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大原 比呂志; 森山 節子*; 林 ジェニファー*
プラズマ・核融合学会誌, 92(1), p.48 - 50, 2016/01
(1)2015年11月18日から2日間、ITER理事会が、フランスのサン・ポール・デ・デュランス市で開催された。プロジェクトの進捗についてレビューを行い、ITER計画と初期建設の段階から本格的な建設段階への変化期にある中、新機構長のリーダーシップの下で達成された成果に特に注目した。(2)原子力機構は1MV超高電圧直流電源の中核機器(直流発生器(DCG)の調達を担当し、この度DCG5台の開発が完了した。そのうち低電位側の3台は12月10日に目的地イタリア、パドバのRFX研究所に無事輸送された。(3)原子力機構ではITER向けTFコイル用構造物(TFCS)の製造計画に基づき、2014年4月から実機TFコイル用のTFCSの製作を開始し、11月にTFコイル第1号機用のAUの主構造体(全長14m)の製作を完了した。この後このAUにはトカマク内での他の機器と取合うための付属品やTFCSを冷却するための配管が取付けられ、2016年夏には本AUが完成する予定である。(4)11月のプラズマ・核融合学会第32回年会(名古屋大学)及び12月の低温工学学会(姫路商工会議所)の企業展示会に出展した。
大原 比呂志; 森山 節子*; 林 ジェニファー*
プラズマ・核融合学会誌, 91(11), p.741 - 742, 2015/11
(1)日本が調達を分担するCS導体を用いた試験コイルを製作し、原子力機構那珂核融合研究所が保有する大型超伝導コイル試験装置に組込み、性能確認試験が2015年7月に完了した結果、CS導体が実機動作条件において十分な導体性能を有することを確認した。今後もITER機構、米国も含めて詳細な導体性能の解析を行っていく予定である。(2)原子力機構は調達を担当するITER向けTFコイルの製作にあたり、実規模試作およびTFコイル製作装置の製作をメーカーと協力して進めている。実規模検証試験の結果を踏まえて、6月に実機TFコイル第1号機の1本目の巻き線について導体絶縁作業を実施し、成功裏に超伝導導体のPR溝への挿入を完了した。また、次工程のCP溶接作業についても無事完了し、第1号巻線の完成に向けて、DP絶縁およびDP含浸の作業を実施する予定である。(3)フランスITER機構で最後の第14回導体会議を9月に開催した。ITER参加6極から合計約40名が参加し、これまでに得られた技術的知見のレビューを含め技術課題と製作状況についての発表と議論を行った。最後に導体製作に関わった各極のメーカー等の功績をたたえ、プレートを作成しビゴITER機構長による除幕式を行った。
林 ジェニファー*; 森山 節子*; 大原 比呂志
プラズマ・核融合学会誌, 91(9), P. 620, 2015/09
(1)第2回日中韓ITER国内機関技術会合が、2015年7月20-22日に京都府木津の日本原子力研究開発機構の関西光科学研究所で、日本がホスト国となって開催された。会議には各国の政府関係者も含め中国,韓国及び日本から合計約40名が出席し、ITER機器の製作技術に関する意見交換を行い、ITERプロジェクト成功に向けた3か国の強固な協力関係を確立した。(2)ITER計画の下、現在、ITER用中性粒子入射装置と同等な性能を有するNB実験試験施設(NBTF)をイタリア・パドバのRFX研究所に建設中である。原子力機構は、NBTF電源の中核機器(直流発生器、トランスミッションライン(TL)等)の調達を担当しており、現在TLの製作と工場試験を進めている。これまでに全長約100mのTLの8割の製作を終了しており、そのうち約5割に相当する部分の耐電圧試験を完了している。TLの耐電圧試験では、直流120万ボルト(常用電圧の1.2倍)での長時間保持試験(1時間)や電流システムの出力動特性を考慮した変動電圧印加試験等、ITERの要求性能すべてに合格した。今後残りの部分の試験を完了させ、計画通り9月中旬にRFX研へ輸送を開始する予定である。
森山 節子; 梶田 信*; 閨谷 譲
プラズマ・核融合学会誌, 91(3), p.231 - 232, 2015/03
ITER機構が公募した「ITERプラズマ計測における、不純物の放射モデリングの専門家による技術支援」の受注業務について、ITERと日本の大学との間でエキスパート契約を締結して業務を進めた。この業務を実施するにあたっての業務の位置づけや苦労した点などの経験及び受注した業務の成果についてまとめた。核融合研究開発部門は、イーター(ITER)の主要機器であるトロイダル磁場コイルに用いる高性能な超伝導導体を開発し、量産技術の確立により日本が分担する全導体の製作を完了した。ITER機構が認めた評価試験でも良好な性能を実証したことで、製作が無事完了した。第21回ITER企業説明会を2月4日に東京で開催した。様々な分野で原子力機構の各発表者が説明した。講演後には参加された企業の方から多くの質問があり、活発な意見交換が行われた。
