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Carter, L. M.*; Crawford, T. M.*; 佐藤 達彦; 古田 琢哉; Choi, C.*; Kim, C. H.*; Brown, J. L.*; Bolch, W. E.*; Zanzonico, P. B.*; Lewis, J. S.*
Journal of Nuclear Medicine, 60(12), p.1802 - 1811, 2019/12
被引用回数:18 パーセンタイル:80.86(Radiology, Nuclear Medicine & Medical Imaging)従来の内部被ばく研究では、CT画像などに基づき構築したボクセル人体ファントムを適用し、線量評価データを解析することが一般的であった。しかし、皮膚や膜状組織などをより精密に表現できるポリゴンメッシュ人体ファントムの開発が進められており、内部被ばく研究でもこのファントムを用いた評価が要求されている。しかし、モンテカルロ放射線輸送計算コードにこのファントムを取り込んで計算を行うことは、コードに精通していない場合は難しい現状となっている。そこで、PHITSの使い方に関する詳しい知識を持たないユーザーでも、このファントムを用いた内部被ばく線量計算が簡単にできるツールPARaDIMを開発した。このツールでは、グラフィカルインターフェースにより、使用する四面体メッシュファントムの選択や臓器毎の放射性核種の設定、そしてPHITSの実行が操作できる。このツールを用いた実行例をいくつか示し、先行研究との比較を行うことで、本ツールの有用性を確認した。
El-Jaby, S.*; Tomi, L.*; Sihver, L.*; 佐藤 達彦; Richardson, R. B.*; Lewis, B. J.*
Advances in Space Research, 53(5), p.810 - 817, 2014/03
被引用回数:2 パーセンタイル:18.9(Engineering, Aerospace)国際宇宙ステーション(ISS)では、組織等価比例計数管(TEPC)を用いてその内部の周辺線量当量が常時モニタリングされているが、TEPCの測定値より乗組員の実効線量当量を簡便に導出する手法はこれまで存在しなかった。そこで、本研究では、PHITSを用いて計算した銀河宇宙線と捕捉陽子線のアルミ遮へい体内でのフラックスと、陽子・中性子・粒子に対する線量換算係数より、周辺線量当量から実効線量当量に変換する手法を構築した。この手法を用いた解析により、ISS乗組員の実効線量当量は、TEPCで測定した周辺線量当量よりも10%から30%低く、その大部分は銀河宇宙線による寄与であることが分かった。
El-Jaby, S.*; Lewis, B. J.*; Tomi, L.*; Sihver, L.*; 佐藤 達彦; Lee, K. T.*; Johnson, A. S.*
Proceedings of IEEE Aerospace Conference 2013 (Internet), 18 Pages, 2013/03
国際宇宙ステーション(ISS)の軌道と太陽活動周期から、ISS内に滞在する宇宙飛行士の被ばく線量を評価する半経験モデルISSCREMを開発した。本モデルは、組織等価ガス比例計数管(TEPC)で測定した銀河宇宙線(GCR)及び捕捉放射線(TR)による実用線量当量を、それぞれ精度10%及び20%の範囲内で再現することが可能である。また、報告者が行った放射線輸送計算コードPHITSを用いた解析結果と組合せることにより、宇宙飛行士のリスク評価で必要となる実効線量当量も導出することができる。