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久野 祐輔; 佐藤 宗一; 大野 栄一*; 舛井 仁一
Analytical Sciences, 9(2), p.195 - 198, 1993/00
被引用回数:5 パーセンタイル:26.83(Chemistry, Analytical)核燃料再処理における高放射性廃液系溶液中(HRLW)のSrを迅速かつ正確に定量する方法を検討した。HRLW中のSr濃度が高いこと、およびSrがアルカリ沈澱しないことという利点を利用し、簡易沈澱分離-チェレンコフ計測法により定量を試みた。Sr, Y各担体および鉄を添加した後、性状をアルカリに変え、鉄とともにYを含む大部分の核分裂生成物(FP)を共沈除去した。上澄溶液中から炭酸塩として沈澱分離されたSrは、分離後約2時間放置されたのち、周囲を0.2mmのSUSおよび水で覆われたバイアルに詰められ、直接チェレンコフ光を測定することにより定量した。FPの線による妨害はなく、5%以内の精度で定量が可能である。全工程に要する時間は3時間以内であった。
黒沢 明; 阿部 勝男; 北川 修; 久野 祐輔; 舛井 仁一
第15回保障措置と核物質管理シンポジウム, 0 Pages, 1993/00
使用済燃料溶解液中のウランおよびプルトニウムを、迅速かつ正確に非破壊測定できる装置を開発した。本装置の測定原理は、K-エッジ・デンシトメトリ(KED)法によりウラン濃度を測定し、エネルギ分散型蛍光X線(XRF)法でU/Pu比を測定することにより、ウランとプルトニウム両者の濃度を求めるものである。本装置は、遮へい体内に設置されたX線発生装置と2台のHP-Ge検出器およびフロータイプ試料セルとコリメータからなる測定部と、マルチチャネル・アナライザと電子回路部、コンピュータで構成される。東海再処理工場における入量計量試料を用いて検討を行った結果、測定時間1000秒での10回測定の繰り返し精度は、KED法によるウラン濃度測定(約200g/l)では0.2%、XRF法によるプルトニウム濃度測定(約1g/l)では2%と良好な結果が得られた。
佐藤 宗一; 西田 恭輔; 久野 祐輔; 舛井 仁一; 山内 孝道; 山村 修
GLOBAL '93, 0 Pages, 1993/00
再処理工場から排出される高放射性廃液からのアクチニド元素を回収することは、廃棄物処理処分の見地から数年来求められてきた。再処理工場では、アルゴンヌ国立研究所から提案されているOctly(phenil),N,N,diisobutyl carbomoly methyl phosphine oxide(CMPO)を用いて、アクチニド元素のような長半減期元素を他の核分裂生成物から分離するための検討を行ってきた。また、CMPOを用いて、東海再処理工場の高放射性廃液からアクチニド元素(U,Np及びAm)の分離試験を行った。本検討の結果、アクチニド元素の回収案として次の方法が提案できる。Npは、主プロセスの加温により、プロダクト流へ移行させる。また、他のアクチニドは、HAWよりもむしろラフィネート流からCMPO/TBP-ドデカンにより回収する。Npも場合によっては、上記CMPO/TBP-ドデカンプロセ
久野 祐輔; 雛 哲郎; 舛井 仁一
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(9), p.919 - 925, 1993/00
硝酸系におけるアルファ放射線分解による水素ガスおよび酸素ガスの生成について調べた。得られた結果は次の通りである。(1)Pu(IV)の存在は水素発生G値に関与する。Cm-HNO溶液で得られたG値とPu(IV)-HNO溶液におけるG値には差が観測されているが、この差はプルトニウム自体の寄与により説明できる。(2)プルトニウムの酸化状態の違い(Pu(VI)/Pu(IV))は水素発生において有意には影響しない。(3)硝酸プルトニウム溶液における水素発生は液の深さに依存する。ただしその効果はガンマ照射において観測されたものに比べ明らかに小さい。(4)対象溶液中の主要なOHスカベンジャーであると考えられる非解離硝酸およびPu(IV)により同液深効果を近似的に記述できることから、同効果はOHとH間の反応と考えることができる。(5)硝酸プルトニウム溶液における酸素発生G値は、およそCm
久野 祐輔; 佐藤 宗一; 舛井 仁一
Analytica Chimica Acta, 270(1), p.181 - 186, 1992/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Analytical)再処理工場から排出されるオフガス中に含まれる129Iは、アルカリスクラバ、銀フィルタによりその大部分が除去されることが確認されている。しかし、上記フィルタ直後のよう素濃度を常時オンラインでモニタできればより確実な工程管理が可能となる。そのため、高感度かつ常時モニタ可能であるレーザー光源を用いたよう素モニタの開発を行ったので発表する。オフガス中のよう素は、有機、無機両者の形態で存在するが、測定に先立ち紫外線を照射することにより無機よう素への転換を図った。無機よう素はアルゴンレーザーの514.5nmの光を励起光とした蛍光光度法により測定可能であるが、対象となるオフガス工程には多量のNOxが含まれているため、これがよう素の蛍光に対してクエンチャーとして働き、蛍光測定を妨害する。そこで、NOxがアルゴンレーザーの光を吸収することを利用し、本吸収を光音響法により検出することによりNOx濃度を求め、
久野 祐輔; 雛 哲郎; 舛井 仁一
Journal of Nuclear Science and Technology, 29(8), p.762 - 767, 1992/00
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草野 俊胤; 小森 芳昭; 岩永 雅之; 都所 昭雄; 小松 久人; 舛井 仁一; 三浦 信之*; Lovett, J. E.*
PNC TN8410 86-52, 66 Pages, 1987/01
再処理工場の保障措置の効果を高めることを目的として構築されたニア・リアル・タイム計量管理(NRTA)の実証試験を動燃東海再処理工場で実施した。 実証試験は1980年のC-1キャンペーンから開始し,その後データの蓄積のため継続して実施してきている。特に,1985年の後半の85-2キャンペーンでは,より実際的な形で実証試験を行うために査察行為を模擬した形で取り入れ,IAEAへの支援プログラムの一つとして実施した。 本報告書は,C-1キャンペーンから85-2キャンペーンまでに実施した実証試験により得られたデータおよびNRTAの効果などに関する知見をとりまとめたものである。 なお,本報告書はIAEAと平行して,2機関が同時に発行するものである。
駿河谷 直樹; 佐藤 宗一; 鎌田 正行; 久野 祐輔; 舛井 仁一
1994 IAEA Symposium on International Safeguards, ,
近年、再処理工場の廃棄物に対する保障措置が注目されつつあり、高放射性溶液中の微量プルトニウムについても、正確に把握する必要が生じている。このため、短時間でかつ高精度の分析が期待できるレーザー誘起光音響分光法および同位体希釈スペクトル解析法の2方法について、その保障措置への適用性について検討を行ったので報告する。
駿河谷 直樹; 阿部 勝男; 黒沢 明; 久野 祐輔; 舛井 仁一
1994 IAEA Symposium on International Safeguards, ,
使用済燃料溶解液中のウランおよびプルトニウムの濃度を迅速から正確に非破壊測定できる装置を開発している。本装置の測定原理はK-エッジ・デンシトメトリ(KED)法によりウラン濃縮を測定し、エネルギー分散型蛍光X線(XRF)法でU/Pu比を測定することにより、ウランとプルトニウム両者の濃度を求めるものである。今回、測定部の改良により、測定精度の向上を図った。