森山 節子; 上野 健一
プラズマ・核融合学会誌, 91(1), p.74 - 75, 2015/01
第15回ITER理事会は、2014年11月19-20日に、フランスのサン・ポール・レ・デュランスで開かれた。理事会では本島修氏の後任として、ベルナール・ビゴ氏がITER機構の機構長に指名された。ITER NBI実機試験施設において、原子力機構は100万ボルトを発生する超子電圧電源機器の調達を担当している。本電源を構成する5台の整流器のうち低電圧側の20万ボルト及び40万ボルト発生用整流器2台の製作を行ってきたが、このたび、これら整流器を収める圧力容器について、イタリア圧力容器規制に基づく水圧試験に合格し、予定通り完成に至った。
森山 節子; 上野 健一; 閨谷 譲
プラズマ・核融合学会誌, 90(11), p.750 - 751, 2014/11
原子力機構は、イーター加熱用中性粒子入射装置(NBI)、及びイーターNBI実機試験施設に向けて、屋外に設置される巨大なNBI用電源設備全体の耐電圧試験を一括して実施可能な、従来よりも10分の1程度の大きさの超小型・直流130万ボルト耐電圧試験装置を完成し、製作は欧州の高圧ガスの規格に従って実施し、日本調達機器の中で初めて欧州規格(高圧ガス規制)に合格した。原子力機構は、調達を担当するITER向けTFコイルの製作にあたり、これまでに、実機TFコイル製作用の熱処理炉を製作し、実規模での検証試験において熱処理炉が6505
Cを十分に満足する性能を有することを確認した。上記の実規模検証試験の結果を踏まえて、2014年3月末から実機TFコイルの巻線作業を開始し、これまでに5体の巻線作業を完了した。今回、最初の巻線1体について超伝導生成のための熱処理を実施し、成功裏に完了した。京都大学吉田キャンパスで開催された日本原子力学会2014年秋の大会 企業展示会場にてITER計画を紹介するブースを開設した。核融合、ITER計画に関する理解を深めて頂くとともに、ITER機構職員募集及び登録制度を案内した。
森山 節子; 閨谷 譲; 上野 健一
プラズマ・核融合学会誌, 90(9), p.577 - 578, 2014/09
タングステンダイバータの高熱負荷試験が無事完了した。その第一段階としてアーマ材をすべてタングステン(圧延材)とした小型ダイバータ試験体を製作し、ロシアのエフレモフ研究所において高熱負荷試験を実施した。この試験では、ITERで想定される最大の定常熱負荷に相当する20MW/mの熱負荷を繰り返し試験体表面に与え、試験体の挙動を観察した。この試験の結果、原子力機構が製作した小型ダイバータ試験体6体全てがITERで要求される熱負荷条件を満足することが実証された。これにより第二段階となる実規模のダイバータ試験体の制作と試験に移行することとなった。2014年7月1-4日に、韓国・ソウルにおいて「ITERビジネスフォーラム(IBF)2014」が開催された。日本からは、原子力機構那珂核融合研究所の草間ITERプロジェクト部長からの日本の調達活動全体の紹介をし、日本での製作の進展が大変注目された。今回のIBFではそれぞれの機関、企業が公式・非公式の話合いを通してITERプロジェクトの成功に向けたパートナーシップの強化を確認した4日間となった。
森山 節子; 閨谷 譲; 上野 健一
プラズマ・核融合学会誌, 90(7), p.429 - 430, 2014/07
第14回ITER理事会は、2014年6月18, 19日に、フランスのサン・ポール・レ・デュランスで開催された。プロジェクトが前進する中で理事会はITERの進展と挑戦的課題を評価した。原子力機構はITERトロイダル磁場(TF)コイルの実機巻き線作業に着手した。TFコイルの製作では、導体の超伝導生成のために650Cで約100時間の熱処理をする必要がある。一定の高性能超伝導を確保するためには、650
5
Cで温度を保持する必要がある。今回、実機TFコイル製作用の熱処理炉を製作し、検証試験において650
5
Cを十分に満足することを確認した。これにより、実機TFコイル巻線の熱処理作業に向けた最終準備段階に進んでいる。原子力機構はCS用導体の試作を2012年から開始し、このたび、最初の5本の導体が北九州の工場で完成した。同導体は6月25日に北九州港響灘において次の製作工程を担当する米国へ引き渡され、米国カリフォルニア州ロングビーチに向けて貨物船で輸送が開始された。これにより、日本が担当しているITER用機器が初めて海外に渡るという、ITERの建設における日本の貢献の重要な節目となった。
