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益木 悠馬*; 勝田 長貴*; 内藤 さゆり*; 村上 拓馬*; 梅村 綾子*; 藤田 奈津子; 松原 章浩*; 南 雅代*; 丹羽 正和; 吉田 英一*; et al.
Journal of Hazardous Materials, 485, p.136843_1 - 136843_10, 2025/03
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Engineering, Environmental)滋賀県東部の姉川上流域には、伊吹山の斜面崩壊でせき止められて生じた2つの湖成層の河岸段丘が分布する。このうち、下位の湖成層は、植物遺体のC-14年代測定から完新世中期に形成されたことが明らかとなった。また、湖成層の岩相は、mmスケールの縞状構造に富む層が10cmオーダーでシルト質粘土層と互層し、化学分析からヒ素が大陸地殻の約30倍の濃度(77g/g)で濃集する。さらに、蛍光X線やX線吸収分光などを用いた微小領域測定から、縞状構造は1年に1枚の縞を刻む年層であること、ヒ素は春季と秋季の循環期に堆積したこと、ヒ素は硫化物として存在し非晶質有機物と共存することなどが示された。これらの結果から、年縞のヒ素濃集は、季節変動に伴う有機物の供給と、続成過程における有機物分解によるレドックス変動によって生じたことが明らかとなった。
勝田 長貴*; 梅村 綾子*; 内藤 さゆり*; 益木 悠馬*; 板山 由依*; 丹羽 正和; 城野 信一*; 吉田 英一*; 川上 紳一*
Spectrochimica Acta, Part B, 210, p.106817_1 - 106817_11, 2023/12
被引用回数:1 パーセンタイル:19.24(Spectroscopy)湖成堆積物から過去の気候変動を読み取る上で、蛍光X線分析による化学組成マッピングは非常に有効な分析手法の一つとなっている。ただしその際、粒子径や鉱物組成がX線強度に及ぼす影響、すなわち「不均一効果」の評価が課題となっていた。本研究では、組成既知のいくつかの2種混合粉末試料、およびバイカル湖の湖成堆積物を対象とした走査型X線顕微鏡による分析を行い、X線強度や粒子径などとの関係を検証した。その結果、粒子径が小さい場合において、不均一効果の影響が大きくなることが分かった。
益木 悠馬*; 勝田 長貴*; 丹羽 正和; 由水 千景*; 陀安 一郎*
no journal, ,
本研究では、滋賀県東部姉川上流の河岸段丘のうち、伊吹山の山体崩壊に伴う堰止湖起源の湖成層の堆積環境の検討を行った。安定炭素・窒素・硫黄同位体分析結果から、湖成層の年縞に記録された季節変動に関する情報を得ることができた。
益木 悠馬*; 板山 由依*; 南 雅代*; 丹羽 正和; 由水 千景*; 陀安 一郎*; 勝田 長貴*
no journal, ,
本研究では、滋賀県姉川上流域に分布する伊吹山の地滑りで生じたせき止め湖の湖成層を対象として、安定同位体比分析や有機元素分析、粒度分析などを行い、堆積環境の考察を行った。その結果、堆積物中の有機物含有量と、硫酸還元によるヒ素硫化物の沈殿(固定)量が密接に関係していることが明らかとなった。
板山 由依*; 益木 悠馬*; 南 雅代*; 落合 伸也*; 由水 千景*; 陀安 一郎*; 丹羽 正和; 勝田 長貴*
no journal, ,
本研究では、モンゴル高原東部ブイル湖の湖底堆積物を用いて、生物源シリカの含有量分析や粒度分析、及び全窒素・全硫黄・全有機炭素分析などを行い、環境変動の復元を試みた。その結果、各分析データと、夏季モンスーン降水量の増減による流域からの砕屑物や栄養塩の流入量の変化や、大気降下物の影響との関係について明らかにすることができた。
益木 悠馬*; 勝田 長貴*; 丹羽 正和; 内藤 さゆり*; 由水 千景*; 陀安 一郎*
no journal, ,
本研究では、気候・環境変動に関する研究対象としている滋賀県東部姉川上流域の湖成層において見出されたヒ素の濃集の原因を探るため、堆積物の安定炭素・窒素・硫黄同位体比分析と化学組成分析を行った。その結果、ヒ素濃集は伊吹山の山体崩壊に伴う美濃帯堆積岩類からの流出によって生じたと推察されることが分かった。