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松井 邦浩; 辺見 努; 小泉 徳潔; 中嶋 秀夫; 木村 諭*; 中本 一成*
低温工学, 47(3), p.166 - 171, 2012/03
ITERのTFコイルには、NbSn素線を用いたケーブル・イン・コンジット(CIC)導体が使用される。巻線され熱処理されたTF導体は、ITER運転中にTFコイルに加わる巨大な電磁力を支持する構造体であるラジアル・プレート(RP)の溝に挿入される。一方、TF導体のようなCIC導体では、Nb
Sn素線とジャケットの熱収縮率の違いから熱処理によりその長さが変化する。この導体長さの変化は、TF導体のRP溝への挿入を困難とするとともに、巻線の形状を変化される可能性があるため、これらを事前に把握する必要がある。著者らは、TF導体及びTF導体を用いた1/3規模巻線の熱処理試作を実施した。その結果、熱処理による直状のTF導体の伸び量は0.064%、曲線状のTF導体では0.074%と評価できた。また、熱処理によって1/3規模巻線の形状が変化したものの、これを設計形状へと矯正した場合でも導体の超電導性能にほとんど影響を及ぼさないことを明らかにした。
鈴木 大輔; 國分 陽子; 桜井 聡; Lee, C. G.; 間柄 正明; 井口 一成*; 木村 貴海
International Journal of Mass Spectrometry, 294(1), p.23 - 27, 2010/06
被引用回数:41 パーセンタイル:86.75(Physics, Atomic, Molecular & Chemical)サブピコグラムから数十ピコグラムのウランの同位体比を精確に測定するために、表面電離型質量分析装置による新しい同位体比測定法、「連続昇温法」を開発した。本法は、試料が蒸発している間すべてのシグナルを測定するが、その中で高いシグナルのみを同位体比算出に利用する。それに加えて、測定条件及び同位体比算出法を標準化することにより、試料量や測定者の経験によらず、高い再現性で分析できる。さらに、質量分別効果の正確な補正も可能である。同位体標準試料のU/
U比を、本法及びこれまで使われていた従来法、トータルエバポレーション法で測定したところ、試料量が多い場合は、3つの手法の測定結果に差は見られないが、サブピコグラムの試料を測定した場合、本法の測定結果が最も精確であった。本法は、極微量の試料の同位体比測定法として、さまざまな分野でその適用が期待される。
七山 太*; 山口 龍彦*; 中西 利典; 辻 智大*; 池田 倫治*; 近藤 康生*; 三輪 美智子*; 杉山 真二*; 木村 一成*
no journal, ,
南海トラフ巨大地震によって沈降が予測されている宿毛臨海低地において沖積コアを採取し、LGMの開析谷を埋積する沖積層の特徴と堆積シークエンスの検討を実施した。松田川開析谷はLGMに形成され、その後の後氷期海進により、9.8kaに標高-30mに海水が到達し、エスチュアリー環境へと変化した。その後も海水準は上昇し続けて内湾泥底環境となり、7.5kaに最高水深時となった。7.3kaに起こった南九州の鬼界カルデラ噴火により、給源に近い宿毛湾周辺においてもK-Ah火山灰が厚く降灰し、その直後に大規模なラハールが発生した。その直後から水中二次堆積物が急激に堆積した。7.0ka以降にデルタの成長が他の地域に先行して活発化したが、これは大規模なK-Ah火山灰の影響と考えられる。SKMコアから得られた過去1万年間の海面変動情報に基づくならば、宿毛湾地域は南海トラフ巨大地震によって一時的に地盤沈下するものの、長期的に見るとそれらの沈降量は相殺されると理解される。