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森田 竜平*; 草場 信*; 山口 博康*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; 西村 実*
no journal, ,
本研究はイネを材料として、放射線照射により高等植物に誘発される突然変異の種類及び変異の構造を明らかにすることを目的とするものである。イネに線及び炭素イオンビームを照射し、後代から、モチ性,クロロフィルb欠失,胚乳タンパク質欠失,ジベレリン形わい性及び葉間期短縮の5種類の表現型を示す突然変異体を選抜した。線に由来する24個体では、欠失変異が最も頻度が高く、19個体で生じていた。塩基置換と逆位はそれぞれ3個体及び2個体であった。欠失変異のサイズは、116bpと10kbp以上の2グループに分類され、数百bpから数kbpの欠失は見られなかった。炭素イオンビームに由来する6個体においても欠失変異が最も多く、5個体で生じていた。
西村 実*; 森田 竜平*; 山口 博康*; 長谷 純宏
no journal, ,
イネ品種「ひとめぼれ」を材料にして、イオンビームと線照射由来の突然変異系統を選抜し、糯から原品種程度までのアミロース含有量を持つ20数系統から構成されるアミロースライブラリを構築している。M1個体それぞれからM2種子を1穂採種し、M2種子20粒程度について玄米の外観から糯及び半糯性の胚乳突然変異体を選抜した。突然変異体を原品種に戻し交配して原品種と類似した草型・出穂期の個体を選抜した。得られた後代系統の胚乳アミロース含有量に関してヨウ素でんぷん呈色反応により分光学的に測定した。22系統の突然変異系統及び原品種の戻し交配後代系統を育成し、これに4系統を加えた26系統の中からアミロース含有量と玄米品質、草型、出穂期を基準にアミロースライブラリの構成系統を選出中である。これらは実用品種としても、さらに育種素材や遺伝研究の素材としても活用が期待される材料と考えている。変異原としてイオンビーム及び線を用いたが、両者の違いによる変異率や変異の種類に特に差は認められなかった。
西村 実*; 森田 竜平*; 山口 博康*; 長谷 純宏
no journal, ,
東日本大震災により津波被害を受けた海岸部の水田地帯において栽培可能なイネ品種の開発に役立てるため、東北地域の作付トップのイネ品種である「ひとめぼれ」について固定済みの約400系統の突然変異系統を用いて、2011年及び2012年に渡って耐塩性に関する選抜を行い、耐塩性の強い突然変異系統を5系統選抜した結果について報告する。2011年は、突然変異系統の種子を3条件の塩水処理で育成し、着粒数、稔実歩合及び穂数について、無処理区に比べて耐塩性の強い個体を達観で選抜した。2012年は、選抜した耐塩性の強い系統を比較品種とともに塩害圃場で育成した。その結果、農業特性に大きな問題がなく、耐塩性が原品種よりも強い突然変異系統を5系統選抜した。今後、耐塩性を再確認するとともに、食味や収量性等の実用形質について調査を行う。