森山 節子; 閨谷 譲; 井上 多加志
プラズマ・核融合学会誌, 90(5), p.307 - 308, 2014/05
原子力機構は製作性を考慮したダイバータカセットをモデル化し、複数並行流路の流量分担を確認した。これにより現実的な設計とITERの厳しい流量要求の両立に見通しを得た。原子力機構はHVブッシングの大口径FRP絶縁管を製作し、ITER要求性能(1段当たり200kV、1時間保持)を達成した。原子力機構は日本原子力学会2014年春の年会の会場(東京都市大学、東京)にてITER計画説明会・ITER機構職員の募集についての説明を実施した。
森山 節子; 閨谷 譲; 上野 健一
プラズマ・核融合学会誌, 90(3), p.198 - 199, 2014/03
原子力機構は、ロシアのエフレモフ研究所にて2回目となるダイバータ・プロトタイプの高熱負荷試験を無事完了し日本の優れた技術力を証明した。ITERトロイダル磁場(TF)コイルのトランスファ検証試験を無事完了した。これにより、実機TFコイル巻線のトランスファ作業が可能であることを確証し、いよいよ実機TFコイル巻線のトランスファ作業が開始される。中心ソレノイド(CS)用ダミー導体(930m)を製作し、2014年1月末に北九州市の港から米国西海岸のロングビーチ港に向けて出荷した。臨時ITER理事会は2月13日にフランスのサン・ポール・レ・デュランスにて開催された。ITER理事会は、すべての改革が短中期に適切に実施されることを確実なものとすることで閉会した。
森山 節子; 閨谷 譲; 上野 健一
プラズマ・核融合学会誌, 90(1), p.86 - 87, 2014/01
(1)第13回ITER理事会開催: ITER理事会は運営及び技術上の重要な決定を行った。(2)モナコITER国際核融合エネルギーデー(MIIFED2013)はITER機構の主催、モナコ公国後援のもと12月3日5日の3日間にわたってモナコ公国にて開催された。ITER参加各極から約350名の参加者があった。(3)原子力機構那珂核融合研究所の森所長はフランス、マノスク市にあるマノスク国際学校を訪問し「カナちゃん文庫」の目録(509冊分)を贈呈した。(4)ITER計画の展示とITER機構職員募集説明会を八戸, 岡山, 名古屋, 東京にて実施した。
森山 節子; 上野 健一; 閨谷 譲
プラズマ・核融合学会誌, 89(11), p.820 - 821, 2013/11
閣僚級ITER理事会がITER機構本部(南仏、サン・ポール・レ・デュランス)にて2013年9月6日に開催された。ITER加盟7極(中国,欧州,インド,日本,韓国,ロシア,米国)の閣僚級代表が会するのは、プロジェクトの歴史の中で2回目である。今回は、建設作業がハイスピードで進展していることを背景に、閣僚級の代表が計画実施の進捗を議論し、このような初めての計画ならではの挑戦、特に、スケジュールやコスト抑制などについて認識し、ITERの成功に向け共に努力することを再確認した。ITER韓国国内機関(KODA)の新たなオフィスとなる韓国国立核融合研究所(NFRI)のオフィスビルの竣工式(開所式)が9月30日に開催された。式典には韓国政府代表,本島ITER機構長、日本からは多田原子力機構副部門長他が臨席した。ITER機構は、地中海近くの町ベール・レタンからITERサイトまでの大型の物納機器の輸送を実施するため輸送試験を行った。ベール・レタンを9月16日の夜9.45に出発し、4晩かけて長さ46m、幅9m、総重量約800トンの物納機器を模した荷物は9月20日朝4.45、ITERサイトに到着した。
森山 節子; 閨谷 譲; 上野 健一
プラズマ・核融合学会誌, 89(9), P. 637, 2013/09
プラズマ計測装置調達取決めの締結: ITER機構と原子力機構は、日本が調達責任を有するプラズマ計測装置のうち、4つの計測装置についての調達取決めを締結した。今後は本調達取決めに基づき、これら4つの計測装置の詳細設計を開始する。ITERトロイダル磁場コイル及び構造物の実機製作の契約締結: TFコイル第2号機及び第4号機を製作する契約を三菱重工業と、TFコイルの第3号機と第5号機を製作する契約を東芝と、第2号機から第4号機の欧州分TFコイル用構造物を製作する契約をイーエナジーと締結した。
森山 節子; 上野 健一; 閨谷 譲
プラズマ・核融合学会誌, 89(7), p.509 - 510, 2013/07
