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口頭

小規模デルタの形成過程における暴浪及び洪水流の役割

北沢 俊幸*; 重野 聖之*; 小板橋 重一*; 宮坂 省吾*; 新里 忠史; 保柳 康一*

no journal, , 

沿岸域における地質環境の長期的変遷を描くうえでは、沿岸域で典型的に発達する地層の形成プロセスを把握することが重要となる。高海水準期の河口にはデルタが発達し、河口から離れた地点には浜堤平野が発達することが多い。デルタ堆積物及び浜堤平野堆積物は、それぞれ河川の営力及び波浪の営力が強く作用して形成される。河口から少し外れたデルタ周辺部では、ストーム時には暴浪と洪水流の双方が作用して地層が形成されると考えられるものの、その形成過程の詳細はこれまで明らかではなかった。本報告では、堆積相解析の結果に基づき、デルタ周辺部での地層の形成過程における暴浪(波浪の営力)と洪水流(河川の営力)の役割について検討した。その結果、対象とした更別層の堆積当時は高海水準期で、海域は東もしくは北東に広がっていた。沿岸域は波浪と河川(暴浪と洪水流)の影響を強く受け、小規模デルタとその脇には浜堤平野が発達していた。今後、以上の解析結果に基づいて、更別層堆積当時の古環境を復元していく予定である。

口頭

Storm-influenced tiny delta

北沢 俊幸; 重野 聖之*; 小板橋 重一*; 宮坂 省吾*; 新里 忠史; 保柳 康一*

no journal, , 

長期的な地質環境変化を把握するうえで沿岸域の堆積現象を理解することは重要である。高海水準期の河口には一般的にデルタが発達する。デルタはストームイベント中には暴浪や洪水流により影響を受けると考えられるが、その堆積相の詳細な特徴はわかっていない。そこでわれわれはストームの影響を受けた小規模デルタ堆積物に残される堆積相について研究した。対象とした地層は、日本の最北部の幌延地域に分布する、下部更新統更別層である。調査露頭では、デルタと浜堤平野の沖への前進によって形成された上方浅海化サクセッションが発達する。またその中には次の4つの堆積相からなるストームイベント堆積物も観察される。(A)ハンモック状斜交層理の発達した細粒砂層。(B)ウェーブデューンリップル葉理(波長80cm以下)の発達した砂礫層。(C)複合流デューンリップル葉理(波長160cm以下)の発達した砂礫層。(D)泥層(厚さ9cm以下)。デルタ堆積物中には、一連のストームイベントによって堆積したストームイベントシーケンスが認められ、B-D型(水深20-13.5m), A-B-D型(水深16.5-13.5m), A-C-D型(水深13.5-11.5m), C-D型(水深13.5-7m)の4タイプに分類される。これらタイプの違いは、ストームイベントの規模や水深の違いによると考えられる。これらのタイプ分けは世界の他地域に分布する現世デルタや過去の地層にも適用できる可能性がある。

口頭

北海道北部、幌延地域における地形発達史

新里 忠史; 重野 聖之*; 宮坂 省吾*; 小板橋 重一*

no journal, , 

地層処分システムの長期的な安全性を評価するためには、数万年以上の期間をかけて進行する自然現象を考慮して地質環境の長期的な変化を推定することが重要である。本研究では、北海道北部の幌延地域を事例として、過去から現在までの地質学的変遷(地史)を明らかにし、それに伴う地質環境の変遷を推定するというアプローチのもと、まず、空中写真判読、地形・地質調査、放射性炭素年代測定及び花粉分析を実施し、それらの結果に基づいて地形発達史を検討した。その結果、幌延地域に分布する地形はその形態的特徴や成因により大きく8種類に区分することができ、同地域の地形変化は外因としての気候変動とともに、地形形成場としての表層地質に規制されて変遷してきたことが明らかとなった。

口頭

北海道北部地域幌延町に分布する下部更新統更別層のシーケンス層序

北沢 俊幸; 重野 聖之*; 小板橋 重一*; 宮坂 省吾*; 新里 忠史; 保柳 康一*

no journal, , 

地質環境の長期的変遷を描くうえでは、まず地層の成因を明らかにすることが重要である。シーケンス層序学は、地層や地層境界をあるまとまりとして捉えてその時間的・空間的分布を簡潔に表すことができる概念で、今や地層の成因、特に海水準変動との関連を記述する際の共通言語となっている。本報告では、北海道北部地域の幌延町に露出する前期更新世の更別層下部の成因を明らかにするため、堆積相解析及びシーケンス層序学的検討を行った。調査露頭では同層は明瞭な侵食面により便宜的に上位層と下位層に分けられる。堆積相解析から、下位層は高海水準期にデルタと浜堤平野が沖に向かって前進することによって堆積し、上位層は低海水準期から海進期にラグーンが陸方向へ移動することによって堆積したと推定した。下位層と上位層の間の侵食面は低海水準期における開析谷だと推定される。すなわち下位層と上位層はそれぞれが堆積シーケンスであり、その間の侵食面はシーケンス境界である。推定されるデルタの前進方向が現在の内陸方向であることから、更別層下部堆積当時には現在の内陸部まで達するような大きな湾が存在した可能性があるが、今後さらに広域的な調査を行うことで詳細な古環境を検討していく予定である。

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