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論文

北海道北部、幌延地域西部の地すべり地形

宮坂 省吾*; 新里 忠史; 重野 聖之*

北海道の地すべり2012, p.61 - 66, 2012/08

高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全評価シナリオの構築では、自然現象の発生傾向と規則性を理解し、それら自然現象による地質環境への影響を考慮しつつ、数万年以上の長期に渡るサイトの変遷を記述することが必要であり、このための調査・評価技術の整備が課題となっている。自然現象のうち侵食作用は、処分施設と地表との距離を減少させ、処分施設周辺の地質環境条件を変化させる可能性があり、サイトの変遷をモデル化する際に考慮すべき重要な自然現象である。そこで、本論では、北海道北部の幌延地域を事例として、侵食作用に関する調査研究のうち、地すべりと地質分布及び気候条件との関連性を検討した。地形図と空中写真の判読により作成した地すべり分布図と既存の地質情報を比較した結果、本地域の地すべりには偏在性が認められ、地層に層理面が発達し斜面表層での物理的風化が著しく、地形が中起伏をなす地域に多く分布することが明らかとなった。また、地形学的特徴から推定される地すべりの形成時期は、温暖な時期の後氷期以降から現在であり、それ以前の著しく寒冷な最終氷期には、地表面での凍結融解作用に起因する面的な侵食作用が卓越していたことが推定された。

口頭

北海道北部地域幌延町に分布する下部更新統更別層のシーケンス層序

北沢 俊幸; 重野 聖之*; 小板橋 重一*; 宮坂 省吾*; 新里 忠史; 保柳 康一*

no journal, , 

地質環境の長期的変遷を描くうえでは、まず地層の成因を明らかにすることが重要である。シーケンス層序学は、地層や地層境界をあるまとまりとして捉えてその時間的・空間的分布を簡潔に表すことができる概念で、今や地層の成因、特に海水準変動との関連を記述する際の共通言語となっている。本報告では、北海道北部地域の幌延町に露出する前期更新世の更別層下部の成因を明らかにするため、堆積相解析及びシーケンス層序学的検討を行った。調査露頭では同層は明瞭な侵食面により便宜的に上位層と下位層に分けられる。堆積相解析から、下位層は高海水準期にデルタと浜堤平野が沖に向かって前進することによって堆積し、上位層は低海水準期から海進期にラグーンが陸方向へ移動することによって堆積したと推定した。下位層と上位層の間の侵食面は低海水準期における開析谷だと推定される。すなわち下位層と上位層はそれぞれが堆積シーケンスであり、その間の侵食面はシーケンス境界である。推定されるデルタの前進方向が現在の内陸方向であることから、更別層下部堆積当時には現在の内陸部まで達するような大きな湾が存在した可能性があるが、今後さらに広域的な調査を行うことで詳細な古環境を検討していく予定である。

口頭

Storm-influenced tiny delta

北沢 俊幸; 重野 聖之*; 小板橋 重一*; 宮坂 省吾*; 新里 忠史; 保柳 康一*

no journal, , 

長期的な地質環境変化を把握するうえで沿岸域の堆積現象を理解することは重要である。高海水準期の河口には一般的にデルタが発達する。デルタはストームイベント中には暴浪や洪水流により影響を受けると考えられるが、その堆積相の詳細な特徴はわかっていない。そこでわれわれはストームの影響を受けた小規模デルタ堆積物に残される堆積相について研究した。対象とした地層は、日本の最北部の幌延地域に分布する、下部更新統更別層である。調査露頭では、デルタと浜堤平野の沖への前進によって形成された上方浅海化サクセッションが発達する。またその中には次の4つの堆積相からなるストームイベント堆積物も観察される。(A)ハンモック状斜交層理の発達した細粒砂層。(B)ウェーブデューンリップル葉理(波長80cm以下)の発達した砂礫層。(C)複合流デューンリップル葉理(波長160cm以下)の発達した砂礫層。(D)泥層(厚さ9cm以下)。デルタ堆積物中には、一連のストームイベントによって堆積したストームイベントシーケンスが認められ、B-D型(水深20-13.5m), A-B-D型(水深16.5-13.5m), A-C-D型(水深13.5-11.5m), C-D型(水深13.5-7m)の4タイプに分類される。これらタイプの違いは、ストームイベントの規模や水深の違いによると考えられる。これらのタイプ分けは世界の他地域に分布する現世デルタや過去の地層にも適用できる可能性がある。

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