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論文

Layer-number-independent two-dimensional ferromagnetism in Cr$$_3$$Te$$_4$$

Wang, Y.*; 梶原 駿*; 松岡 秀樹*; Saika, B. K.*; 山神 光平*; 竹田 幸治; 和達 大樹*; 石坂 香子*; 岩佐 義宏*; 中野 匡規*

Nano Letters, 22(24), p.9964 - 9971, 2022/12

 被引用回数:25 パーセンタイル:92.94(Chemistry, Multidisciplinary)

In a conventional magnetic material, a long-range magnetic order develops in three dimensions, and reducing a layer number weakens its magnetism. Here we demonstrate anomalous layer-number-independent ferromagnetism down to the two-dimensional (2D) limit in a metastable phase of Cr$$_3$$Te$$_4$$. We fabricated Cr$$_3$$Te$$_4$$ thin films by molecular-beam epitaxy and found that Cr$$_3$$Te$$_4$$ could host two distinct ferromagnetic phases characterized with different Curie temperatures ($$T_mathrm{C}$$). One is the bulk-like high-$$T_mathrm{C}$$ phase showing room-temperature ferromagnetism, which is consistent with previous studies. The other is the metastable low-$$T_mathrm{C}$$ phase with $$T_mathrm{C}$$ $${approx}$$ 160 K, which exhibits a layer-number-independent $$T_mathrm{C}$$ down to the 2D limit in marked contrast with the conventional high-$$T_mathrm{C}$$ phase, demonstrating a purely 2D nature of its ferromagnetism. Such significant differences between two distinct phases could be attributed to a small variation in the doping level, making this material attractive for future ultracompact spintronics applications with potential gate-tunable room-temperature 2D ferromagnetism.

論文

Spin-orbit-induced Ising ferromagnetism at a van der Waals interface

松岡 秀樹*; Barnes, S. E.*; 家田 淳一; 前川 禎通; Bahramy, M. S.*; Saika, B. K.*; 竹田 幸治; 和達 大樹*; Wang, Y.*; 吉田 訓*; et al.

Nano Letters, 21(4), p.1807 - 1814, 2021/02

 被引用回数:17 パーセンタイル:76.87(Chemistry, Multidisciplinary)

Magnetocrystalline anisotropy, a key ingredient for establishing long-range order in a magnetic material down to the two-dimensional (2D) limit, is generally associated with spin-orbit interaction (SOI) involving a finite orbital angular momentum. Here we report strong out-of-plane magnetic anisotropy without orbital angular momentum, emerging at the interface between two different van der Waals (vdW) materials, an archetypal metallic vdW material NbSe$$_{2}$$ possessing Zeeman-type SOI and an isotropic vdW ferromagnet V$${}_5$$Se$${}_8$$. We found that the Zeeman SOI in NbSe$$_{2}$$ induces robust out-of-plane magnetic anisotropy in V$$_{5}$$Se$$_{8}$$ down to the 2D limit with a more than 2-fold enhancement of the transition temperature. We propose a simple model that takes into account the energy gain in NbSe$$_{2}$$ in contact with a ferromagnet, which naturally explains our observations. Our results demonstrate a conceptually new magnetic proximity effect at the vdW interface, expanding the horizons of emergent phenomena achievable in vdW heterostructures.

論文

Intrinsic 2D ferromagnetism in V$$_{5}$$Se$$_{8}$$ epitaxial thin films

中野 匡規*; Wang, Y.*; 吉田 訓*; 松岡 秀樹*; 真島 裕貴*; 池田 啓祐*; 平田 靖透*; 竹田 幸治; 和達 大樹*; 小濱 芳允*; et al.

Nano Letters, 19(12), p.8806 - 8810, 2019/12

 被引用回数:60 パーセンタイル:91.63(Chemistry, Multidisciplinary)

The discoveries of intrinsic ferromagnetism in atomically thin van der Waals crystals have opened a new research field enabling fundamental studies on magnetism at two-dimensional (2D) limit as well as development of magnetic van der Waals heterostructures. Here we demonstrate that V$$_{5}$$Se$$_{8}$$ epitaxial thin films grown by molecular-beam epitaxy exhibit emergent 2D ferromagnetism with intrinsic spin polarization of the V 3d electrons although the bulk counterpart is originally antiferromagnetic. Moreover, thickness-dependence measurements reveal that this newly developed 2D ferromagnet could be classified as an itinerant 2D Heisenberg ferromagnet with weak magnetic anisotropy.