(1)第12回ITER理事会開催: ITERは完全な建設段階に移行: 2013年6月19, 20日に、ITER機構の統治組織(理事会)が日本の東京で招集された。この2日間の会合では、7つのITER参加極のすべて(中国,欧州連合,インド,日本,韓国,ロシア、及び米国)の上級代表者が、高津英幸議長(日本)の下、一堂に会した。(2)インド国内機関との低温循環装置試験に関する取決め締結: インド国内機関と原子力機構は、インド国内機関が調達する極低温循環装置を原子力機構で試験する取決めに6月19日に調印した。(3)直流120万ボルト1時間,直流106万ボルト5時間保持に成功: 原子力機構は、絶縁変圧器モデルの設計製作において直流長時間絶縁特性を考慮した絶縁構造や複合構造の引出しブッシングを開発・適用し、直流120万ボルトで1時間及び直流106万ボルトで5時間の保持を達成し、ITERの要求性能を満足することができた。なお、本研究成果は、2013年3月22日に名古屋大学で開催された電気学会全国大会で発表した。
森山 節子; 上野 健一; 閨谷 譲
プラズマ・核融合学会誌, 89(5), P. 328, 2013/05
2013年3月21日,22日、フランスのツーロンにおいて「ITERビジネスフォーラム2013」が開催された。本島ITER機構長からITERの概況説明があり、原子力機構からは核融合研究開発部門副部門長の多田が日本の調達状況を発表した。トロイダル磁場コイルの巻線の製作準備作業を開始した。ITER計画の展示とITER機構職員募集説明会を実施した。
森山 節子; 上野 健一; 小泉 興一
プラズマ・核融合学会誌, 89(3), P. 184, 2013/03
プラズマ電流を誘起する変動磁場の発生を目的としたITER用中心ソレノイドコイル(CSコイル)は、ITERの運転回数と同数の繰り返し電磁力を受ける。CSコイルを構成する超伝導導体の試験を2011年に実施した際、この繰り返し電磁力に対して徐々に、見かけ上の性能が低下する現象が見られる。試験装置固有の現象ではないかとの議論もあり、その原因調査を行っているところである。一方、超伝導撚線の撚りピッチを短くする導体を用いて、今回試験したところ、繰り返し電磁力に対して性能が低下しないことを確認した。2012年10月にITER機構に正式に引き渡されたITER機構の新しい本部ビルにおいて、2013年1月17日に除幕式典が、200人の来賓を招いて開催された。式典では、来賓の方々からITER計画推進支持のメッセージが多数発せられた。
上野 健一; 小泉 興一; 森山 節子
プラズマ・核融合学会誌, 89(1), P. 57, 2013/01
第11回ITER理事会がフランスのカダラッシュにて、2012年11月28-29日に開催された。ITER理事会はITER計画の着実な進展、ITER本部建屋の完成、同サイトにおける建設の力強い継続、ITERのコイル製造において顕著な進展などを確認した。トロイダル磁場コイル導体に使用するニオブ3スズ素線が6極により製造され、プロジェクトで必要な全量の75%に相当した。ITER機構と7極の国内機関は「ユニークITERチーム」設立し一層の協力を推進することを確認した。
森山 節子; 上野 健一; 小泉 興一
プラズマ・核融合学会誌, 88(11), P. 685, 2012/11
ITER中性粒子ビーム入射装置実機試験施設(NBTF)用高電圧電源及びHVブッシングに関する契約を締結し、NBTFに向けた機器の制作に着手した。第12回放射線遮蔽国際会議、日本機械学会2012年度年次大会及び日本原子力学会2012年秋の大会においてブースを出展し、ITER計画について説明するとともに、ITER機構職員募集及び登録の案内を行った。
杉本 誠; 森山 節子
プラズマ・核融合学会誌, 88(9), P. 533, 2012/09
日本におけるITER計画の報告する。(1)7月に韓国が製作し、日本においてTFコイルの試作に用いる銅素線を用いた長さ760mのダミー導体が日本に到着、(2)ITERトロイダル磁場(TF)コイル及びTFコイル構造物の実機第1号機を製作する2件の契約手続を進め、2012年8月16日に2件の契約を締結、(3)第9回核融合エネルギー連合講演会(6月28-29日)及び東京新橋(8月22日)におけるITER機構職員募集説明会の開催
森山 節子; 上野 健一; 杉本 誠
プラズマ・核融合学会誌, 88(7), p.389 - 390, 2012/07
第10回ITER理事会がワシントンDCにて2012年6月20-21日に開催された。ITER理事会はイーターサイトにおける建設工事の進捗を確認し、イーター機構に対しスケジュールと予算の維持の必要性を改めて確認した。ITER実機トロイダル磁場(TF)コイル及び構造物の入札説明会を那珂核融合研究所にて開催した。ITER計画の展示とITER機構職員募集説明会を実施した。