永島 圭介
no journal, ,
原子力機構におけるプラズマX線レーザーの最近の研究について報告する。X線レーザーの利用研究については強誘電体表面のX線スペックル実験の最新の成果について報告する。またX線レーザー開発に関しては、現在よりもよりコンパクトなX線レーザー装置を実現する可能性を持った斜入射励起方式を用いて励起エネルギー2J以下で実効的な18.8nm線の増幅を行った結果を報告する。さらに現在開発中の高繰返しガラスレーザーの整備状況について報告する。
錦野 将元; 川染 勇人; 田中 桃子; 岸本 牧; 長谷川 登; 越智 義浩; 河内 哲哉; 助川 鋼太; 山谷 寛; 永島 圭介; et al.
no journal, ,
光量子ビーム利用研究ユニットでは、波長13.9nm,時間幅約8ps,発散角0.2mradの空間フルコヒーレント軟X線レーザーの発振に成功した。この高コヒーレントX線レーザーは、単色性・高輝度・短パルスという優れた特性を持つため、X線顕微鏡,X線スペックル計測やX線干渉計測などの応用研究への利用が期待されている。このX線レーザービームを軟X線光学素子を用いて集光し1ミクロン以下の大きさのX線ビームの生成実験を行った。数値計算の結果では約300nm程度の大きさまで集光が可能である。このようなサブミクロンのX線光源を利用したフーリエ変換ホログラフィ実験や金属や生物細胞への局所照射などの応用実験を計画している。本発表では、フレネルゾーンプレートを使用したX線レーザーの集光実験の結果やそれを利用したフーリエ変換ホログラフィ実験について述べる。