報告書

広域地下水流動研究におけるボーリング調査(DH-15号孔) 結果速報

池田 幸喜; 鶴田 忠彦; 松岡 稔幸; 彌榮 英樹; 藪内 聡

JNC TN7430 2005-002, 65 Pages, 2005/02

JNC-TN7430-2005-002.pdf:73.33MB

広域地下水流動研究の一環として、地下水流動系に大きな影響を与えるリニアメントとして地表に表れるような断層破砕帯の分布・性状、および各種特性の把握のための調査技術の構築を目的として、DH-15号孔のボーリング調査を実施した。その結果、既存ボーリング孔と同様の方向性、規模などを有する断層・割れ目帯の存在が推定されたほか、堆積岩と花崗岩の水理・地球化学特性に関する情報を取得した。

報告書

広域地下水流動研究におけるボーリング調査(DH-14号孔) 結果速報

池田 幸喜; 鶴田 忠彦; 松岡 稔幸; 彌榮 英樹; 藪内 聡

JNC TN7430 2005-001, 46 Pages, 2005/02

JNC-TN7430-2005-001.pdf:65.66MB

広域地下水流動研究の一環として、地下水流動系に大きな影響を与えるリニアメントとして地表に表れるような断層破砕帯の分布・性状、および各種特性の把握のための調査技術の構築を目的として、DH-14号孔のボーリング調査を実施した。調査の結果、調査実施地域に卓越する北北西走向を有する規模の大きな断層岩が確認されたほか、11箇所において水みちと考えられる地下水の流入点が抽出された。

論文

Resonance spin-echo option on neutron reflectometers for the study of dynamics of surfaces and interfaces

山崎 大; 曽山 和彦; 海老澤 徹*; 武田 全康; 鳥飼 直也*; 田崎 誠司*; 松岡 秀樹*

Physica B; Condensed Matter, 356(1-4), p.229 - 233, 2005/02

 被引用回数:1 パーセンタイル:5.93(Physics, Condensed Matter)

J-PARCの物質・生命科学研究施設で提案されている水平型中性子反射率計に付加して、表面・界面のダイナミクスを研究するためのスピンエコー・オプションの設置を検討している。これは共鳴スピンエコー法に基づくものであり、時間にして100ナノ秒オーダー以下のダイナミクスを対象としている。これにより、高分子膜における呼吸モード,高分子側鎖の運動など、薄膜中でのダイナミクスの解明が期待される。この講演では、スピンエコー・オプションの原理と特徴、並びに開発計画とその現状について報告する。

論文

RF property of the prototype cryomodule for ADS superconducting linac

加古 永治*; 野口 修一*; 大内 徳人*; 宍戸 寿郎*; 赤岡 伸雄*; 小林 秀樹*; 大内 伸夫; 植野 智晶*; 原 博史*; 松岡 雅則*; et al.

Proceedings of 9th European Particle Accelerator Conference (EPAC 2004) (CD-ROM), p.1042 - 1044, 2004/07

加速器駆動核変換システム用超伝導リニアック開発の一環として、日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構は共同でクライオモジュールの試作を実施した。クライオモジュールは、972MHz,9セル超伝導空洞を2台実装したものである。超伝導空洞は高純度ニオブ(RRR250)製であり、製作後のプリチューニングにより軸上電場分布98%以内を実現した。クライオモジュール組み込み前の最終洗浄として高圧超純水洗浄を実施した。超伝導空洞に高周波電力を導入するための高周波入力カプラは円盤状の窓を有する同軸型である。単体の大電力高周波試験においては、最終的にピーク電力1MW,パルス幅0.6ms,繰返し50Hzまでクリアした。高調波取り出しカプラのフィルタ特性については、HFSSコードによる計算結果と単体試験の結果との良好な一致を見た。クライオモジュールの冷温冷却試験において、低レベルの高周波特性試験を実施した。超伝導空洞の外部Q値については、設計値に対して20%程度低い測定結果となった。チューナーの感度については計算値と測定値の一致は良好であった。

論文

Cryogenic performance of the prototype cryomodule for ADS superconducting linac

大内 徳人*; 加古 永治*; 野口 修一*; 宍戸 寿郎*; 土屋 清澄*; 赤岡 伸雄*; 小林 秀樹*; 大内 伸夫; 植野 智晶*; 原 博史*; et al.

Proceedings of 9th European Particle Accelerator Conference (EPAC 2004), p.1033 - 1035, 2004/00

日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構は、共同で加速器駆動核変換システム(ADS)用超伝導リニアック開発の一環として、9セル超伝導空洞2台を実装したクライオモジュールを試作し、最初の冷却試験を実施した。超伝導空洞の被冷却質量はステンレス33kg,チタン100kg,ニオブ117kgであり、290Kから7.5Kまでの冷却には9時間を要し、液体ヘリウム430Lを消費した。超伝導空洞冷却用の液体ヘリウム容器を減圧することにより2.05Kまでの冷却に成功した。超伝導空洞への熱侵入量の導出は、液体ヘリウムの蒸発速度を測定することにより実施し、測定結果は11.3Wであった。これは設計値4.8Wを大きく上回るものである。クライオモジュール内部の温度分布測定結果を元に、主要熱伝導パスからの熱侵入量を積算した結果10.4Wとなり、実測値をよく再現した。主要な熱侵入源は、チューナーシステムと空洞位置調整機構であることが判明した。

論文

Beam-palarization asymmetries for the $$p$$($$overrightarrow{gamma}$$,$$K$$$$^{+}$$)$$Lambda$$ and $$p$$($$overrightarrow{gamma}$$,$$K$$$$^{+}$$)$$Sigma$$$$^{0}$$ reactions for $$E$$$$_{gamma}$$=1.5-2.4 GeV

Zegers, R. G. T.*; 住浜 水季*; Ahn, D. S.*; Ahn, J. K.*; 秋宗 秀俊*; 浅野 芳裕; Chang, W. C.*; Dat$'e$, S.*; 江尻 宏泰*; 藤村 寿子*; et al.

Physical Review Letters, 91(9), p.092001_1 - 092001_4, 2003/08

 被引用回数:128 パーセンタイル:94.75(Physics, Multidisciplinary)

$$E$$$$_{gamma}$$=1.5-2.4GeVで$$p$$($$overrightarrow{gamma}$$,$$K$$$$^{+}$$)$$Lambda$$,$$p$$($$overrightarrow{gamma}$$,$$K$$$$^{+}$$)$$Sigma$$$$^{0}$$反応に対するビーム偏極非対称が初めて測定された。この結果は未決定のハドロン共鳴や反応機構解明に用いられる。

論文

Evidence for a narrow $$S$$ = +1 Baryon resonance in photoproduction from the neutron

中野 貴志*; Ahn, D. S.*; Ahn, J. K.*; 秋宗 秀俊*; 浅野 芳裕; Chang, W. C.*; 伊達 伸*; 江尻 宏泰*; 藤村 寿子*; 藤原 守; et al.

Physical Review Letters, 91(1), p.012002_1 - 012002_4, 2003/07

 被引用回数:1010 パーセンタイル:99.85(Physics, Multidisciplinary)

$$K^{+}$$$$K^{-}$$の両粒子を前方で測定することにより、$$^{12}$$Cを標的にした$$gamma$$n $$rightarrow$$ $$K^{+}$$$$K^{-}$$n光反応を研究した。1.54GeV/C$$^{2}$$に25MeV/C$$^{2}$$以下の幅の鋭いバリオン共鳴ピークを観測した。この共鳴ピークのストレンジネス($$S$$)は+1であった。この状態は5つのクォーク($$uudd bar{s}$$)が$$K^{+}$$と中性子に崩壊した状態であると解釈される。

口頭

中性子反射率測定法について; 原理と装置

武田 全康; 松岡 秀樹*

no journal, , 

X線や中性子をプローブとする反射率計は、測定対象となる物質の厚さ方向の構造変化を調べる装置であり、表面は言うまでもなく界面のナノ構造をも非破壊的に知ることのできる唯一の実験手法である。X線では物質内部の電子雲の分布という電荷を通して構造を調べるのに対し、中性子は原子核の位置情報から構造を調べる手法であるため、同じ反射率測定であっても得られる情報が相補的であり、両者を組合せることで、X線だけあるいは中性子だけを使っていてはわからない、より詳細な構造情報が得られる場合がある。講演では、水面上の単分子膜,細胞膜の表面モデルの構造を調べる手法として、J-PARC, MLFに設置が進む試料水平型中性子反射率計と組合せることを想定した、中性子だけではなくX線を含む複数のプローブによる同時測定を狙った複合測定システムの概要を紹介するとともに、中性子反射率法の原理と、現在JRR-3で稼働中の中性子反射率計SUIRENの紹介を簡単に行う。

口頭

自然電位測定を用いた瑞浪超深地層研究所周辺の水理地質構造の把握

徳安 真吾; 松岡 稔幸; 水永 秀樹*; 杉本 芳博*

no journal, , 

日本原子力研究開発機構では、地層処分技術に関する研究開発の一環として、岐阜県瑞浪市の瑞浪超深地層研究所において、結晶質岩を対象とした深地層の科学的研究を進めている。今回、岩盤中の断層や割れ目帯の分布を評価可能な物理探査技術の整備を目的として、研究所周辺において自然電位測定による地下水流動モニタリングを実施し、研究所の坑道掘削工事や坑道内でのボーリング調査などに伴う湧水による地下水の流動に起因する自然電位異常の検出を行うとともに、その結果を確認・推定されている断層分布と比較して、水理地質構造の評価を行った。その結果、ボーリング孔掘削時の湧水に伴う微弱な自然電位変化であっても、適切なノイズ処理を適用することで、地下水の流動を視覚的に確認することが可能であり、遮水性の断層によって地下水の流動が異なっていることを推定することができた。

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